流星群観測イベントを、天文好きの新キャラ・仲川詩織と一緒にトロピカる部が頑張る、という話でした。
前半部分では、「星のかぶりもの」がちょっと奇をてらっているくらいで、みんなで天体観測を楽しむ話のような感じでした。
ところが、後半で衝撃的な展開となり、このシリーズの凄さをまた見せつけられた話となりました。
前半は、トロピカる部が仲川詩織に協力し、桜川先生、さらには校長先生を納得させるという、極めて正当な「イベント達成話」でした。
以前に築いた放送部との良好な関係も活かして宣伝します。
さらに、電飾で光る惑星の被り物を作り、夏海まなつだけは土星デザインで目立ち、ローラが対抗心を持つ、という、トロピカる部らしい個性も描いていました。
また、このとき、一人だけ被り物をせず、電飾係に徹する、という一之瀬みのりの描き方も毎度ながら楽しめました。
敵方のほうも、夏休み明け初登場となるチョンギーレが本業の料理をやったり、先週の「参観日」でエルダに甘い評価をした事でヌメリーとバトラーが言い合うなど、毎度ながらほのぼのとしていました。
さて、天気予報の結果、曇って流星群が見れないかも、という展開になります。
いくらプリキュアとはいえ、天候を左右することはできません。夏海まなつも皆を元気づけようとしますが、当然ながら、具体的な手立ては思い浮かびません。
その時、滝沢あすかが「わたしに、一つだけ心当たりがある」と言います。
率直に言って、この台詞を聞いたときは、「いったい、彼女は何をしようとしているのでは?」と不思議に思いました。
そのまま広告になったのですが、その数分後に訪れたのは、絶対に想像ができない描写でした。
後半に入り、画面がガラリと変わります。
なぜか校庭に巨大な火がたかれ、テルテル坊主が飾られています。そして、四人の中年男性が太鼓を叩き、その前で、滝沢あすかの父、滝沢晴瑠也が、目を閉じて立っています。
これは、滝沢晴瑠也が30年前の中学時代、野球部の試合が中止にならないようにやった「晴れ乞い」だそうです。
そして、校長もこの滝沢晴瑠也と同級生で、当時、それを見たと語っていました。
ちなみに、滝沢晴瑠也は「人呼んで、炎の晴れ男」という異名があるそうです。38年ほど前にあった「炎の転校生」という漫画の主人公が滝沢という名字だったのですが、まさか、この話のために、その名字にしたのだろうか、と思ったりもしました。
そして、ヌメリーが現れ、流星群観測をしていた人たちはみな、やる気パワーを奪われます。
そして五人は変身するのですが、滝沢晴瑠也と四人の太鼓叩きは、やる気パワーを奪われるどころか、一心不乱に晴れ乞いを続けています。
ゼッタイヤラネーダにもプリキュアにも気づいていません。
実の娘が10数メートル先でプリキュアに変身しているのに、それに気づかず、晴れ乞いを続ける父親、という設定があまりにも謎すぎて凄いと思いました。
戦闘終了後、やっと晴れ乞いが完結し、雲がきれ、流星群が流れます。
敗れたヌメリーが帰る途中、チョンギーレとエルダが海上で待っており、三人で流星群を見て感動する、という描写もありました。
あおぞら中でも、みんなが喜ぶ中、天文部入部希望者も現れ、仲川詩織も喜ぶ、という結末になりました。
毎度ながら、敵味方とも、温かく描かれた話でした。
それと並立して、謎すぎる滝沢晴瑠也の晴れ乞いを後半に描いた、というのにも驚かされました。
毎度ながら、よくこんな印象度の強い話を作れるものだ、と感心させられます。
次回は皆で水族館に行く話です。夏海碧がメインの話になるのでしょうか。
またどんな凄い話を作ってくれるのかと楽しみにしています。