いよいよ学園祭当日です。まず登場したのは、志久一家でした。ななみが、るみに父親から離れていよう注意しているところから話が始まりました。
模擬店なども繁盛しています。そんな中、酒井弟が怪獣の着ぐるみに喧嘩を売っていました。
続いて、プリキュアの同人誌を売る、漫画研究会(美術部?)の様子が描かれます。
部j員二人がコスプレをして呼びこみをしていました。作中で「プリキュアのコスプレ」が見れたのは6年ぶりです。ブロッサムのコスプレをしている少女が眼鏡をかけている、という所にスタッフのこだわりを感じました。
お客さんに対し、番くんが「眼力」を発揮し、一瞬皆はビビリます。しかし、続いてのコスプレ少女たちの「営業」が功を奏し、新刊も売れ出しました。
さらに、入り口では母親の慶子が売り子をしており、これには番くんも青くなっていました。
続いて、写真部の展示に。かなえは、写真を写真を見ている皆の様子を嬉しそうに見ています。そして、第6話で写真を批判された西村くんの姿を見て、嬉しそうに声をかけていました。また、先週デザトリアン化した杉本くんは、あずさの演劇部の芝居を上映していました。
ここまでは順調だったのですが、続いて登場した軽音楽部はでは、ボーカルの彩と真由が緊張のあまり隠れて震えだす、という問題が勃発していました。
一方、ファッション部のほうでは、皆が着々と準備を進めている中、つぼみは一人で洋服を抱えて走りまわっています。そして、ななみに声をかけられたら、物につまづいて転び、パニック状態になってしまいました。
それを見た、えりかは「つぼみ、緊張している?」とその心境を見抜きます。そして、「ここまで来たら緊張するだけ損、損。あとはやるだけっしょ」と元気づけました。
それを聞いていた、いつきは褒めますが、ももかは「能天気なだけ」とからかいます。えりかはふくれ、皆は笑いますが、つぼみの緊張は解けませんでした。
OP終了後は、クラスでやっている喫茶店になります。こちらでは責任がないのか、つぼみは打って変わって楽しそうに給仕をしていました。
ところが、テーブルに飲み物を持って行くと、そこには両親および来海夫妻がいました。つぼみのみならず、えりかも驚きますが、母親たちは「娘の晴れ姿を見るために、店を休んできた」と平然としています。
さらに、流之介は、給仕の衣装を絶賛しつつ、二人の写真を撮りまくります。乗りすぎたあげく、えりかに「お客様、店内撮影はご遠慮願います」と怒られていました。
そこにステージプログラムの予定表を持った、いつきが現れます。ところが、話している途中で、祖父・両親・兄のさつきが来ている事に気づき、これまた驚きます。そして、さつきに応援されて緊張するさまを、つぼみとえりかはからかい半分のような表情で見ていました。
この教室では話せないと思った、いつきは二人を外に連れ出し、要件である「ファッション部がステージイベントのトリになる」という事を告げました。まさかの事態に二人は驚きます。
しかし、実際にステージを見ると、えりかは気持ちを切り替え、全身から炎を出し、「燃えてきたー!」と叫びます。皆はその熱に気圧されますが、いつきもその手を握り、「僕もファッション部部員、そして学園祭実行委員長として最高のステージにしたい」と言い、熱気あふれた表情を見ています。
すると、それを見ていた、つぼみも「延焼」し、眼に炎が灯ります。ところがその直後、えりかは素に戻り、ファッション部に「トリ」を奪われた軽音楽部を気遣います。
すると、いつきは軽音楽部に行って話をすると言い、えりかも同行するといいます。さらに、全身から炎を発している、つぼみも同行を宣言しました。
三人が軽音楽部の部室の前に行くと、中から男女が言い争う声が聞こえてきました。驚いた、いつきが扉を開けると、男性部員たちが土下座して頼んでいるにも関わらず、歌えないと謝る、ボーカルの彩と真由がいました。部員たちの話によると、ファッション風に、ももかが来ることによって観客が増えると聞いた二人が、おじけづいてしまった、とのことでした。
