冒頭、朝の商店街を歩く結城を何者かが特殊な銃で狙います。それをかばった風見に弾が命中します。どうも、これはあの場で結城を狙えば風見がかばう、という事を見越した上で風見を狙った、というデストロンの超高等戦術だったようです。この事は、その狙撃した弾は「バタム弾」という改造人間の機能を狂わす弾である事からも分かります。その影響で、風見は部屋のドアを壊すなど、自分の持つ力を制御できなくなりました。
その風見を陥れるために、この作戦の担当者である改造人間・カメレオンは第二の作戦を開始します。これは、能力を制御できなくなった風見に一般市民を襲わせる、というものです。そのため、まず「襲われる一般市民」として新宿で家出少女をてなずけます。洋服屋にいる少女に、カメレオンが変装した男が服を買うのですが、その変装ぶりが凄すぎます。黒ずくめの上下に、黒いシルクハットをかぶり、手にはステッキまで持っています。しかも、やけに目立つもみ上げと髪型も奇妙。ちょっと怪しすぎます。こんなのが洋服屋の前でいきなり女の子に声をかけるわけです。見ていた店員が警察に通報してもおかしくない怪しさです。
しかし、純朴な(?)少女は、そのプレゼントに目がくらみ、まんまと作戦どおり、横断歩道で風見にぶつかります。既にデストロンの罠は張り巡らされており、戦闘員の化けた警官に風見は逮捕され、公衆の面前でしょっ引かれました。
ここまではデストロンの作戦は、カメレオンの変装センスを除けばほぼ完璧です。しかし、ここからの詰めが甘く、大魚を逸します。せっかく風見が公衆の面前で一般市民に暴力をふるったのですから、これを利用して何か「反ライダー」宣伝活動などできなかったのでしょうか。さらに、捕らえた風見の監視を手抜きます。捕らえた風見を監視するのは、先ほど手なづけたついでにデストロンに入れたばかりの少女一人なのです。呆れるほどのセキュリティ意識の欠如です。まあ、デストロンが捕らえた結城や風見に逃げられるのは定番ではあるのですが・・・。
ちなみに、その少女はデストロンを「会社」と思わされていたようです。やはりあのカメレオンが変装した「紳士」が労働条件などを提示したのでしょうか。従業員(?)専用入口にタイムカードもあるのだろうか、などといろいろ想像してしまいます。なお、少女は既に「キイッ」という「戦闘員用語」の習得はすませていました。
閑話休題。その風見を助けたのはライダーマンでした。勝って知ったるデストロン本部に侵入し、牢屋の天井を空けてあっさり救出します。先述したように警備体制に問題があるとはいえ、その手口の鮮やかさには感服させられます。
さらに、風見の「病状」を的確に分析し、その治療法が開頭手術であること、さらにそれが行える場所はデストロンのアジトのみである、という事まで調べ上げました。
そして、先ほどの家出少女を尾行する事でアジトへの潜入をはかろうとします。しかし、これもカメレオンの化けた怪しい紳士の想定内だったようで、逆に尾行され、少女ともども殺されそうになります。しかし、バタム弾に侵されている体で捨て身の変身をした風見によって脱出し、その勢いでデストロンの手術室に潜入します。
潜入は果たしたものの、デストロンの追っ手はドアを破ろうと迫ってきます。そこで風見は「ここは自分が食い止めるから、その状態のまま手術してくれ」と結城に依頼。最初は断った結城ですが、風見の熱意に負け、「立ったままの手術」を敢行しました。
そしてこの難行を結城は成し遂げ、V3は完全復活。惜しくもカメレオンには逃げられましたが、事件は解決しました。
ライダーマンの「V3を助ける戦士」と「元デストロンの科学者」という設定を最大限生かした秀作と言えるでしょう。
しかし、その反動か、次の「再改造された吸血カメレオンが子供たちを吸血鬼にする」という話は、結城の出番がほとんどない冴えない話でした。したがいまして、当ブログでは言及の対象にはしません。