「トロピカルージュ」第23話

  夏合宿後編でした。「スクーバ」や祭りを楽しんだり、皆で願い事を書いたりします。
 それにおけるローラの願い事が後半部分の軸になっていました。
 その意外な内容も含め、大変楽しめた話になっていました。

 合宿二日目は「スクーバ」から始まりました。
 このスキューバを夏海大洋がこう呼ぶ理由は謎です。ただ、それに基づき朝のダイビングを「朝スク」と呼ぶなど、独自の「発展」がなされていました。
 ただし、人間の体だと泳げないローラは浜辺で見物していました。これが今回のオチの伏線になっていたとは、この時点では気づきませんでした。
 

一方、敵方はエルダが一人で仕事をしていました。
そこに、ウツボの配達人による、チョンギーレとヌメリーの葉書が届きます。
 ふたりとも、夏休みを満喫していて幸せそうな表情をしていました。それを見たエルダは怒りますが、毎度ながら、この組織の労働環境の良さに感心させられました。
 先週も書きましたが、ぜひこの環境を最後まで貫いてほしいものです。

 トロピカる部のほうは、ビーチバレーや太極拳をやっていました。
 これに関しては、一之瀬みのりが抜群の習得度を見せていました。
 また、バナナボートを楽しみますが、一之瀬みのりだけは、表情を変えていませんでした。短い描写ですが、キャラ描写の徹底を感じました。
 続いて、畑でトマトやゴーヤを収穫します。
 夏海まなつは、目で見ただけで、苦いゴーヤとそうでないゴーヤを区別することができ、滝沢あすかとローラに驚かれていました。
 舞台が常夏で沖縄を連想させる本シリーズならではの描写だと思いました。
 あと、「S☆S」ファンとして、プリキュアで15年ぶりに「ゴーヤ」が目立った事を嬉しく思ったりもしました。
 続いて、石段上りをして「トロピカルな肉体」を身に着けるトレーニングをします。いつもどおり、体力のある滝沢あすか・夏海まなつ、体力のない一之瀬みのり・涼村さんごとくっきり分かれるのですが、ローラがその間に入っていました。
 その体力があったからこそ、人間の足を手に入れる直前は、尾びれで歩き回る事ができたのでしょう。

 その後、浴衣に着替え、南乃島伝統の「願い事を石に書いて海に投げ入れる」の紹介となります。
 夏海碧は、この島に来てそれをやって、すぐに願いがかなった、と言います。
 ここで回想とないり、海に石を入れた直後に、海から夏海大洋が出てくる、という場面が描かれます。
 てっきり、二人のなれそめで、これで彼女が一目惚れした、というように思いきや、実は彼女の「かなった願い」は「夏海大洋の肩に乗っていた珍しいタコを発見した」というオチがついていました。
 このあたりのキャラ描写におけるこだわりにも感心させられました。
 また、滝沢あすかと涼村さんごは、この話を「恋話」だと思って聞いていたのか、目が点になっていました。
 一方、親の性格を熟知している夏海まなつは、普通に「すごーい」と喜んでいました。
 また、一之瀬みのりは「願いが成就した」という結果を冷静に受け止めており、それを見ていたローラは、自分の願いについて思いを巡らせているという感じでした。

 そして、皆で願いを書いた石を投げますが、ローラはその内容を絶対に秘密とします。
 ところが、その石をエルダがゼッタイニヤラネーダ化してしまいました。
 そこで、ローラはその裏面を見せるまいと、一人で闘い、他の四人はほとんど何もせずに終わってしまいました。
 しかし、途中で投げ技を使ったため、四人とも結局、「ローラの願い」を見てしまいました。
 その願いは意外にも「バタ足で泳げるようになる」でした。
 本来の姿になれば、桁違いの泳力を持っているわけですが、人間の姿で泳げないというのは、彼女のプライドを大いに傷つけるものだったようです。
 そして最終日の朝、再び皆で海水浴をし、ローラはビート板を使いながら、バタ足を習得して皆で喜ぶ、という形で終わりました。

 準備編を含めると、三話構成のシリーズとなっていました。プリキュアではなかなか珍しいのではないでしょうか。
 そして、様々な形で、トロピカる部五人の人柄や属性を興味深く描いていました。
 細かいところでもその特徴を描いており、その丁寧な描写に感心させられました。
敵方や、夏海まなつの両親を含め、様々な形で楽しめた、大変印象に残るシリーズでした。
 次回は、トロピカる部対生徒会の闘いです。
 初登場の時から含みが描かれていた、滝沢あすかと白鳥百合子の過去が明かされたりするのでしょうか。
 そのあたりも含め、楽しみにしています。