熱血スポ根ビーチバレーアニメにハマった風鈴アスミ・ラビリン・ラテの主催で、皆で南の無人島にワープしてビーチバレーを楽しむ、という話でした。
ギャグを基調とした話ですが、各キャラの描写や、ビーチバレーを通じての想いなどが丁寧に描かれ、非常に心に残る話となっていました。
冒頭、劇中劇の「燃えよ!ビーバレ」の描写から始まりました。
「巨人の星」のジャンプ漫画を足しこんだような、熱血・友情・努力・勝利モノ、という感じでした。
熱血シーンでは、ラビリンのみならず、ラテも目が燃えていました。この世界に来た時に比べると、かなり住み慣れてきたんだな、と思いました。
その影響で、実際にビーチバレーをするために、プリキュア・ヒーリングアニマル全員で赤道直下の無人島に行くことになりました。
そこでの、荷物の描き方も、三人の性格が伝わってきて、上手いと思いました。
そして、ビーチバレー特訓が始まります。沢泉ちゆは元ネタのアニメも知っており、アスリートとして正面から取り組みます。それに対し、平光ひなたは、かなり引いており、泳げないことを残念に思っている感じでした。
そして、花寺のどかは、ラビリンを「コーチ」と仰ぎ、真剣にその「指導」を受けます。そのラビリンの説明も適切で、その結果、花寺のどかはボールを受けられるようになります。
この描写を見た時は、第2話で運動が全然できない花寺のどかを見てラビリンがパートナー解消を言った逸話と繋がっているようにも感じました。
また、花寺のどかがボールを頭で受けた時は、第5話で、ペギタンを「ヘディング」した時の事を思い出したりもしました。
一方、ビョーゲンズのほうは、グアイワルが出撃していました。
たまたま公園で「燃えよビーバレ」の必殺技「激アツ!赤道直下サーブ」を沢泉とうじが真似し、それが顔にあたったのをきっかけに、感銘を受け、結果的にはプリキュアを追う形で赤道直下の無人島に行きました。
無人島なので、人間がおらず、ギガビョーゲンは作れません。そのため、ヤシの木の精霊さんを使って、久々となるメガビョーゲンを作っていました。
今回の話、いわゆる「水着回」でした。コロナ禍がなければ、8月放映だったのでしょう。
諸事情により12月にずれこんだわけですが、元の設定で敵はメガビョーゲンだったわけです。
それを守るため、無人島での闘いと設定した、というのは本当に上手いと思い、感心しました。
そして久々のメガビョーゲンが誕生するのですが、地球を蝕む前に、グアイワルが必殺サーブの特訓を始めてしまいます。
そのため、ラテはくしゃみが出そうで出ない、という状態になります。
ちなみに、南の島においては、アニメ「燃えよビーバレ」に出てくる監督のコスプレをしているため、帽子をかぶっており、額のソウルジェムは見えない、という設定になっています。
そのむず痒い状態でビーチバレーの練習が続きます。
なお、ラビリンの「コーチ」は現代社会の「選手を尊重し、楽しみながら強くなってもらう」という考えが基本になっています。
それに対し、グアイワルの特訓は、「巨人の星」時代の、竹刀・ウサギ跳び・説教・ちゃぶ台返し、となっていました。
かつての「スポーツ『指導』の王道」を、「悪人による歪んだ『指導』」として描いた、というのにも感心させられました。
そしてメガビョーゲンの必殺技が完成したところで、ラテがくしゃみをして、戦闘に入ります。
ここでも、練習中と同様に、四人四様の、ビーチバレーに対する思いが上手く描かれていました。
そして、練習中に花寺のどかが言っていた「トスをつなぐ」を戦闘でも行っていました。
また、戦闘中に行った、「プリキュア!ファイ!オー!」を戦闘終了後に行う、など、日常描写と戦闘のつながりも、非常に丁寧に描いていました。
プリキュアの心情やヒーリングアニマルとのつながりを上手く描きつつ、ギャグとしても大いに楽しめたという極めて優れた話でした。
先週に続き、こんな名作を描いてくれたことに心底感嘆しました。
コロナ禍の影響を受け、放送休止もありました。再開後も、半分くらい回想という話も出ざるを得ませんでした。
序盤14話までの素晴らしさと、この2話の質の高さを見ると、もし、コロナ禍がなければ、このシリーズが、プリキュア史上最高作になっていたかも、と思ってしまいました。
これだけの作品が、プリキュア史上、最も話数が少ないシリーズになりそう、という事が本当に残念でなりません。
次回は久々の平光ひなた話です。苦手な「勉強」が主題ですが、それをどのように描くか、そしてパジャマパーティーがどうなるか、これまた大変楽しみです。