「スタートゥインクル」第9話

 香久矢まどか話でした。
 初変身の話では、ざっとした設定や人間関係が描かれただけでした。
 今回の話は、それを掘り下げて、彼女の為人を上手く描いており、感心させられました。

 一番印象に残ったのは、ロケットに来たものの、特にやることがないと知るや、カバンから取り出したエプロンをつけて掃除を始めた、ということでした。
 短い逸話でしたが、これにより、なにか仲間を手伝わないと落ち着かない、という性格が非常によく伝わってきました。
 あと、「掃除」というのは、第7話で、AIに「いちばんどうでもいい役割」という事で、星奈ひかるにあてがわれていたものです。それとの関連性も興味深いと思いました。

 同じくらい印象に残ったのは、左右の靴下を間違えてはき、それに気づいたあとの行動でした。
 左右の違いは線一本の有無だけであり、普通なら気づかれません。
 それを過剰に意識し、逆に星奈ひかるに気づかれたり、それで上の空の時間を過ごした、というのも、香久矢まどかがどんな人なのか、という事がよく伝わる描写だと感心しました。

 そして、「商店街デビュー」した場面でも、三人で楽しむ様子が心温かく描かれていました。買い物しているときの、羽衣ララの妙なノリも印象に残りました。
 その後、天宮えれなと二人になったときに、自分の不安を率直に打ち明けます。それに対する、天宮えれなの返答ともども、この会話も非常にいいと思いました。
 また、それを戦闘に活かしたというのにも感心させられました。

 初登場時に基本設定だけを描き、二度目のメイン話でその深い内面を描くことにより、キャラの為人を視聴者に伝える、というやりかたは非常にいいと思いました。
 あと、会話や独白から、香久矢まどかにとって、父親は抑圧者である、ということがよく伝わってきました。
 今後、彼女は、ノットレイとは別に、父親との「闘い」もあるのでは、と思っています。そのあたりがどう展開していくのか、本当に期待が深まります。

 次回はまた宇宙編です。地球と宇宙が交互に舞台になるのでしょうか。今度は、誰のどのような一面が描かれるのでしょうか。今から楽しみにしています。