修学旅行の後編でした。大阪城→中之島→天王寺動物園というスケジュールでしたが、最初の大阪城で、みゆき・やよい・キャンディが、あかね・なお・れいかとはぐれ、二組が別行動で同じ経路をたどります。
そこに、なぜかおなじ経路で市内観光をしていた「大阪のおばちゃんたち」が現れ、不思議な存在感を出していました。
一方、TVで「いま、大阪で人気の納豆餃子飴」を見たマジョリーナは、それを食べに大阪まで出向きます。そして、通天閣をアカンベー化させて闘う、という展開でした。
冒頭、前回の京都編の回想が流れた後、大阪行きのバス車内が描かれます。なおは、大阪名物を食べるのが大好きで、そのため、朝はご飯を三杯しか食べなかった、との事でした。普段はどのくらい食べるのでしょうか。
一方、れいかは、未だにたこ焼きを食べたことがないと言います。すると、「あまりの美味さに腰抜かすなや、たこ焼きは爆発や!」と言い、やよいに「それを言うなら芸術でしょ」と突っ込まれていました。
れいかの「道」の時もそうですが、さりげなく、やよいが「突っ込みキャラ」としても立場を確率しつつあるようです。
そして、大阪城に着きます。今日はここから、班ごとの自由行動になります。佐々木先生は「中学生らしく、スケジュール通り動きましょう」と注意をします。みゆきは「わたしたちはプリキュアだもん。チームワークは抜群」と言い、なおは「それに大阪育ちの、あかねがいるから安心だよね」と余裕綽々です。
それにしても、このようなシチュエーションで「自分たちはプリキュアだから大丈夫」と主張したのは、歴代で初めてなのでは、と思いました。
それを受けて、あかねは、「みんなに大阪の街、めっちゃ楽しんでもらうで。そして、れいかの初たこ焼き、みんなで食べよな」と言い、みゆき・やよいも同意していました。
そんな話をしているところで、れいかが「もう、天守閣に登っていないといけない時間です」と言います。生真面目な彼女らしい台詞です。
そして五人は急いで城に入ります。れいかは、前回同様、予習した知識を披露して「ガイドさん」をやっています。あかね・なおはそれを驚きながら聞いているのですが、みゆき・やよい・キャンディは展示物を見ていました。
さらに、キャンディの髪型をなおしたりしているうちに、三人ははぐれてしまいました。
その頃、マジョリーナは、バッドエンド王国で、自分の飴がなくなっている事に怒っていました。そして、偶然TVで流れた「大阪で人気の納豆餃子飴」なるものの紹介番組を見て、「大阪まで食べに行く」と宣言し、旅立ちました。
大阪城では、お互いがはぐれた事に気づいています。みゆきとキャンディは責任を押し付けあって険悪な雰囲気となり、やよいは涙目になりつつあります。
するとそこに、「大阪のおばちゃん」三人組が現れました。そして、一方的に話しかけ、飴玉を渡し、去って行きました。
その勢いに圧倒された二人ですが、やよいはボソッと「勇者やよいは飴玉を手に入れた」と言ったあと、「ロールプレイングゲームみたい」と目を輝かせます。そして、「我々勇者達が、迷子のお姫様達をお助けするのだ!」と宣言していました。
一方、「迷子のお姫様」たちですが、なおは「弟や妹が五人もいたら、迷子はしょっちゅう」と余裕を持っています。そして、れいかも「二人がスケジュール通りに動いてくれれば」と言いました。
みゆき・やよいは、写真を撮ったりと楽しんでいます。そして、次の目的地・中之島に行く方法が分からなくて困っていましたが、そこにまたもや「大阪のおばちゃん」が出現しました。そして、船で行く経路を教えてもらったうえに、大阪うどんの店まで案内してもらいました。
しばらく後に、そのうどん屋の前に、あかね達が現れます。なおは、きつねうどんを見て食欲をそそられていました。そこに、またもや「おばちゃん」が現れ、みゆき達の目撃証言をします。
しかしながら、おばちゃん達が船に乗った事は言い忘れたため、再会はかないませんでした。そして、なおは腹が空いたまま「きつねうどん!」と悲しい顔をして叫んでいました。
