Fresh第37話

 新技ラッキークローバーグランドフィナーレのお披露目話でした。それを生み出す過程で、四人がトレーニング機器を用いた特訓をする、という、過去のシリーズにない異色の設定で、そのあたりを楽しみにしていました。
 冒頭、久々に公園でのダンス練習が行なわれます。しかし、四人とも、インフィニティ化という「持病」をかかえるシフォンが心配で、練習に身に入りません。不思議に思うミユキに対し、インフィニティのこと、さらには新たな強敵・ノーザの話をします。
 なお、この時、せつながノーザの事を「サウラー・ウエスターより狡猾」みたいな事を言っていました。その時は、ウエスターのどのへんが狡猾なのだろうか、と不思議に思いました。

 それを聞いたミユキは、四人のダンスに続いて、プリキュアの闘いのコーチをすると宣言し、早速、特訓場の提供を提案します。
 そして、OP終了直後に四人が変身、という珍しい展開に。そしてミユキは、大邸宅の前に四人を案内し、「家電から宇宙ロケットまで作っている世界有数の御子柴財閥」と説明します。
 ミユキのコネの凄さに皆が驚きながら皆が中に入ると、長大な執事とメイドの行列の奥でおポンチ三人組が出迎えます。実はここは御子柴賢人の家で、地下には巨大なトレーニング場がある、という設定です。
 そこで四人が特訓をするわけですが、まずはコンピュータが四人の体力測定をし、それぞれの長所を分析します。数分の診断で、しかも常人とは桁外れの力を持つプリキュアの長所を見抜くのですから、恐ろしいコンピュータです。
 そして、ラブはパンチ、美希はキック、祈里は持久力、せつなは瞬発力が得意という分析結果が出て、四人はそれぞれの長所を伸ばす特訓をします。
 それぞれ専用の特訓場が設定されており、ラブの部屋には大量のサンドバッグが、祈里の部屋にはルームランナーがあります。このあたりはまあ普通なのですが、せつなと美希の特訓場は、普通の人間が食らったら重傷間違いなし、という物体が飛んでくる特訓機が設置されていました。
 その頃、占いの館でも西隼人がベンチプレスの特訓中です。しかし、サウラーは、それではプリキュアに勝てないと冷笑します。そこにノーザが現れ、サウラーの意見に賛成し、ソレワターセのもとと、インフィニティ探知機を与えて、ウエスターに出陣を命じます。
 話は戻り、御子柴家地下での特訓は順調に進みますが、ミユキはなぜか不安そうな顔をします。そして最後にダンスの練習を指示しますが、ラブがつまづいて、四人が重ね餅になるなど、こちらは上手くいきません。
 特訓終了後、四人だけで門の外に出ます。そして、美希がダンスレッスンの意味が分からないと言います。そして、せつながミユキなりの考えがあっての事、と言うと、美希はつっかかります。普通ならここで祈里がなだめる所ですが、美希と同じ考えという事もあり、さらに雰囲気が悪くなります。
 それを察知したシフォンが泣き出します。ラブはあやして泣きやませ、皆に向かって争いをやめ、明日もダンスするように言います。しかし、三人は一斉に反発し、明日のことは帰ってから考える、と言って、バラバラに帰ってしまいました。
 そして翌日の特訓場で、ラブ以外の三人は、ダンス特訓を拒否します。すると、それに反応したのか、シフォンがインフィニティ化します。タルトがクローバーボックスで戻そうとしますが、なぜか蓋が開きません。四人の感情とリンクしているのでしょうか。

 そこにインフィニティを探知したウエスターが登場。ベンチプレスの機器をソレワターセ化します。
 昨日からの諍いを引きずっている四人は、出番争いを始める有様で、闘いになりません。その時、ミユキがED曲をかけ、皆に、ダンス合宿で心が一つになった時の事を思い出すように、言います。それを聞いた四人は自分たちの誤りに気付きます。すると、クローバーボックスが開き、四人のリンクルンに力を与えます。
 それを受けた四人は、アメフトみたいな体勢から、ソレワターセに向かって走ります。そして、せつなが「ハピネスリーフ」という赤いハート型の「葉」を出し、祈里に投げます。それを受けた祈里が「ヒーリングリーフ」を出し、「ハピネス」とくっつけます。それを美希・ラブと続けて、四人のリーフが四つ葉のクローバー型に合体し、巨大化します。
 そして、それぞれのリーフに四人が乗ってソレワターセを力で包むような形にし、新技「ラッキークローバーグランドフィナーレ」が炸裂。ソレワターセを撃退しました。
 ウエスターは「そんな技聞いていなかったぞ」と言いながら、ややジグザグ気味に走って去っていきました。これは、四人の走りを意識したのでしょうか。そして、夕空の下、勝利を喜ぶ四人、というところで話は終わりました。

 新技の「グランドフィナーレ」ですが、導入部の「リーフ」をパスするあたりは、ゴレンジャーストームを連想させられました。前シリーズがガッチャマンだったのに続く、「1970年代名作シリーズ」なのでしょうか。
 なお、ゴレンジャーを見ていた世代としては、懐かしさを覚えると同時に、黄色である祈里にはヘディングをしてほしかった、などとも思いました。
 それはともかく、話の構想である「新たに現れた強大な敵に対し、特訓を積んで新必殺技を編み出す」というのは斬新かつ面白いと思いました。しかしながら、肝心である話の展開が大変残念な内容だったため、その構想を活かすことができませんでした。
 まず、ミユキの言動に整合性が全くありません。自分で御子柴の特訓場を紹介し、体力測定で得意技を教えながら、いざ四人がそれを伸ばす個人練習を始めると、うかない顔をしています。
 ダンスの練習中から、四人がシフォンを心配するあまり、連携が上手くいっていないのはわかっているわけです。ならば、最初から特訓場など案内せず、ダンスの練習が闘いに有益な事を四人に説明し、普段の練習を続ければいいだけです。
 一方、四人の心境・ものの考え方も、普段とは全く違いました。特に、門前で喧嘩をするくだりは、様々な意味で、本来の四人とは似ても似つかない描写でした。
 どうせこのような話を作るなら「特訓が順調に進み、四人は自信を持って帰宅する。ところが、家でラブ対し、せつなは不安を打ち明ける。そして翌日の闘いではソレワターセの新たな力の前に大苦戦し、改めて協力の重要さを再認識したところで新必殺技降臨」など、もっと自然な展開はいくらでもあったと思うのですが・・・。
 面白い話になりそうな筋立てだっただけに、より一層残念さを感じました。
 次回は美希話です。予告だけ見ると今ひとつ主題が見えてきません。どんな話になるのか、気になります。

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