映画にあわせて、「ふたりはプリキュアMaxHeart」のキャラが出てくる、という話でした。
9ページの漫画に8人のプリキュアが出る、というかなり厳しい条件での話でした。
そこで、メインキャラを絞りつつ、自然な形でキャラを立てていました。14年間プリキュアの名作漫画を描き続けた上北さんならではの、という秀逸な話に仕上がっていました。
話のメインは、美墨なぎさ率いるベローネ学園中学女子部ラクロス部の試合でした。
それを、前日たまたま出会った、「Hugっとプリキュア」の五人が応援する、という展開でした。
とはいえ、元チアリーディング部の野乃はなはともかく、他の四人は応援に慣れていません。
その結果、応援が逆効果になり、美墨なぎさの調子も狂う、という試合展開になってしまいました。
ハーフタイムになり、皆は落ち込みます。するとそこで、雪城ほのかが、「ウンチク女王」ぶりを発揮し、慣れない人でもできる応援方法を提案します。
それが功を奏し、応援に一体感がうまれます。それがプレーにも好影響をおよぼし、美墨なぎさが本来の動きを取り戻し、試合に勝つ、という好結果になる、という話でした。
まず、「Hugっと」チームについては、五人での応援団という形にし、基本的な会話は野乃はなだけにする、という事で、まとめていました。
ただし、応援について、輝木ほまれが選手の立場で語るなど、他の四人もきちんと配役していました。
一方、「MaxHeart」のほうでは、前半では、雪城ほのかはモブキャラ的な扱いでした。
しかし、途中、困った時に、その知識をフルに活用して、問題を的確に解決します。
このように、出番を絞りながら、大きな存在感を出す、という描き方にも感心させられました。
さらに、「なぎさー」と一声かけたのが、美墨なぎさが本来の調子を取り戻すきっかけになった、というのも、「ふたりはプリキュア」らしさが出ていると思いました。
また、冒頭から、高清水莉奈と久保田志保も出ており、懐かしの「三回繰り返し」もちゃんと描かれていました。
そして、最後に記念写真にもきちんと収まっていました。
プリキュアを8人描くだけで大変です。そこをうまくメリハリをつけて描ききり、さらにプリキュアでない二人もきっちり目立たせた事に、心底感心させられました。
あと余談ですが、14年前の、なかよし11月号に掲載された「ふたりはプリキュア」も、ラクロスで美墨なぎさが本来の調子を出せない、というところから始まり、最後は勝利をする、という展開でした。
もしかして、それを意識して、今回の筋立てを作ったのだろうか、と思い、当時を懐かしむ事もできた記念すべき話となりました。