そして、中之島に行きますが、そこでもニアミスしてしまいます。そして、なおは空腹のあまり、へたりこんでしまいます。
それと対照的に、みゆき組は、お好み焼きを食べて喜んでいます。続いて、キャンディは、たこ焼きも食べたいと言いますが、みゆきは、「れいかの初たこ焼き」の会話を思い出し、それは後で、と言いました。
そのアーケード街を、歩いていると、またもや「おばちゃんトリオ」が現れます。そして、動物園の案内をすると同時に、「話題の納豆餃子飴」を大量にくれました。これまでは他の「おばちゃん達」も含め、渡す飴は一個ずつでした。それがなぜ、今回だけ大量なのか、気になりました。
あと、この場面の背景は、パチンコ屋でした。新世界あたりの「いたなさ」の象徴という意味あいなのでしょう。らしさが出ていると思ったのと同時に、プリキュアにパチンコ屋が出てくるなんて初めてでは、と驚きました。
それはともかく、道案内されたにも関わらず、やよいは「お姫様達が見つかるかも」などと言って、通天閣に登ろうと言い出し、みゆきも同意しました。
そのように大阪を満喫している、みゆき達と対照的に、あかね達は、アーケード街のなか、みゆき達を探していました。なおのみならず、あかね・れいかもかなりの空腹ですが、何も食べません。このあたりの「保護者としての責任感」みたいな描き方も印象に残りました。
その頃、マジョリーナは大阪に着きました。しかし、目当ての納豆餃子飴は、自分の目前で売り切れてしまいました。それに怒ったマジョリーナは、バッドエンドを発動します。さらに、通天閣に登っているみゆき・やよいに気づき、青っ鼻で通天閣をアカンベ-化しました。
アカンベーが動き出したため。中にいた、みゆき・やよいも揺すぶられ、やよいのポケットにあった、納豆餃子飴もこぼれます。それが、中に入ったアカンベーは、その異常な味に困惑していました。さらに、それが外にもれ、なおが拾います。その異様な香りは、空腹の限界だった、なおが顔をそむけるほどでした。
その直後、お互いの存在に気づき、五人は変身します。「お姉さん組」のほうは、あかねが変身をうながしていました。どうやら、この「変身をうながす」の担当は、一日でも早くプリキュアになった人が担当するようです。
まずは、みゆき・やよいを助けるために、アカンベーの口を空けさせようと、三人はそれぞれ必殺技を出します。しかしながら、青っ鼻なので、やはり効きません。
それを見た、キャンディは、「ちょうちょデコルの力を三人に届けるクル」と言います。みゆきが、言われるままにデコルをセットすると、その力で、三人の所に飛び、オーラの形状をした蝶の羽根が生えました。
なおは、その異変にかなり驚いています。初変身した次の回でもそうでしたが、相変わらず、この特殊世界に慣れていないようです。
さらに、羽根が蝶のものだと気づいて怖がり、あかねに「虫嫌いやったな」とからかわれていました。
そして、三人は飛び回って、アカンベーを疲れさせる作戦に出ます。この部分も描写は、絵的にも時間的にも、やや「経費削減」を感じさせるものがありました。
最後に、とどめ(?)とばかり、なおが納豆餃子飴をアカンベーに食べさせます。すると、ついにアカンベーは、みゆき達を吐き出しました。
落ちてきた、みゆき・やよい・キャンディを、それぞれ、あかね・なお・れいかが「お姫様抱っこ」で助けます。あかねは、みゆきから流れてきた、納豆餃子飴の香りに顔を青くしていました。
それはともかく、五人が揃ったため、レインボーヒーリングが発動し、アカンベーは撃退されました。
闘いが終わり、改めて、なおは空腹を思い出しました。すると、みゆきが「そうだった」と言い、皆でたこ焼きを食べました。
美味しそうに食べる、れいかに、あかねは「はじめてのたこ焼きの味はどうや?」と尋ねると、れいかは珍しくVサインまでして「とっても美味しいです」と笑顔で答えました。
それを見た、やよいが「みんなで食べると美味しいね」と言うと、なおは生き返ったような顔で、やよいの肩を抱き、「次は串かつ、行くよ」と言いました。
そして最後に、修学旅行の記念写真が描かれ、話は終わりました。
