第3部では2度目の美墨家もの。前回の家事ネタの美墨家の描き方がいろいろな意味で辛かったので、今回もやや不安でした。しかし、いい意味で予想を裏切る話でした。
冒頭、薄着で外出しようとするなぎさに、母親の理恵が「まだ夜は冷えるからもう一枚着て」と言いますが、この世代にありがちな反抗心か、なぎさは「ああ言えばこう言う」式の口答えをし、結局そのまま外出します。そして結局、風邪をひいてしまいました。
一方、洋館のは少年は積み木で遊んでいました。自分の背より高い城を作ります。さすが、ジャアクキングの転生なだけあって積み木一つでも並みの子供とは違います。それともこれは、「だんだん『普通の子供』でなくなりつつある」という伏線なのでしょうか。
そこにサーキュラスとウラガノスとビブリスが登場。ビブリスが前回のバルデス来訪の話をしますが、ウラガノスは話についていけず、しばらくたって、「バルデスが来たんだな」と素でボケをかまし、ビブリスに呆れられます。
一方、風邪をひいたなぎさは部屋で寝込みますが、相変わらず理恵にはつっかかります。そこにほのかとひかりがお見舞いに。そこでは「クイーンの命」に敵が狙いを定めた事が話題に。メポミポにポルンも含め、皆でひかりを守ると言いますが、彼女にはそれが逆にプレッシャーになっているようです。思わず、「自分は普通の中学生ではいけないんですか?」と口に出してしまいます。それに対して、なぎさは「ひかりはひかりでいいんだよ」となだめます。理恵に対する突っ張っているようで甘えた一面と、ひかりに見せるやさしい一面がうまく描かれていると思いました。そんな会話をしている時、空には第4のハーティエルが出現して夜景を見て喜んでいました。
翌日、なぎさは登校しますが、相変わらず理恵の構いすぎにグチを言います。その頃、看病している時にうつったのか、こんどは理恵が風邪ぎみに。そこになぎさが帰ってきますが、おやつのお団子がらみでまた険悪な雰囲気になります。その時、珍しく明るいうちから家にいた父親の岳がなぎさに買い物に行こうと声をかけます。そして二人は商店街に行きました。八百屋の店員が赤子を見た岳は、「なぎさも大きくなった」と昔話を始めます。そして、なぎさが幼い頃に病気がちだった事、さらに理恵が熱を出したなぎさを徹夜で看病したり雪の夜になぎさを背負って病院に行った話をします。
このへんの岳の、買い物にいくタイミングといい、話のもっていきかたといい、自然かつ穏やかながら、なぎさの言動をたしなめており、非常に上手いと思いました。
その話を聞いたなぎさは、買い物の残りを岳にまかせ、急いで家に帰って理恵に謝ろうとします。川縁にさしかかったところで、そこに久々にサーキュラスが登場。「クイーンが復活しないのは何故か」と尋ね、なぎさが「今はそれどころではない」と言っても聞く耳を持ちません。そこにほのかとひかりも現れ、変身して戦いに。サーキュラスはひかりを攻撃しながら、相変わらずクイーンの事を尋ねつづけます。一方、ザケンナーは二人を攻撃し、川に突き落とします。川に落ちながらなぎさは、「お母さんにシチューを作らないといけないのに」とグチり、それを聞いたほのかは「仲直りできたの?」と喜びます。それに対しなぎさは「私のお母さんは世界一だから」と間接的に肯定。戦いの最中に川の中でこの会話、というのがまた上手い描写です。
そして、シチューを急いで作るために、即座にマーブルスクリューを発動。ルミナス登場後初めて、二人だけでザケンナーを撃退しました。一方、ひかりを攻撃していたサーキュラスですが、目の前に第4のハーティエルが出てくると、ひかりの事を忘れ、「あれは一体・・・」などと言います。他の二人に「人の話は最後まで聞け」とよく怒るサーキュラスですが、自分も劣るとも勝らない集中力と記憶力のなさです。今回の敵キャラはその大雑把ぶりが共通点なのでしょうか。
帰宅後、先ほどのお団子を理恵が食べた事に対し、先ほどの決意も忘れて再び怒るなぎさ。そこに岳が帰ってきて、「コーンを頼まれたが八百屋になかったので、ポップコーンを買ってきた」とギャグをかまして、理恵を爆笑させます。岳のオヤジギャグと、いつもながらそれに必要以上に爆笑する事に、最初は半ば呆れたなぎさですが、途中から一緒に笑い出します。このあたり、先ほどの岳との会話および、岳がなぜそのようなギャグをかましたのかを理解しての事なのかもしれません。ここで一度画面が切れてから、岳が視聴者に向かって「本当はちゃんと缶詰のコーンも買っているんだけどね」と自己フォローするのもいいオチです。
母娘話が基調ですが、むしろ岳が「主役」だったのかもしれません。娘と一緒にい見ている父親を狙った話なのかな、と思いました。もちろん、子供のいない中年男性である私にも、非常に好感の持てるいい話でした。