「キボウノチカラ」第4話

 日向咲と美翔舞、そしてなぜかブンビーがメインという話でした。
 アイキャッチもこれまでの「プリキュア5」から「ふたりはプリキュアスプラッシュスター」バージョンになっていました。
 美翔舞の仕事や悩みを軸に描かれていた話でした。
 一方でブンビーも相変わらず「らしさ」を出していました。

 ブンビーがある老朽団地に訪れるところから始まります。
 今の仕事に関する調査をしているようです。
 そこに現れた女性がシャドウ化した、というところでOPになりました。

 OP終了後は美翔舞の出勤になりました。
 それと昨晩の「Cafe Bar Time」での描写が回想で描かれていました。
 「S☆S」の二人と、「5gogo」の六人は古い知り合い、という設定になっていました。
 これは映画プリキュアオールスターズでの出会いを前提としている、という事なのでしょう。
 ということは、「最初の出会い」は、「プリキュアオールスターズ1」という事になります。
 この時に出演したプリキュアは14人でした。ですから、お互いに仲良くなれたのでしょう。
 ちなみに、今年のオールスターに出てきたプリキュアは77人でした。

 それはともかく、近況紹介で一番目立ったのは婚約をした日向咲でした。
 相手は、調理師学校で出会った人だとのことでした。
 一方で、美翔舞も交際相手がいたのですが、ちょうどこの「出会い」の翌日に、相手からの「別れよう」メールが届いていました。
 また、この婚約の話は、中学時代からの友達であり、行きつけの「Cafe Bar Time」を経営している、星野健太・優子夫妻も初耳とのことでした。
 婚約したばかりで、真っ先に美翔舞にだけ伝えた、ということなのでしょう。
 それを受けて、星野健太が「さよなら、俺の初恋」と言って、優子に突っ込まれていました。
 そのように振り返られるほど、かつての日向咲に対する恋心は「昔の話」であり、今は優子を愛している事が伝わる台詞だと感心しました。

 さて、美翔舞の仕事ですが、春日野うららをはじめ、誰もが知っている大手広告代理店でのグラフィックデザイナーでした。
 かなり忙しいようです。
 本人は「美大時代に思い描いたのとはちょっと違うけど」としか言いません。
 一方で、同僚であり同じ美大出の捺さきは「ロゴを大きくしたり小さくしたりする仕事」「美大時代の同級生は画家になって配信している」などと仕事にかなり不満があるようでした。
 家を継ぐ日向咲や、「5gogo」の六人は、それぞれ中学時代に持った夢を叶えている感じです。
 しかし、「絵」に関わる仕事だといえ、「大手広告代理店の社員」というのは、かなり違和感がありました。
 もちろん、現実社会を見れば、中学時代に持った目標をそのまま実現した人のほうが少ないでしょう。
 それを考えれば、むしろ現実的とは言えます。
 それだけに、今後、美翔舞がどのような動きをするのか、非常に気になりました。

 そんな美翔舞のもとに、日向咲からパンを勧めるメールが来ました。
 実家の店に加え、移動販売をやっており、近くまで来たとのことです。
 そのときの会話がきっかけで、数日後、有給を取って移動販売を手伝うことになりました。
 行き先は冒頭でブンビーが訪れた団地でした。
 普段は常連客が集まってくるのですが、ベルの襲撃のため、誰も買いにきません。
 そこでできた「空いた時間」で、美翔舞は別れを切り出されたことなどを話しました。
 ここで二人が色々と話すのですが、そのBGMは、「S☆S」で使われたものと同じでした。
 懐かしの曲が流れる中、「大人の会話」をする二人、という描写は嬉しいものがありました。
 あと、日向咲が「お姉さんに言いなさーい」とふざけた感じで言っていました。
 「S☆S」ではなかった描写です。中学を卒業してからの10数年でなにかあったのだろうか、と気になりました。

 その後、シャドウの襲撃があり、ブンビーと合流します。
 逃げる一方の三人ですが、運良く、美々野くるみから電話があり、それで状況を知った、夢原のぞみと美々野くるみがシロップを利用して二人を助けます。
 なお、逃げ遅れてシャドウに取り押さえられたブンビーでしたが、変身して空を飛び、自ら逃げることができました。
 途中、これは日向咲と美翔舞が変身するのか、と思っていたら、変身したのがブンビーだった、というのはかなり印象に残りました。
 「そう言えば俺って飛べたんだよね」と、「5」のラストでカワリーノに処刑されたかのような描写のあと、「GOGO」で再登場した時と似たような台詞を言ったのも楽しめました。

 その後は、「S☆S」「5GOGO」にブンビーを交えたという異色の飲み会となりました。
 美々野くるみは「さんざんな目に遭わされた」と言っていましたが、特に参加自体を否定してはいませんでした。
 「GOGO」のラストで、アナコンディに石にされた五人を助けるきっかけを作った、などの実績もあるのでしょう。
 ちなみに、ブンビーと一緒にカウンターに座って話していたのは春日野うららでした。
 そして、日向咲と美翔舞にシャドウの事を伝えると、二人は闘いに協力する旨を返事しました。
 一方で、ブンビーは関わらないと宣言していました。まあ、実際にどうなるかはわかりませんが…。
 というわけで、「S☆S」と「5GOGO」の合同チームが誕生しました。

 前回までが「オトナプリキュア5GOGO」だったのに対し、今回は「オトナプリキュアSplash☆Star」という感じでした。
 自分にとって思い入れの強いアニメが四作あり、その一つが「ふたりはプリキュアSplash☆Star」です。
 これまでの三話も皆素晴らしい話でしたが、その思い入れもあり、本作は特に心に強く響きました。
 あの最終回のあと、二人が高校に進学し、日向咲は調理師学校に、美翔舞は美大に進んだわけです。
 そこでの出会いから婚約につながったり、美大生活のなかで、広告代理店就職を決めるなど、その間には膨大な物語があります。
 もちろん、それは星野健太と太田優子にも言えることです。
 その過程を見れないのは残念ですが、その結果としての、この世界を観ることができたのは、本当に嬉しいことでした。
 今回の描写やOPを見ると、二人はプリキュアに変身しないのかもしれません。
 まあ、自分的には、変身するのもしないのも、どちらも有りだと思ってはいます。
 今回は美翔舞の描写がメインでした。ぜひとも日向咲メインの話も見たいものです。