OP前の「前回再放送」は、せつな、さらにはイースの姿で演説をするメビウスでした。この部分を使ったのは、最終回にイースの映像も出したい、という理由なのだろうか、と思いました。
そして、前回の攻撃で倒れたプリキュアたちを、メビウスは管理下におこうとし、データ収集を始めます。
なぜか、ラブたちはともかく、せつなやウエスター・サウラーまで名前から取得していました。一度死刑宣告をするとデータは完全に抹消し、新たに一から取り直さねばならないのでしょうか。もしそうだとしたら、データベースの設計に問題があると思いました。
そして、データを取得しながら、メビウスは勝利宣言をし、塔の上に映像で出現し、ラビリンス国民に再び忠誠を誓わせます。一方、プリキュアたちには「私の管理下にはいれば、何も悩まずにすむ、などと三話前のノーザと同じことを言いました。
ところが、肝心の洗脳が全然きいていません。ラブたちは普通に拘束兼洗脳用のコードを断ち切り、反論しながら反撃します。
対して、メビウスは、自分の姿を大量に3DCG化して迎え撃ちます。そこで最終決戦が始まるのですが、美希とサウラーが背中合わせで闘ったり、祈里の翼からこぼれ落ちた羽をウエスターがホホエミーナ化する場面などがありました。
そして闘いはプリキュア達の勝利に。驚きかつ悔しがるメビウスに対し、ラブは「あなたの幸せは?」と尋ねます。しかしメビウスは、「そんなものはプログラムされていない。ただ、あえて言えば管理できなかったお前達を消し去ることだ」などと言って自爆装置を作動させます。正体を知ってもなお、せつなは「メビウス様」と呼んで翻意をうながしますが、無視されます。
警報が鳴り響く中、ラブたちは逃げずに、シフォンを助けに塔の上まで上がります。そして、あと10秒を切ったところで6人がかりの「ラヴィングトゥルーハートフレッシュ」を用いて救出に成功しました。
そしてそのままホホエミーナに乗り、スイーツ王国を含めた、メビウスに侵略された世界が元通りになった事を確認します。そして、最後は四ツ葉町公園に戻り、各自帰宅しました。
祈里が帰ると、尚子は涙ぐんで喜び、正は喜びつつも豪快に笑います。祈里の家では、レミが仕事中にも関わらず、お客さんをほったらかしにして美希を抱きしめました。
一方、桃園家では、圭太郎とあゆみが居間に座り、四人分のお茶を出して待っています。そして、あゆみが「お茶を替えようかしら」と言った時に扉の音がして、二人が帰ってきました。出迎えたあゆみが、涙ぐみながら二人を抱きしめて「せっちゃん、ラブ」と呼んだのが印象に残りました。
そして数日後、ダンス大会決勝の日となります。その屋上で、せつながラビリンスに帰ると宣言していました。ウエスター・サウラーとともに、復興に尽くすとのことです。
その話が終わりそうになった時に、沢と御子柴が現れ、大輔を連れてきて、前回の「告白タイム」の続きとなります。
すると、祈里が「ラブちゃん完璧」、美希が「うまくいくって私信じてる」、せつなが「幸せゲットだよ」と決め台詞を入れ替えて励まします。それに対し、ラブは「精一杯がんばるよ」とこれまた、せつなの決め台詞で応じました。
そして、二人きりになりますが、ラブは「あの時の返事・・・だよね」とと尋ねます。その前に大輔が来るときもピンときていなかったのを見ると、完全に忘れていたようです。そして、少々間が開いたあと、第15話で、せつなに「本音」を言ったのと同じ表情で「言っわなーい」と答え、去りました。
考えてみれば、第1話で、由美の告白失敗を泣きながら話していたラブです。自分の言葉で告白失敗を成立させるわけにはいかず、あのような形で断ったのでしょう。ただ、ああいう類は、きっちり断らないとストーカー化しそうなので、最善の対応だったかは微妙だと思いました。
そしてダンスのほうは、無事に優勝を達成します。ダンスの最中には、観客席でVサインを出して隼人に驚かれる瞬、という描写がありました。あと、発表直前に祈るようにして結果を待っている「オーロラウェーブ」の二人が妙に印象に残りました。
