最終決戦終了話でした。さらに、決着後は「トロフェス」準備と、ローラの未来選択が描かれていました。
決戦における技の使い方が、小技から決め技まで、非常に上手くて感心させられました。
また、チョンギーレ・ヌメリー・エルダの描き方からもこのシリーズの良さが伝わってきました。
自らをヤラネーダ化したバトラーが、かつて魔女が使っていた「コワスンダー」を召喚します。
すると、チョンギーレたち三人は、プリキュアを助けるために、そのコワスンダーを攻撃します。
2010年代後半から、この「敵幹部がプリキュア側につく」がパターン化していました。ただ、今回は、これまでと違い、非常に筋が通っていると思いました。
まず、バトラーが完全に暴走しており、ヌメリーが言うように、魔女ののぞみと異なっている、という事です。
また、「裏切ったのですね」と言われて、エルダが「先に裏切ったのはバトラーじゃん」と突っ込んだのも、行動の理由をわかりやすく描いていたと思います。
それに対し、ヤラネーダ化したバトラーが、ここだけは、いつも通りの対応をエルダにした、というのも面白いと思いました。
そして、三人がコワスンダーを攻撃するのですが、エルダとヌメリーの使った技は、OPで披露されているものでした。
これまでずっと使われていなかった「OPだけの技」をこの場面で初披露した、という構想にも感心させられました。
さらに、プリキュアに敗れたバトラーが戻ってくると、「もう、ここまでにしようぜ」「また、新しい仕事を探しましょ」と説得していました。
一連の言動は、これまでプリキュアと対峙していたときと、何ら矛盾がありません。
前シリーズの敵役とは全く違った結末になったわけですが、昨年も今年も、敵キャラの生き様が一貫していたのは同じだったな、と思いました。
海の中に帰るときも、チョンギーレとヌメリーが敵対行為に対して詫びたのに対し、エルダは屈託のない笑顔で別れを告げた、というのも上手いと思いました。
一方、最終決戦のほうですが、まずマリンビートダイナミックが敗れます。
それに対し、プリキュア側が、おてんとサマーストライクと、ぶっとびフラミンゴアタックの同時発動など、新たな戦法で対抗していました。
一方、一之瀬きのりの、ぱんぱかパパイヤショットは、発動する前に妨害されました。確かに、発動までに時間がかかるとは思っていましたが、それを衝かれる展開にしたのも面白いと思いました。
そして、一旦は敗れ、真っ暗な海溝に沈みます。
目が覚めた時点では、仲間がどこにいるかも分からない暗さでした。しかし、そこで一之瀬みのりが「目からビーム」を照明としてつかい、その結果、お互いがどこにいるかがわかります。
この技の応用にも感心させられました。
それで精神の余裕ができたのか、五人は体力回復のために休みながら、「トロフェス」についての「臨時会議」を始めます。
このあたりも、いかにもこの五人らしくていいと思いました。ここでの会話が、次回にどのように活かされるか楽しみです。
そして、再度闘うのですが、ここで最強必殺技「プリキュア・スーパートロピカルパラダイス」が発動しました。
これまで召喚していたピンクの象と青いジンベエザメが大増殖したうえに、巨大化したキュアオアシスが「ビクトリー」な表情で「ハイハイハイ」と言ってフィーバーします。
そして、BGMとして、OPのイントロが流れ始めました。
先週、感動的な描写がなされたキュアオアシスでしたが、今回は「トロピカルージュ」全開のプリキュアとして描かれていました。
様々な意味で、このシリーズらしさが万遍なく描かれた、最終必殺技だと思いました。
その後、バトラーが自らのやる気を供出しての攻撃も抑え、グランオーシャンも復活し、闘いは決着しました。
その後は、あおぞら中学に戻り、トロフェスの準備に追われる皆が描かれます。
夏海碧と涼村みゆきが連れ立って差し入れをするなど、親同士の交流も生じている事も描かれていました。
また、滝沢晴瑠也が再び、仲間を引き連れて「晴れ乞い」をすると学校におしかけ、それを滝沢あすかが迎撃(?)に向かう、という一幕もありました。
一方、さんざん一之瀬みのりが悩んでいた、劇の結末については、「皆が幸せに暮らしました」という予定通りにする、という発言がありました。
最終回を通して、これがどのように変化するのか、最後の最後まで興味深い描写だと思いました。
話のほうは、ローラが女王の資格を得たこと、しかし人間界に残る選択肢もあると、人魚の女王が告げるというところで、最終回の引きとなりました。
ボス決戦はラス前で終結させる一方で、人魚の掟問題や、演劇の最後をどうするかなどの、一連の伏線は最終回に持っていく、という形になりました。
予告を見ると、トロピカる部の部室に、変身した皆が座っており、そこに巨大なメロンパンが飛んでくる、という一幕がありました。
これが、新プリキュアのお披露目を兼ねた最後の戦闘になるのでしょう。
それがトロフェスと、どう関係するかも含め、大変楽しみにしています。