残念ながら最終回でした。ただし、2023年4月より「にゅー」第2期が始まる、という事で一安心しました。
とはいえ、できれば、半年はやってほしかった、というのが率直な本音です。
ただ、最後まで、この「にゅー」1期の特徴を貫き続けた、という意味では非常にいい「第一部完」でした。
東京タワーでの戦闘で、桃宮いちごがスマホをキメラアニマに食べられるところから始まりました。
漫画・無印アニメと同じですが、当時は「折りたたみできない携帯」だった事を思い出し、改めて20年という歳月を感じました。
さて、話のほうは、汚染物質の塊であるダストワイバーンが誕生してしまい、しかもミュウミュウが攻撃すると、ダメージゼロで汚染物質をさらに撒き散らすと、ここまでは漫画・無印アニメとほぼ同じです。
ところが、漫画ではここから、桃宮いちごと藍沢みんとが下水道でミュウアクアを探すのですが、「にゅー」は全く違う展開にしました。
桃宮いちごは、特に戦略もないのに、「エイリアン」三人に挑んだのです。
パイに「目的と手段を混同している」と呆れられますが、それを聞いた藍沢みんとが、ここ数日の懸案である留学は「手段」であり、経営者になる「目的」の必要条件ではないと気づきます。
それで吹っ切れたお礼という感じで、桃宮いちごに続いて、三人と闘いはじめました。
そこから、ミュウミュウ五人と「エイリアン」三人が入り乱れます。
それぞれが技を出し合ったり、協力して闘うなど、色々な組み合わせや特徴が見られた、いい戦闘描写に仕上がっていました。
その闘いの中で、藍沢みんとがミュウアクアを感知し、空のほうに向かいます。
タワー頂上で待ち構えていたタルトに攻撃を受け、落ちそうになるのですが、それを藤原ざくろさんがザクロスピュアで助け、さらに、ミュウアクアのある雲の上まで飛ばします。
このような形で、戦闘における藤藍コンビが描かれた事は、非常に嬉しく思いました。
そして、藍沢みんとのリボーンアクアドロップスと、四人が桃宮いちごに力を貸してのリボーンストロベリーチェックサプライズで、ミュウミュウたちは勝利をしました。
丘の上でその余韻に浸っているのですが、桃宮いちごは、青山雅也との約束が大幅に遅れた事もあり、喜んでいません。
焦った表情で立ちすくみ、皆の声を受けて、青山のところに向かいます。
この前まで、「にゅー」のオリジナリティが非常に良かったのですが、ここからはちょっと…という印象でした。
やはり、ここは、まず、藍沢みんとが澄ました顔で「今回はわたしくしのおかげでしかけど」と言い、桃宮いちごが満面の笑顔で「さんきゅ、みんと」抱きしめるような展開にしてほしかったものです。
さらに、それに驚いて「わたくしなら、このくらい当然…」と言う藍沢みんとに、藤原ざくろが「ポフポフ」と無言・無表情で頭をなで、それを受けた藍沢みんとが、心底幸せそうな表情で「てへ」と喜ぶという、自分が漫画版で一番心に残っている描写をベースにしてほしかったと思いました。
その後、皆でカフェに帰ろうとするところを、青山の事をすっかり忘れていた桃宮いちごに、藍沢みんとが指摘し、初めて思い出す、という漫画に比べると、ここでの桃宮いちごの描写などは物足りなさがありました。
それはともかく、そこから、雨の中、青山のところに桃宮いちごが向かうのですが、そのBGMとして、いちご役の天麻ゆうきさんが歌う、無印アニメOP「My Sweet Heart」のカバーが流れます。
歌もよく、この演出は非常に心に残りました。
そして青山と恋人関係になり、一方で、「エイリアン」側はディープブルーの声がついに初登場、というところで、とりあえず「にゅー」1期は終わりました。
というわけで12話でいったん終わったのは残念ですが、来年4月を今から楽しみにしています。
いくつか残念な話もありましたが、全体的には、漫画・無印アニメをうまくバージョンアップしており、大変楽しめました。
シリーズの特徴としては、他のキャラが漫画・無印をベースにしていたのに対し、藍沢みんとだけが、初期設定をはじめ、大きく変わっていた、というのがあります。
漫画では、特に理由が明かされないまま、リボーンアクアドロップスを最初に使ったのが藍沢みんとになっていました。
「にゅー」はそのクライマックスから逆算した感じで、漫画・無印アニメにおける藍沢みんとの残念だった描写を改め、かつ、彼女のアイデンティティがより強く伝わる形で再構築した、という感じでした。
藤藍ファンの一人として、これは大変嬉しいことでした。
作監を引き受けてくださった、石野聡さんをはじめ、アニメに携わってくださった皆様には本当に感謝しています。