その後、桃園家の前で、四人で「記念写真」と撮るります。それから、せつなが第24話であゆみと出会った丘から四ツ葉町を見たあと何事かを話し、ドーナッツの袋を持ったウエスターおよびサウラーと去っていきました。さらに、ファッションショーに出ている美希、獣医の勉強をしている祈里が描かれます。
そして最後に、階段からかけおりて家を出るラブが「みんなで幸せゲットだよ!」と言う場面で完結となりました。
戦闘シーンがらみでは、せつなが「メビウス様」と呼んで最後の説得をしようとした場面が印象に残りました。たとえコンピュータだろうと、かつて自分が忠誠の対象とした存在に最後の最後まで幸せになる事を願っている、というのは、「かつてのイース」と「現在のキュアパッション」をうまく融合させていると思いました。
また、四ツ葉町に帰った四人が帰宅する場面も非常によく描かれていると思いました。普通に喜ぶ尚子、豪快に笑う正、客をほったらかすレミと、感動的な場面においても、「らしさ」が描かれていました。
そして、桃園家ですが、四人分のお茶を用意し、時間がたつと入れ替えて待っている、という描写で、二人がいかに心配して待っているかがよく伝わってきました。そして、あゆみが先に、せつなの名前を呼んだときは、彼女がいかに、二人を別け隔てなく想っているかがわかりました。
ここまでは本当に良かったのですが、そこからの後日談は、一部を除いてかなり残念でした。
まず、せつながラビリンスに帰ると、屋上で宣言するのですが、ラブたちの反応がえらい淡白です。少々驚いたものの、「まあそちらの生まれだからしょうがない」みたいな感じでした。
さらにその直後に、沢と御子柴が大輔を連れてくる、というのも萎えました。だいたい、変身している時に気付かずさんざん告白し、さらにクリスマスイブにもツリーの下で告白したのも関わらず、いまだに返事がないなら、ふられたと思うのが普通です。まあ、最後の最後まで彼らしかったと言えなくもないですが・・・。
ところで、この直前に四人が決め台詞を入れ替える、という描写がありました。あれが「うまく断ってね」「うん」という意味だとしたら、巧い描写だと思いました。また、断る時のラブが、かつてせつなに「本音」を言ったときの表情をした、というのには感心しました。この部分と、最後にウエスターがドーナッツの袋を持っていたところだけは、この後日談でいいと思えた部分でした。
そこから最後の最後になるわけですが、桃園家を去るせつな、という描写も記念写真撮影ですまされます。帰宅時の「せつなの名を先に呼ぶあゆみ」の描写がとても良かっただけに、ここを省略するのは余計残念さを感じました。
「別れ」などを描かず、せつなは相変わらず桃園家に住んで学校に通い続けるが、週末はラビリンスに戻って復興に頑張る、で良かったのではないでしょうか。変に「別れ」を設定してしまったために、ラブをはじめとするみんなが、特に悲しみもせず、せつなが去ることを淡々と受け入れる、という形になってしまいました。
この「フレッシュプリキュア」とう作品は、いい話は本当にいいのですが、外れるとこれまた極端につまらなくなります。第7・12・14~15・19~24・26・39~40・46・49話などと、第27・29・37・41話あたりの出来を比べると、同じ作品とは思えません。
というわけで、「当たり外れ」がある事は覚悟してはいました。しかし、よりによって、一番最後の数分間で、その「外れ」が出てしまうとは思っていませんでした。
そういう点で、かなり残念な締めとなってしまいまいた。ただ、良い話の出来は本当に素晴らしく、作品全体としてはかなり満足できました。途中までは、シリーズ史上最高傑作になりえるかも、とまで思ったほどででした。
そのあたりのまとめについては、また後で書こうと思っています。