屋上でビーチパラソルを広げるコブラージャ、という場面から始まります。続いて、ある家庭で、ゲームに興じる三人の少年たちが出てきます。母親に宿題や家の手伝いを命じられますが、無視してゲームを続けます。
業を煮やした母親は、コントローラーを取り上げ、「やることやらないで遊んでばかりいると、デザトリアンになっちゃうわよ」と言い、子供たちはむくれます。
その直後、画面が切り替わってデザトリアンが三体登場し、コブラージャが悦に入っています。どうやら、この暑さ、さらには夏休みの宿題のプレッシャーで、子供たちの心の花が弱るのを利用した作戦を立てたようです。そして、先程の部屋では、心の花を奪われた少年たちが、球の中に閉じ込められていました。
一方、来海家では、えりかがだれまくっています。昼過ぎに、つぼみと、いつきが来たのですが、平然と、今起きたと言っています。そして、朝食(昼食?)はアイスクリームだけ、という有様です。
そして、二人に「今日は何して遊ぶ?」と言いますが、そこで、ももかに突っ込まれます。その、ももかですが、今日は仕事が休みなので、ゆりと一緒に宿題をやるとのこと。それを聞いた、えりかは、「まだまだ夏休みも長いんだから」などと言います。
すると、つぼみは冷静に、夏休みが残り10日であることを指摘します。さらに、ももかが宿題の進捗を尋ねると、つぼみは残り一つで、いつきに至っては完了とのことでした。
二人との差に驚く、えりかに対し、いつきは宿題を手伝うことを提案します。しかしその時、えりかの頭の中に「天使と悪魔」が現れ、悪魔が天使を駆逐してしまいます。そして、心配する皆をよそに、「遊びに行こう」と宣言しました。
ところが、その行き先は図書館になってしまいました。そして、皆で出かけますが、えりかは服装も髪型も整えていません。完全にだれきっているようです。
そして、図書館に着きました。しかしそこでも、つぼみといつきが優等生ぶりを発揮する中、えりかは度毎に大声を出して他の来館者に注意されるだけ、と劣等生の見本みたいな事をやっていました。
そして、結局、一冊も借りずに帰ります。そして、心配する二人に対し、「子供たちも遊んでいるし」などと言います。ところが、行きに通ったときには子供たちの歓声が響いていた公園からは、子供の姿が消えています。
その異常さに皆が気づいた時、デザトリアンが現れました。早速変身する三人ですが、つぼみのキック一発でデザトリアンはKOされてしまいました。あまりのアッサリさに一瞬、つぼみとえりかは驚きます。しかし、その直後、大量のデザトリアンが現れ公園中を取り囲みました。
そして闘いとなりますが、えりかは特に苦戦します。どうやら、食事がアイスだけだったのが響いているようです。しかし、他の二人の活躍により、闘いはプリキュア優位に進みます。
すると、コブラージャは、デザトリアンたちに「宿題が嫌なら学校を壊せばいい」と煽ります。それを聞いた、えりかは「できれば中学校も・・・」などと言い、突っ込まれていました。
そしてデザトリアンの大移動を経て闘いの場所が変わりました。そこでもつぼみはデザトリアンに勉強するよう説教しながら、なぎたおしていきます。それを聞いても、えりかは「そうかなあ・・・つぼみは勉強が好きだからいいけれど・・・」などと言い、いつきに説教されていました。
そうこうしているうちに、全デザトリアンが合体し、最終攻撃をしかけます。それに、つぼみといつきが吹っ飛ばされ、それを見た、えりかはやっとやる気を出します。
そして、マゼンダの心の種を使ってパワーアップし、ウルトラセブンのエメリウム光線のポーズを取った後、「プリキュアおでこパンチ」と叫んで、頭突きを決めました。
そして、「みんなの気持ちはよくわかる。でも学校を壊しちゃだめだよ」と言います。対して、コブラージャが「人間なんて愚かな生き物、学校なんて行くだけ無駄さ」と言うと、「そんなことない。勉強は苦手だから学校へ行くの」と言い、ブルーフォルテウェーブを放ちます。
しかし、当たりはしたものの、大量の心の花が使われているデザトリアンを完全には倒せません。そこで、つぼみのピンクフォルテウェーブ、さらには、いつきのゴールドフォルテバーストをたて続けに浴びせることにより、やっと浄化に成功しました。
そして、コブラージャは、「夏休みの宿題がある限りチャンスはある。まだ宿題をやっていない子供たち、次はお前たちのところに行くぞ」と視聴者に呼びかけて去って行きました。
そして、元に戻った子供たちは、当番で出勤していた教師に宿題を教わる、という事で悩みを解決しました。一方、えりかは、つぼみといつきに教わりながら宿題を片付け、めでたしめでたし、となりました。
主題は、「夏休みの宿題はちゃんとやりましょう」と視聴者に呼びかける事にあったと思われます。冒頭に出てきた母親の「デザトリアンになっちゃうわよ」という台詞や、最後にコブラージャが視聴者へ脅しをかけたのも、それゆえなのでしょう。
ただ、それを描くための「悪い例」として、えりかを使ったのはどうかと思われました。そのため、普段見せる、えりからしさがほとんど描かれず、「ただのダメキャラ」として扱われていました。
特に、出かける時に、服も髪型もいい加減、という描写を見た時は、「今回のえりかは、筋立ての都合上作ったダメキャラで、普段のえりかとは別人です」という、作り手による視聴者へのメッセージなのでは、とまで思いました。
一応、最後には「改心」するわけですが、そこに至る経緯でも、えりかの心を描くわけでもなく、ただなし崩しに進めた、という感じでした。
同様に、つぼみといつきも、ただひたすら「夏休みの宿題はちゃんとやりましょう」と言うだけの、お説教キャラとなってしまっていました。
まあ、えりかが夏バテしていたのと同様、スタッフも暑さで疲れているのでしょう。さらに秋の映画制作の忙しさも加わり、ある程度力を抜かなければ仕方なかったのでしょう。前半終了前から早くも闘いが始まり、そのまま延々と闘い続ける、という中身の薄い話になったのも、そのあたりが原因かと思われます。
ただ、本シリーズの8月にはよくある事ではあります。残念ではありましたが、毎年の恒例だから仕方ないでしょう。
とりあえず、えりかの新技「おでこパンチ」を発動する時のポーズは面白く描けていました。今回はそれが見れて良かった、と思うことにしました。
次回は、視聴者公募企画である「つぼみの新ドレス」発表話です。それに絡んで、京都から東京まで自転車で行ったものの、途中いろいろあって心の花が枯れた級友が出てくるようです。
企画物のうえに、ゲストキャラの描写も冗長な話になりそうな感じです。とりあえず、予告のラストに出てきた、ファッション部員たちと、つぼみ達とのかけあいは楽しめそうなので、そのあたりに期待しています。