その原因を作ったこと、さらにはトリまで奪ったことについて、三人は謝りますが、男性部員たちは好意的な対応をしました。同時に、二人を連れ戻し、皆で演奏する事への熱い思いを語っていました。それを聞いた三人は、逃げた二人を探すことを決意しました。
一方、そのころ沙漠の使徒本部では、コブラージャが学園祭のパンフを見て、「自分の美しい姿を見せたほうが、皆も喜ぶだろう」などと言いながら、スナッキーにおだてられていました。
さて、軽音楽部員は、逃げた二人を見つけますが、再び逃げられます。三人はそれを追いかけます。そして、座っていた二人に対し、えりかが「大丈夫だよ。みんながいるじゃん」と元気づけます。それを聞いた、つぼみといつきも、それぞれ励ましの言葉を送り、それを聞いた二人の表情は少し変化します。
そして、文字通り背中を押され、舞台の上までは行きます。しかし、音楽が始まったものの、観客の顔を見ると、「やっぱり無理!」と叫んでしまいます。
その直後、照明が消えてコブラージャが登場します。そして、「ならばこのステージ、僕が貰ってあげよう」と言って、バラをくわえたスナッキー二人を従えて歌い出します。あまりの異様さに、会場も唖然とし、つぼみたちも眼を丸くしたり点にしたりしています。そんななか、かなえが「引っ込めー!」と叫びました。
それを聞いて、「失敬な!」と怒ったコブラージャですが、それがきっかけで本来の役目を思い出します。そして、彩と真由の心の花を取り出し、音楽機材を使ってデザトリアン化しました。
そこに、ゆりも駆けつけ、四人は変身します。初めての四人同時変身でしたが、絵は従来の流用でした。四人同時変身のオリジナル映像は映画まで見れないのでしょうか。
このまま、急遽ステージでプリキュアショー開催、となるのかと一瞬思いましたが、えりかがデザトリアンを蹴り出し、校庭での闘いとなりました。音符を爆発させて攻撃するデザトリアンに対し、つぼみとえりかは攻撃を防ぎつつ、説得しようとします。
それを見たコブラージャはダークブレスレットを発動し、デザトリアンの中に入ります。そして、自らの歌使っての音波攻撃を放ちますが、ゆりはそれをかわしつつ接近し、背後に回って攻撃します。
デザトリアンもそれに反応し、倒立しながら攻撃しますが、ゆりのスピードはそれを上回り、その攻撃をよけると同時に蹴りを入れました。
怒ったコブラージャは最大の音波攻撃を放ちつつ、「信じるなど仲間などくだらない。臆病者はずっと臆病なまま、何もできないのさ」と二人をけなします。つぼみはそれを聞いて、「信じているから頑張れる。仲間がいるから強くなれる。それをバカにするなんて」と怒り、堪忍袋の緒を切ります。そして、シャイニングフォルテッシモで撃退しました。
そして、二人は保健室で眼を覚ましますが、その時、既に軽音楽部の演奏時間は終わっていました。二人は後悔し、その様子を見た、えりかも辛そうな表情を見せます。しかし、直後に、えりかは閃き、「いきなりですが、演出プランを変更します!」と宣言しました。
時間になり、ステージに皆が集まる中、司会の女子生徒が「これより、ファッション部と軽音楽部によるファッションショーを開催します」と言いました。
すると、ペンライトが振られる中、軽音部員たちの演奏が始まり、続いて彩と真由の歌が始まりました。
一方、つぼみは、やや不安そうな雰囲気で胸に手を当てています。そこに、えりかが駆け寄り、その手を握ってともに舞台の方に歩き出しました。
そして、照明がつきます。一瞬、驚いたような表情を見せた、つぼみですが、すぐに笑顔になり、手を振りました。隣では、えりかが半分ギャグみたいな表情で、ウインクをしたりしています。そして、二人で変身するときと同じ動きで、腕を組んで回ったあと、ポーズを決めました。
続いて、としこ・るみこ・なおみが登場します。ちょっと遅れて、ななみが歩いています。そして、ななみは父親と、るみに気づき、そちらを向きます。それに応えてペンライトを振る、るみを見て、嬉しそうな笑顔を浮かべていました。
さらに、ももかが登場し、場内の盛り上がりは最高潮に。プロならではの洗練された動きを見せました。
そして、入れ替わりに現れた、ゆりに手を振ります。それに対し、ゆりはちょっと微笑んで答えました。そして、いつきと並んでポーズを取っていました。明堂院家の皆もそれを見ていますが、特に厳太郎は嬉しそうでした。
