舞が文化祭の主題となる彫像のデザインという大役を二年生ながら抜擢され、そのプレッシャーに悩む、という話でした。普段、何かある毎に絵を描いている舞ですが、それが「義務」となるとうまくいかなくなるわけです。そのあたり、舞の責任感・几帳面さがよく現れています。
その悩む舞を、咲が二度にわたって励まし、それでやっと舞は義務感みたいなものから解放され、持ち前の集中力で一気に仕上げます。先週は試合に敗れた咲を舞が励ますような形になったわけですが、そのやり方は全然違います。そのあたりの二人の違いが描かれており、かつやり方は違えど、お互いを大切に想う気持ちがよく伝わってきます。
一方、キントレスキーはアクダイカーンから直々に「真正面からでなくて作戦を」と命じられます。そのような発想のないキントレスキーが、文化祭の準備の雰囲気をいろいろのぞきながら、意味不明の「作戦」らしきものを構築する、という苦悩ぶりは笑えました。そういう点では、責任感に悩んで筆が進まなかった舞に通じるものがありました。
なお、舞が悩んでいる際、一瞬ですが、デザイン案の絵が出てきます。それは咲を元にしていますが、描かれているのは一人だけでした。それがどうしても納得できない舞が、咲の励ましである「いつもは楽しんで描いている」を受けてひらめいたものが、自分と咲が手をつないでいる所を題材とした図案、というのもまた興味深いものでした。
今回の話で印象に残ったのは舞の笑顔でした。最初に大役を命じられた時の困ったような笑顔に始まって、咲の最初の励ましに対する、「悩みは解決しないが、励ましてくれた事は素直に嬉しい」という笑顔、さらに描くものが決まった時、そして最後に咲にうながされて自らのデザインと同じポーズをとった時と、その時その時の心境がそれぞれの笑顔にうまく反映されていました。