「魔法つかい」第41話

 魔法学校寮での「お泊まり会」話でした。
 授業も含め、魔法学校の日常が楽しく描かれていました。
 過去シリーズでは、11月半ばあたりから「お別れ」を意図したような話が描かれた事がありましたが、今回もそれに近い話だと思ったりもしました。

 なぜかカタツムリニアが高速化し、こちらの世界と魔法界の行き来が短縮されます。
 それに伴い、津成木第一中学校の授業が終わってから魔法学校の授業を受けることが可能になりました。
 久々に魔法学校で勉強した三人は、こちらの祝日を利用して、「お泊まり会」を計画します。
 寮には十六夜リコの部屋もあるのですが、ジュンが無断でそこを「作品置場」にしたため、六人で彼女の部屋に泊まる展開になります。
 そこで、夜遅くまで、魔法を使ったり、カードゲームをしたり、おしゃべりをするなど、修学旅行的なノリで楽しみます。
 一方、ジュンは十六夜リコに一週間遅れの誕生プレゼントをあげます。開けてみるとそれはびっくり箱でした。しかし、あとでよく見ると、箱の底に、本当のプレゼントであるジュンお手製の十六夜リコ人形が入っていました。この話の細かさには感心させれました。
 他には目立った場面はないのですが、とにかく六人が夜を楽しむ描写に心が温まりました。
 修学旅行の定番とも言える「教師の見回り」もありました。その担当は教頭先生でした。そして、前半のラストは、「起きている事を疑った教頭が部屋のドアを開けようとする」というものでした。これを後半への引きにした、というのもこの話の特徴がよく出ていると思いました。
 その一方で、前半の敵だったドクロクシーことクシーの遺品が登場し、それを探す校長を出し抜いて、オルーパが入手する、という展開もありました。
 ヤモーが去って以来、前半と後半の断絶感があったのですが、それをこのような形で結びつけるとは思わず、驚きました。
 あと、オルーパの独自性もよく描かれていました。もしかして、彼がデウスマストもしくは、その一部分、という展開もあるのかも、などと思ったりもしました。

 いずれにせよ、寮で「お泊り」をする六人の描写をじっくり楽しめた話でした。
 結局、魔法学校の三人組ではジュンばかりが目立って、ケイやエミリーはどちらかと言うと脇にまわった感じがありました。まあ、今シリーズのように、二つの学校が舞台になるとそうせざるをえないのでしょう。
 できることなら、二年シリーズにして、どちらの世界ともども、クラスメートたちをもっとじっくり描いてほしかったのに、とも思ったりもしました。
 次回は、チクルンを中心に新たな動きがあるようです。予告を見る限りでは、シャーキンス退場回のようにも見えましたが、はたしでどうなるのでしょうか。