愛崎えみるとルールー=アムールの漫画版デビュー作品でした。
二人を軸に描いた話でしたが、アニメでスッキリしなかったところが、非常に明快に描かれていた話でした。
ふたりとも、アニメでは、初登場時の極めて特徴的な性格はかなり薄まっています。
しかし、今回は、漫画版デビューという事もあり、二人が出てきた時の特性をそのまま描いていました。
異常なまでの心配性を見せる愛崎えみるに対し、ルールーは冷静に分析します。そして、ライブ中に将棋だおしが起きる危険性は0.1%で、照明が落ちる確率は0%という数字をはじき出します。
微妙な差ですが、現実をベースに、可能性にきちんと差をつけている、という描写に感心させられました。
そして、ルールーも、初登場時の「心のないアンドロイド」そのままに、様々な事象を機械的に分析します。アニメでは、正体を隠していた事もあり、このような人間を一切演じない描写はありませんでした。それだけに、「素のルールー」とプリキュアの会話を新鮮に楽しめました。
そんなななか、大道寺さあやは、ルールーの仕組みを即座にイメージします。「そして、ルールーの頬にてをやり、「すごいね、未来の技術(テクノロジー)、肌もこんなに柔らかくて温かくて人間そのもの。どんな仕組みで動いているのかじっくり調べてみたい!」と屈託のない笑顔で、ちょっととんでもない事を言っていました。
毎月の事ですが、上北さんの描く大道寺さあやの個性には、心底感心させられます。
さて、メインの二人ですが、ハリーは「感情のないルールー、感情が暴走するえみる、ほんま対象的な二人やな」と評します。
これは本当に目からウロコでした。これまでこの二人について今ひとつわからないところがあったのですが、この「感情」の差異が、二人を引き合わせたのだと、大いに納得させられました。
そして、少しずつ歩み寄った二人が、見事にミニライブを成功させる、という自然かつ爽やかな結末になっていました。
二人の違いをくっきり描くことにより、この二人がコンビを組む価値がどのへんにあるのか、という事を非常に明確に描いた話でした。
今後、この五人がどのように描かれるのか、大変楽しみになりました。
余談ですが、今月号から、電子版で「なかよし」を読むことにしました。初めて買ったのは、2003年の初旬で、「東京ミュウミュウ」目当てでした。当時は、まさかそれから15年以上、毎月買い続けるとは夢にも思いませんでした。
紙の「なかよし」とはお別れすることになりますが、引き続き、電子版で「なかよし」の愛読を続け、上北さんのプリキュア漫画の感想を書き続けようと思っています。