中国旅行をしてきた職場の人が、月餅を土産に持ってきました。それを見て「お、ユエピン」と中国語読みで反応したところ、「よく正しい読み方を知っていますね」と言われました。
もちろん、私には中国語の素養などまるでありません。にもかかわらず、これが読めたのは、東京ミュウミュウ33話に出てきた、アニメオリジナルの歩鈴の婚約者・月餅(ユエピン)のおかげです。
もちろん、それが読めたから何かいい事があったわけではありません。とはいえ、意外なところで「東京ミュウミュウ」で得たものが活用(?)できたのは、嬉しいものでした。
カテゴリー: 東京ミュウミュウ
確かに頭に「東京」はつくけれど・・・
アマゾンから『東京ミュウミュウ カレンダー2004』をお買い上げのお客様は、DVDの『東京ワンダーホテル』もお求めのため、このご案内をお送りしています。なるダイレクトメールが届きました。
一応、念のため該当する作品のサイトを見てみましたが、普段はメイド服を着ている変身美少女戦隊も、彼女らに指令を下す二人の青年も、とんでもない性格を持つラスボスもいませんでした。つまり、題名以外、どこも「東京ミュウミュウ」と関連性はありません。
メールの文章からしても、日本語としてちょっと不自然です。おそらくは、なんらかの共通単語が入った作品の購入者に、自動的に宣伝文を作成して送信する、というふうに設定されているのでしょう。それにしてはかなり粗いプログラムです。
まあ、久々に「東京ミュウミュウ」に関連したメールを読むことができたので、よしと思うことにしました。
「東京ミュウミュウ あらもーど」について
漫画版「東京ミュウミュウ」の続編「東京ミュウミュウあらもーど」は2003年4月から始まりました。二つの単行本を並べると、その違いに気づきます。「無印」は「まんが・征海未亜、シナリオ・吉田玲子」となっているのに対し、「あらもーど」は「まんが・征海未亜、原案・講談社」となっています。
もともと、この「東京ミュウミュウ」は、征海さんの読み切り作品「東京黒猫娘」(ミュウミュウ4巻に収録)をもとに、編集部の指示により「戦隊モノ」となり、さらに吉田さんがシナリオを書いて連載されたとのことです。
そこから、新作が始まるにあたり、なぜ吉田さんが外れたか分かりません。いずれにせよ「原案・講談社」は残ったものの、征海さんの一人立ちした作品として「あらもーど」は始まりました。
前作を払拭する意味もあるのか、開始時点での設定は「ミュウミュウ」の主役だったいちごは青山にくっついてイギリスへ留学し、残る4人は相変わらずミュウミュウとして残されたキメラアニマを退治する、となっています。そこに新キャラ「白雪ベリー」が猫と兎の遺伝子を打ち込まれ、「二つの遺伝子を持つ新ミュウミュウ」として参入。さらに白金の指示により、いきなり「新リーダー」となります。つまるところ、「主役交代」です。
この新ヒロインの「白雪ベリー」ですが、特技に「ケーキ大量食い」があり、そのためにカフェミュウミュウとも縁ができます。しかし、彼女の個性らしきものが描かれる場面は、この「ケーキ」以降はありませんでした。彼女は父親と二人暮しで、この父親がまたどう見ても女性としか見えない外見なのですが、そのあたりの謎についても語られる事はありませんでした。
漫画版「東京ミュウミュウ」
「東京ミュウミュウ」という作品は、なかよしに連載された漫画をもとにアニメ化されています。基本的な話の流れはアニメも漫画も同じです。とはいえ、別物であるがゆえに、いくつかの相違点があります。それについて、ちょっと書いてみたいと思います。
話全体の流れにおいて、アニメと漫画で最も異なるキャラはキッシュでしょう。アニメでは、ディープブルーの方策に疑問を持ち、公然と批判するようになり、最後はいちごへの愛もあって、反逆して返り討ちにあいます。これにディープブルー絶対主義のパイと、その間にいるタルトという位置関係があり、三人の個性を引き立てています。
それに対し、漫画では、キッシュはいちごを好きにはなるものの、「本業」ではアニメのパイと同じでディープブルー絶対主義者です。そのため、他の二人とのからみも平板なものになってしまいます。また、アニメ同様、最後はいちごへの愛のために反逆するのですが、その場面がアニメと違い、極めて不自然になってしまっています。
最終話・地球鳴動してミュウアクア100cc
前回からの続きで、青山の精神がディープブルーの中で蘇ったところから始まりました。一つの肉体の中で激しく争う二つの精神ですが、最後は青山が勝利、いちごにリボンストロベリーサプライズを打たせ、見事ディープブルーは倒れました。形の上ではいちごの技がからんだとはいえ、実際には一つの肉体の中の二つの人格が争っただけの話ですから、キッシュたち三人に続き、ディープブルーまで「仲間割れ」の末に自滅したわけです。一体何をやっているのやら、という感じです。
そしてディープブルー消滅の際に、体内にあったミュウアクアの力が解放され、「エイリアン」を始め、死者も重傷者も全て復活、街も元に戻ります。しかし、いちごだけは、自らの命を賭して青山を復活させ、そのため、命を落とします。
