HeartCatch第18話

 授業終了後、教室を出ようとする長身の少年・番ケンジが鴨居にぶつけるところから始まりました。一瞬、クラスは笑いに包まれますが、ケンジが一睨みすると、つぼみを除く全てのクラスメートは硬直しました。
 その直後、鶴崎先生はケンジの名を呼び、帰ったことを知ると、プリントを渡しそびれたと言います。それを聞いた、つぼみは「えりかと二人で届けに行きます」と言います。鶴崎先生は喜びますが、隣でそれを聞いていた、えりかは再び硬直していました。

 ケンジの家に向かう道すがら、えりかはつぼみに、ケンジが「伝説の番長」であると話します。しかし、つぼみは「番長」なる言葉すら知りません。そこで、シフレとコフレが「バンジョー」を使った漫才をはさんで、えりかは一からケンジにまつわる「番長伝説」の説明をします。
 そして、ケンジが公園にたむろしていた、「サムライ番長」「パソコン番長」「ラーメン番号」「リーゼント番長」を一睨みで追い払い、さらに彼らのボスである「ビッグ番長」が学校に襲来した際も、これまた一睨みで逃げ帰られせた、という伝説を話しました。
 さらに、今日の音楽の授業で居眠りしていたケンジに声をかけたところ、自分も睨まれてビビった、という話もしていました。しかし、つぼみはピンときません。
 そうこうしているうちに、二人はケンジの家に着きます。しかし、母親はまだケンジは帰っていない、と言います。
 その直後、えりかは生け垣に隠れている、ケンジの視線を感じます。そして、その睨みの意図しているところを悟り、何も気付いていない、つぼみを連れて去りました。ところが、その二人を、ケンジは追いかけます。
 相変らず何がなんだか分かっていない、つぼみを引っ張って、えりかは鳥居のある公園まで逃げます。ところが、変なタイミングで手を離したため、つぼみが石段から落ちそうになります。
 えりかは手を伸ばしますが、間に合いません。それを救ったのは、二人を追っていたはずのケンジでした。
 つぼみは無事でしたが、ケンジの鞄は石段の下に落ち、中身も出てしまっています。つぼみ達が拾いに降りたのですが、その中身を見て、二人は驚きます。なんと、散らばっているのは漫画の原稿で、しかも題材は「ハートキャッチプリキュア」だったのです。
 全てがバレたケンジは、観念して、二人に全てを話します。自分はプロを目指すほど漫画が好きなこと、さらには「番長伝説」の真相も語りました。
 その話から、ケンジが花好きであることを知った、つぼみは彼に好感を持ちます。また、伝説の真相を知った、えりかも恐怖感を払拭しました。
 そして、二人は漫画について尋ねます。すると、ケンジは、かつての「活動写真」の弁士よろしく、演台を出して、筋立てを語り出しました。
 その内容は、キュアブロッサムとキュアマリンが、自分を模した少年に同時に恋をし、それを先に気付いたブロッサムが身を引いて、恋のキューピッド役を買って出る、というものでした。どうやら、ケンジはマリン派のようです。
 所々で驚きながら、その話を聞いていた二人は、締切りが迫っている事を聞き、手伝いを買って出ます。さらに、母親に漫画のことを隠していると聞き、えりかは自らの部屋を作業場として提供しました。
 つぼみとえりかの勉強も兼ねて、三人は本屋に行きます。そこにはなぜかクモジャキーも来ており、番長モノの漫画を買います。それを公園で読み、「バトルと友情の無限連鎖」という作品コンセプトに感動し、番長との闘いを夢見ていました。
 そして、いよいよ漫画制作が始まります。慣れない作業ゆえ、つぼみとえりかはミスもしますが、ケンジは怒ることもなくフォローしていました。そして、ほぼ直前まで完成しましたが、肝心のクライマックスについて、ケンジは思いつけていませんでした。
 そこで、三人は屋上に行き、つぼみがブロッサム役、えりかがマリン役で、ネタ出しのための演技をします。二人はプリキュアになりきって(?)演技を行ない、その結果、ともに「恋よりプリキュア」という結論を出し、「私たちは二人でプリキュアよ」と言って抱き合うという、名演技(?)を披露してくれました。
 待望のオチも完成したところで、いよいよ仕上げに入りますが、そこに、ケンジの母がケーキを持ってやってきました。
 慌てて漫画を隠す三人ですが、結局、原稿が見つかってしまいます。ケンジは、自分が母親を偽った事を強く悔い、走り去りました。
 そして、公園でたたずむところで、クモジャキーに出会います。ケンジの眼力に気付き、最初は、「番長」と出会えた事に喜んだクモジャキーですが、その脇にある「プリキュアが主役の漫画」を見て「闘う価値がない」怒り、心の花を取り出して、インクと合わせたデザトリアンを作り出しました。
 それに気付いた二人は変身します。一方、ケンジを追いかけた母親も公園につき、彼の漫画家を目指す心の声を聞きました。
 クモジャキーは、前回開発した必殺技であるビッグバン・クモジャキー・スペシャルを放ちます。それに対し、えりかは「漫画じゃなけど、私たちは二人でプリキュアだよ」と言い、つぼみもうなずきます。そして、マリンシュートとブロッサムシャワーの同時攻撃で、相手の技を押し返しました。
 さらに、漫画を描くケンジをバカにするクモジャキーに対し、つぼみが堪忍袋の緒を切り、フローラルパワーフォルテッシモで撃退しました。
 ケンジは、改めて自分の目標を母親に語り、笑顔で同意を受け安堵します。そして、無事に投稿も終了すると、ケンジは次の作品も二人に手伝ってほしい、と言います。
 そして、二人が同意すると、鞄の中から少女漫画雑誌を四冊ほど取り出します。それを見た、つぼみが「少女コスモスがいい」と言うと、「これ面白いよな!」と激しく同意しする、という所で話が終わりました。

