「東京ミュウミュウにゅー」第16話

 碧川れたす話でした。
 「にゅー」完全オリジナル話で、そのなかで白金稜への恋心と、「エイリアン」の先祖が地球を離れた時の逸話を描いていました。
 最後は、碧川れたすが告白して断られる、という描写まで入れるなど、独自に踏み込んだ興味深い話でした。

 ミュウアクア探索という名目で、二人が「デート」をする展開となります。
 前日の身支度で色々と悩む描写など、彼女の心境を上手く描いていました。
 そして、ミュウアクアの可能性を知って襲撃してきたキッシュの攻撃を受けた碧川れたすが、海に落ち、そこから過去の地球に行く、という展開になります。
 そこの人々は、耳の形から、キッシュ達「エイリアン」の先祖である事がわかります。
 海面上昇により地球が水没しそうになっており、宇宙に移住しようとする人々と、地球に残ろうとする人々が対立している、という状況でした。
 そんななか、地球に残ろうとするマドレーヌと、宇宙に行こうとするシフォンというカップルの悲劇が描かれます。
 そして、宇宙船出発の直前に、碧川れたすが変身して、二人の別れを阻止する、というハッピーエンドになりました。
 ところが、最後にマドレーヌの思念が、お礼とともに、これは実際に起きなかった結末だったことを告げます。
 要は、実際の歴史では、二人は一生離れ離れで暮らしていたわけです。

 その経験をふまえ、皆で乗ったボートの甲板で碧川れたすは白金稜に告白しますが、「ミュウプロジェクト最優先」という理由で断られます。
 他のミュウミュウ4人は別室にいたのですが、藤原ざくろさんだけが、そのとき行われている事、ならびにその結末まで全て悟っていました。
 そして、振られた碧川れたすがどこに行くかも想定し、そこで待っていました。その腕の中で、碧川れたすは泣く、というオチになりました。
 この藤原ざくろさんの完璧すぎる読みと行動、という描写も非常に心に残りました。

 無印アニメでも、碧川れたす話といえば、「好きになった人に恋人がいた」とか、「なぜか急に人形作りが得意という設定になって、それが原因で嫌な思いをした」というような話でした。
 他の四人と違い、何か強い個性が設定されていません。したがって、今回も含め、このような話になるのは仕方ないところです。
 そんななか、話としても、彼女の描き方としても大変面白い話でした。
 またこれまで描かれなかっった「エイリアンの先祖」を描いた、というのも画期的だと思いました。
 次回は藤原ざくろさん話です。前回・今回のようないい話になることを期待しています。