今回のシリーズは、同学年同クラスの五人で構成されています。しかしながら、精神年齢的には「お姉さん組」と「妹組」みたいな感じで分かれています。そのあたりを、別行動させる事により、面白く描いていました。
特に、食べることを楽しみに、「朝食をご飯三杯しか食べなかった」なおが、空腹に苦しみながらも、みゆき達に会うまで、結局何も食べなかった、というのには感心させられました。
おそらく、普段、弟や妹が迷子になった時も、同じようにして探しているのでしょう。
また、そのような、なおの空腹も知らずに大阪名物を満喫していた、みゆきが、たこ焼きを見た時に、れいかとの約束を思い出す、というのも上手い描写だと思いました。
他にも、今回限りながら、なぜか準メインキャラとして活躍していた「大阪のおばちゃん」トリオも、独特の味を出していました。特に、よく喋る二人と、無口ながら、肝心な所で存在感を出す一人、という組み合わせも面白いと思いました。
また、れいかの生真面目さ、やよいの自分たちが「姫を助ける」と宣言するちょっとズレた感覚なども上手く描かれていると思いました。
ただ、楽しめた事を前提に言いますが、この話、もっと面白くできたのでは、とも思いました。たとえば、中之島において「おばちゃん」の力で五人が合流し、難波で「初たこやき」の後に五人で食べ歩く、という展開にはできなかったのでしょうか。
そのほうが、もっと色々なパターンの話を描けたのでは、と思います。同時に、あかねの地元キャラぶりも、より一層使えたのではないでしょうか。
まあ、戦闘シーンの際にも書きましたが、やや経費が抑えられた話だったようにも見受けられました。その中で、これだけ楽しませてもらえた事を喜ぶのが筋としたものでしょう。
さて、次回は母の日話です。みゆきの母親が初登場する話になります。普通、一番目のプリキュアの母親は、かなり早い時期に出てきますが、今シリーズでは、日野家・黄瀬家に続いての登場となりました。昨年のような「海外赴任」を別にすれば、シリーズの中でもかなり珍しいことだと思います。
その母親がどのような人なのか、そして、みゆきはどうやって母親に喜んでもらえるのか、いろいろ楽しみです。
なお、今回は特別に、政治・社会ネタに関わる話を書いています。そのような話が苦手な方および、今回の話の舞台となった市でTVが褒め称えている政治家・政党が好きな方は、ここで読むのを辞めてくだされば幸いです。
今回の話で、極めて重要な位置づけだったアイテムに「納豆餃子飴」というものがありました。これがきっかけでマジョリーナが大阪に行き、さらにアカンベー退治においても重要な役割をしていました。
ところが、この飴、誰も美味しく食べていません。空腹の限界だった、なおは匂いをかいで不快感をもよおし、あかねも、みゆきの口から出てきた匂いに顔をしかめます。次回予告では、ウルフルンも一口食べて吐き出していました。
このように、TVの宣伝を知らない人にとっては、ただの「まずい食い物」でしかありません。
一方、宣伝を見たと思われるおばちゃん達も、せっかく並んで買ったくせに、まとめて、みゆき達に押し付けていました。
そんなロクでもないものが、TVに取り上げられた、というだけで皆が有難がり、それにつられたマジョリーナのおかげで、大阪市民は絶望に突き落とされたわけです。
別に今回の話において、この「納豆餃子飴」がなくても、話の構成に支障はなかったわけです。いったい、なぜこのようなアイテムが登場したのでしょうか。
考え過ぎなのかもしれませんが、自分は、この「納豆餃子飴」の扱いを見た時、とある市長さんを連想してしまいました。TVではさんざん、その人の事を持ち上げます。そして、多くの人がそのTVを見て有り難がるわけです。
ところが、実際にやっていることに、まともな実績は何一つありません。
製作者がどういう意図をもって、このアイテムを描いたかはもちろん分かりません。ただ、その存在・扱われかたから、ついついそんな事を考えてしまいました。
普段とちょっと違うことを延々と書いてしまいました。このあたりで終わりとします。