 前回の予告を見たときから期待していたのですが、それに違わない「おバカ話」で大いに笑うことができました。プリキュアシリーズでここまで「おバカ」に徹したのは、「GOGO」の36・37話以来でしょう。
 その時の「主役」は置鮎龍太郎さん演じる百井京介だったわけですが、今回のケンジも置鮎さんが演じています。おバカ話には欠かせない人なのでしょうか。
 冒頭の「番長伝説」の人選に、「パソコン番長」だの「ラーメン番長」などが出てくるところから、異様なセンスを感じさせられました。彼らはどんな活動をしているのでしょうか。やはり、パソコン番長の作る「番長連合会ホームページ」にラーメン番長が「食べ歩きブログ」を連載したりするのでしょうか。
 そして、ケンジの描く漫画が凄すぎます。ちゃんと「プリキュアの存在は知っているが、正体は知らない」という設定のもとに、学園生活をしている二人の髪型が、「髪飾りを取ったプリキュア」にしている所など、細かいところまで凝っていました。
 また、ケンジの妄想(?)である、「二人のプリキュアが自分に恋する」という展開を、二人が強引に「恋よりプリキュアと言って抱き合う」というオチの「百合漫画」にしてしまう、というのもかなり笑えました。ある意味、作り手の願いがこもった「公式同人ストーリー」と言えるかも、と思いました。
 どうせなら、「ケンジが二人を追いかける」などと言った場面も短縮し、もう少し、あの漫画の原稿を読みたい、などとまで思ったほどでした。次回作(?)もぜひ読みたいものです。
 また、クモジャキーの番長漫画へのハマり具合や、戦闘で前回ダメージを受けた「ビッグバン・クモジャキー・スペシャル」を撃退した描写なども楽しめました。
 あと余談ですが、オチに出てきた雑誌名は「少女コスモス」と、「フラワー」や「少女フレンド」を連想させる名前だと思いました。これについては、掲載誌に配慮し、「なかよし」を連想させる雑誌名にしたほうがいいのでは、とも思いました。
 来週は休みで、再来週は「父の日」ものとのこと。随所で独特の個性を見せる流之助メインのようです。脇でもいい味を出している彼が、メインになったときにどのように描かれるか、楽しみにしています。

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