その様子を、舞台袖から覗いた、えりかは、つぼみに微笑みかけます。つぼみもそれに応え、二人でハイタッチを交わしました。
そして再び舞台に全員が集合しました。最後は、歌の二人も加え、皆でジャンプします。ただ、この時は「ゲスト」である、ももかと、ゆりは脇に立っていました。
かくして、無事ファッションショーは終了しました。えりかはウルウルきて、つぼみは涙ぐんでいます。そして、最後は高等部の二人・軽音楽部とともに、皆が駆け寄り、アンコールが鳴り響く、という中で話が終わりました。
OP前だけで十分に名作レベル、という内容でした。そして、最後のファッションショーを見たときは、この7年間のシリーズのなかで、最低でもベストテンに入る、凄い作品になったと思いました。
まず、OP前ですが、主役四人でなく、志久家から始める、という話の作り方に驚くとともに感心させられました。
さらに、酒井兄弟を挟んで、番くんの同人誌即売会が描かれるわけですが、コスプレさらには、慶子の飛び入り販売と、予想外のギャグを連発してくれ、笑えました。ちなみに、今回の学園祭では各クラブが協力しあったわけですが、このコスプレ衣装はファッション部が作ったのだろうか、などとも思いました。
続いての写真部でも、かなえの動きまわっぷりの描写が巧い上に、西村くんを出すという配慮にも感心させられました。
さらに、クラスの出し物に集まった、流之介をはじめとする、両親たちおよび、それに照れる三人の描写もまた楽しめました。
そこから先は、定番の「心の花」を巡った展開になるわけですが、このあたりも、歌手二人の「声優ぶり」がぎこちなかったのを除けば、丁寧に描いていると思いました。特に、えりかが発する炎が、いつき、さらにはつぼみに「延焼」する部分は印象に残りました。
また、今回は、あまり重要度がなかった戦闘場面ですが、そんな中でも、ゆりとデザトリアンの攻防などはかなり描きこまれていました。
そして、最後のファッションショーの場面ですが、あまりの出来の良さに、何度も見返してしまいました。
開演直前の、不安そうな、つぼみの手を握って、舞台へと連れて行く、えりかの描写に始まり、名場面が立て続けに出てくる、という感じでした。
つぼみの舞台でだんだんと慣れていく様子および、えりかの笑いを取るような動き巧く、さらに「変身シーン」をやった事には驚きかつ感心させられました。
続く四人のところでも、それぞれの服装・動きを細かく描いています。そして、ななみが、るみを見つけた時の表情を見たときは、あの第14話の名場面を思い出したりもしました。
さらに、ももかで観客を盛り上げたところ、さらには、ゆりとの無言のやりとり、いつきおよび、それを見て喜ぶ厳太郎の表情など、一つ一つの場面が強く印象にのこるものでした。
そして、成功したのを確信して喜び、最後にともに涙ぐんだ、つぼみとえりかを見ていると、8月からこの学園祭に向けて描いかれてきた、さまざまな話が完成した事を感じ、見ている自分まで涙ぐみそうになりました。
最後の締めの部分でも、嬉しそうな四人、ゆり・いつきを引っ張るももか、OPと同じように、つぼみの手を引く、えりかなど、それぞれが強く心に残る描写でした。観客の声を聞いていた時は、本当にアンコールをしてほしものだ、と思いました。
唯一残念だったのは、30分が短すぎた事でした。この話に合宿からの回想や、準備期間での各キャラの頑張りを追加し、さらに美術部や写真部の逸話なども加え、1時間半くらいのOVAとして再構成してもらえないものだろうか、とまで思ったほどでした。
あらためて、この作品が、主役のみならず、脇役の各キャラも深く作られている、という事がよく分かりました。そして、プリキュアを見ていて良かった、と改めて思いました。
次回は、新たな敵「デザートデビル」の登場および、それに対向するために、四人が「もう一人の自分」と闘う、という修行話です。つぼみ・えりかが「自分」と向きあう事により、かつての自分と今の自分を見比べる事ができるような描写を見れることを願っています。