第50話・パイ、政界用語を交えて設定説明

 前回、青山がディープブルーに変身したところからの続きです。なぜかいきなりパイが出現し、ディープブルーの脇にひざまずき、状況説明を始めます。内容については、漫画版と大差ないのですが、漫画ではディープブルー自ら説明しているのに、アニメではパイが説明するのは、この「青山と蒼の騎士は仮の人格でしかなく、ディープブルー復活により消滅した」の設定が、その後、いともたやすく変更されてしまうからでしょうか。パイが言った事にすれば、このコロコロ変わる設定は、彼の勘違いだった、という事で処理できます。
 なお、この時、パイは「三位一体」だの「抵抗勢力」だのといった、当時の日本政界でよく使われていた用語をさりげなく織り込んでいます。このあたり、パイの人間に対する情報収集能力の高さを感じさせられます。
 一方、ディープブルー覚醒に成功したはずのキッシュですが、「まだこんな段階ではなかった」と後悔しています。このあたり、話ごとに、キッシュが「青山=ディープブルー」を知っていたか知っていなかったかが、これまた話ごとにコロコロ変わるので、解釈の仕様がありません。

 一方、いちごを除くミュウミュウ達はディープブルーを攻撃しますが、技が相手に届きません。そして、反撃を食らったら、一気にミュウパワーを失い、変身が解けてしまいます。それを見て、ようやくいちごも「ディープブルー=青山」との戦いを決意。しかし、強大な力に圧倒されます。その危機に現れたのは白金でした。アルトに変身して登場し、ディープブルーの顔に傷をつけ、いちごをかかえて数十メートル飛んで安全な所に逃がします。これまで、ミュウミュウの技のどれもがディープブルーにかすりもしなかった事を見ても、この戦闘力は驚異的です。
 この攻撃が「ディープブルー攻略の糸口」という感じの伏線になっていると面白いのですが、残念ながらそのような事はありませんでした。
 そして白金は持っていたミュウアクアの雫で、変身が解けていた四人にエネルギーを与え再び変身させます。そしてついに最終決戦の幕が切って落とされたのでした。

 話の主題と思われる「青山との戦いを決意するいちご」の描き方には今ひとつ伝わってくるものがありません。やはり、「想い出の物」が「そこらへんの野良猫が首につけていた鈴」では、ちょっと辛いものがあるでしょう。というわけで、前半部分の多くを占めるパイの演説と、白金=アルトの実は高かった戦闘能力だけが印象に残った話でした。

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