ドラマの公開収録にみんなで行ったところ、咲がいきなりやり手の芸能プロ社長に「事務所に来てくれ」と言われて名刺を渡された事から騒動になる、という話でした。その「咲がこの町からいなくなるかもしれない」という事に対し、舞の咲への「想い入れ」と、キントレスキーのプリキュアに対する「思い入れ」がそれぞれ描かれて、かんり面白い話に仕上がっていました。
当然ながら、咲がタレントになって町から去る事は舞にとって辛いことです。実際、家でチョッピと話しながら、寂しい表情を見せています。しかしながら翌日の放課後、サイン責めに遭って逃げる咲を、江ノ電風電車に「避難」させる時の表情、および電車の中で咲が評価された事を喜ぶ時は、心から嬉しそうな笑顔を見せています。もちろん、「咲がタレントになる気があるなら邪魔したくない」という基本的な考えがあるのでしょう。しかしながら、その葛藤以上に、「咲の役に立てた事」はもちろん、「咲がタレント事務所に評価された事」を喜べる、というのが、舞の咲に対する想いの強さをよく表してます。
また、ほんの一瞬ですが、自室で咲が悩む場面において、部屋の壁に咲とみのりの絵が貼られている所が映されました。何の説明もありませんでしたが、この絵を舞が描いた事は明白です。この細かい描写の中に二人の友情がうまく描かれていると感心したのと同時に、なんか漫画版との繋がりを感じさせられて、非情に嬉しく思いました。
一方、キントレスキーの「思い入れ」にも別な意味で感心させられました。アクダイカーンの前で「プリキュアを鍛える」などと平然と言い放ち、事実、そのつもり満々です。先週の宮迫に対する発言でも想ったのですが、本当に夕凪中の体育教師にでもなったか、とでも突っ込みたくなるほどです。
そして、パンパカパンでチョココロネを大量買いし、しかも咲が町から去るかもしれないと知るや、「商品を忘れて去っていく」という古典的ギャグをかましてくれます。また、ここでちゃんと金だけは払う、というあたり、彼の律儀さを感じさせられました。
そして、その衝撃に涙を流しながら町を走りだします。さらに、二人の乗った電車を押しながら「行かせはせん、行かせはせん」などと、どこぞのビグザムの上でライフルを撃つ少将みたいな台詞を言ったりします。とどめは、二人を襲撃した「江ノ電風電車+線路」のウザイナーに対し、「もっと脇を締めろ」などと、「明日のためにその一」みたいな事を言い出したりしました。また、それを受けた電車ウザイナーが種別表字幕を「急行」に変えるという、芸の細かさも見せてくれました。
というわけで、今日のキントレスキーには存分に笑わせていただきました。
繰り返しになりますが、舞の「咲への想い」とキントレスキーの「プリキュアに対す思い入れ」の二つは、全くもって異なるものです。しかしながら、その二つを一つの話のなかで上手く表現していました。毎度の事ながら、本当に面白い作品です。
ところで、「タレント事務所が咲をスカウト」のオチは「社長が興味を持ったのは、咲の鞄の中にいたムープとフープで、その二人を部屋の飾りに使いたかっただけ」というものでした。それはいいのですが、普通なら、それはプロダクションの社長が関与する次元の話ではありません。制作側でなんとでもなります。それをわざわざ名刺まで出して、どう考えてもスカウトと誤解をされる行為をした、というのは、ちょっと怪しいものがあります。しかも、咲の親が出てきたと知るや、慌てて前回と180度違う事を言ったわけです。この社長、裏で相当な事をやっていそうな感じで、ちょっと怖さを感じました。