学園祭話でした。準備に全力投球したマナが前日に熱を出して倒れてしまいます。当初は皆、マナの不在にうろたえます。しかし、亜久里の叱咤もあり、最後は、マナ抜きで問題を解決した、という展開でした。
また、ジコチュートリオが復活した話でもありました。ベールが、前回奪った力を使い、イーラとマーモを騙して「上下関係」を設定していました。
随所で興味深い描写もありました。一方で、主題と思われる部分に今ひとつ共感が持てなかった話でもありました。
冒頭、学園祭の看板の描写から始まります。メインのポスターは、巨大な貝の絵に、貝を模した男女の「ゆるキャラ」が描かれるなど、えらく「貝」を意識したものでした。
もしかして、大貝市は、「貝」を前面に立てた町おこしでもやっているのだろうか、などと気になりました。
本編で、一番印象に残ったのは、亜久里が「ありすさん」と呼んでいた事でした。マナは相変わらず呼び捨てですから、彼女にとって、ありすは他のプリキュアより上の存在と認識しているようです。
お茶会において、一人だけ完璧な作法を見せたのが影響しているのでしょうか。また、漫画版のファンとしては、なかよし10月号で見せた、ありすの亜久里への気遣いと連動しているのかも、などとも思いました。
あと、38度の熱を出して家で寝込みながらも、明日の文化祭に出ようとするマナに対し、六花が「休みなさい!」と言い、しばらく間をおいてから、マナがシュンとなって「はい、わかりました・・・」という描写も楽しめました。
一方、ジコチュー側ですが、久々のトリオ勢ぞろいとなりました。
ところが、ベールは「魔力が上がる指輪」をダシに、イーラとマーモを騙し、「オレに忠誠を誓え」とまで言いました。
これまでも、ベールは二人より、一ランク上の実力を持っていました。にも関わらず、どう見ても年下に見える二人と普通にタメ口をきいていました。
そのあたりの余裕のある位置関係が好きだっただけに、この「新たな位置関係」になってしまったのはちょっと残念でした。
それはともかく、「オレに忠誠を誓え」と言った事は、以前ちょっと呟いていた「オレはジコチューのナンバー2。そしていずれは…」に通じるものがあるのでしょう。
ということは、無印後半以来となる、トップと幹部の内部対立が実現するのだろうか、とも思いました。
そして、イーラが出撃しますが、プリキュアと対峙したとき、六花に「イーラ、あんたまだこんなバカな事続けるつもり?」と言われます。このあたり、26話で好感を持ったイーラへの思いが上手く描かれていると思いました。
同時に、イーラの「改心フラグ」が確実に立ったようだな、とも思いました。
そのように楽しめた部分が多くありました。ただ、話の主題のほうは、亜久里に説教されて目覚める大貝第一中生徒たち、という展開にあまり共感が持てませんでした。
また、マナ不在の状況においての六花の描き方もちょっと違和感がありました。
他にも、お見舞いが終わった後、家がすぐそこにあるはずの六花が、三人と一緒の方向に歩いて行ったなど、引っかかる描写が少なからずあった話でもありました。
あと、文化祭そのものの描写もあまり印象に残りませんでした。やはり、文化祭話は、事前の準備からじっくり描かないと、傑作は生まれないないのだな、と思いました。
次回は、ありすの父が初登場します。さらに、ありすの家でのお泊り会、そこから派生した、幼い頃の思い出話など、盛り沢山な話のようです。
その三つとも、非常に興味があります。それらがどのように描かれるのか、大変楽しみです。