いちごの死を知ってかなしむミュウミュウたち。しかし、唐突にイリオモテヤマネコがいちごの体内から去るような描写が出たかと思うと、いきなりいちごは復活しました。数分の間で死んだり生き返ったりするわけです。「男塾」の王大人の「死亡確認」を上回る安直な死生観と言えるでしょう。
同じTV東京で、「ミュウミュウ」の一年ほど前に放映されたアニメで、同じように「愛する人を生き返られるために、自分の命を投げ出した女性」という描写がありました。その一連の描写-特にその生き返った男が見たもの-は衝撃的で、非常に心に残るものでした。それと比べると、あまりにも軽すぎる「命がけ」でした。
第51話・最後の神作監
石野さんが久々の、そして最後の作画監督を務めた話です。冒頭から、5人の必殺技をバンクでなく描き下ろすという「大サービスカット」がありました。必殺技で常にこの絵を使っていれば、もう少し人気も出たかな、などと思いました。
もちろん、ミュウミュウ5人の描写は美しいのですが、この話で一番印象に残ったのはむしろパイの描写でした。この話において彼は、仲間を殺したり、一転して命がけでミュウミュウを守るなどとという複雑な役回りです。その各所で見せる微妙な心の動きを表した顔(特に目)が、非常に巧みに描かれていました。
第50話・パイ、政界用語を交えて設定説明
前回、青山がディープブルーに変身したところからの続きです。なぜかいきなりパイが出現し、ディープブルーの脇にひざまずき、状況説明を始めます。内容については、漫画版と大差ないのですが、漫画ではディープブルー自ら説明しているのに、アニメではパイが説明するのは、この「青山と蒼の騎士は仮の人格でしかなく、ディープブルー復活により消滅した」の設定が、その後、いともたやすく変更されてしまうからでしょうか。パイが言った事にすれば、このコロコロ変わる設定は、彼の勘違いだった、という事で処理できます。
なお、この時、パイは「三位一体」だの「抵抗勢力」だのといった、当時の日本政界でよく使われていた用語をさりげなく織り込んでいます。このあたり、パイの人間に対する情報収集能力の高さを感じさせられます。
一方、ディープブルー覚醒に成功したはずのキッシュですが、「まだこんな段階ではなかった」と後悔しています。このあたり、話ごとに、キッシュが「青山=ディープブルー」を知っていたか知っていなかったかが、これまた話ごとにコロコロ変わるので、解釈の仕様がありません。
第49話・ばあやの名言
相変わらず都内各所に発生しつづけるエネルギー反応の意味がわからず、苦悩しつづける白金と赤坂。わからないついでに「決戦が近い」などという理由で、いきなりカフェミュウミュウを臨時休業させてしまいます。前回、慰安バーベキューと偽って仕事をさせた事が顰蹙を買ったので、その埋め合わせという意味もあるのかもしれません。
というわけで、五人はそれぞれ臨時休暇を過ごします。れたすは店に残り、赤坂に手伝ってもらったケーキを白金と食べます。部分的にはいい場面なのですが、いかんせん、話全体における二人の位置付けが定まっていないので、ただの一場面に終わっています。さらに、このあたりの作画がかなりアレなのも、盛り下がる原因となっているのですが。
ざくろさんは街中を散歩し、歩鈴は家で弟妹と遊びます。そしてみんとは自宅でばあやの淹れたお茶を飲みつつ、「もし明日世界が滅びたら?」と尋ねます。このあたり、五人の中で過剰なまでに「地球の存亡」を意識しているみんとらしさが出ています。それに対するばあやの返答は、「いつも通りの一日を過ごす」というものでした。もしかしたら彼女は、みんとが隠しているミュウミュウの戦いの事を何となく分かった上で答えているのかも、などとも思いました。いずれにせよ、この場面はミュウミュウの中でかなり好きな一こまです。ちなみに私の場合、もし明日地球が滅びるとしたら、とりあえずミュウミュウの神作監話とプリキュア第8話だけは見ておきたいです。
「いもずか」にざくろさん新作掲載
「神作監」こと石野聡さんのサイトチームいもずかに、ざくろさんの新作イラストが掲載されています。暮れに出た同人誌の「穴埋めカット」として描いた作品に色をつけたのですが、その可愛らしさは秀逸です。同人誌で絵を見たときもかなり感心しましたが、改めて色がついたものを見ると、別の意味での素晴らしさがあります。
「ミュウミュウ」の本放送が終わって2年以上たちました。作品自体の人気が尻すぼみだった事もあり、すっかり忘れ去られた存在になっています。しかし、このような形で新作が発表されますと、まだまだ「ミュウミュウ」も生きているのだな、などとも思います。ファンを続けていて良かった、と心底思えるような秀作でした。
第48話・歩鈴、人間水切りの大技を披露
白金と赤坂が慰安と称して、川べりでのバーベキューパーティーを行います。川を見た青山は、川面に石を投げて「水切り」で向こう岸まで届かせます。それを見た歩鈴が対抗(?)して、自らの体で「水切り」を刊行。見事向こう岸まで渡ります。ゴールデンライオンタマリンの遺伝子の力もあるのでしょうが、驚異的な運動神経です。
食事が済んだあとは、青山といちごは二人で川岸に座ってラブコメモード。本人も深く意識せずに青山は「この戦いはもうじき終わる」と言います。いちごは特に気にしませんが、白金は「なぜそんな事を言える?」と問いただします。