羽衣ララの「学校デビュー」話でした。
生真面目な彼女が、いろいろ考えながら学校生活に馴染もうとし、かつ、プリキュア仲間である三人の事を気遣って、いろいろ試行錯誤したり、無理したりした話でした。
それを、星奈ひかるを筆頭に、先輩二人とクラスメート達が、いろいろと手助けしたという、心に残る話でした。
転校初日、羽衣ララは、「学校は勉強するところだから」とAIに頼らない事を決意します。
ところが、登校早々、既に天宮えれなと香久矢まどかと仲がいいというだけで、自分が注目されている事に気づきます。
そして、慣れない学校でいろいろと失敗したり驚いたりしているうちに、「このままでは、自分の言動によって、プリキュア仲間の三人に迷惑をかけるのでは」と不安になり、翌日からAIに頼るようになります。
この、一連の彼女の生真面目さの描き方には非常に感心させられました。
また、軽部タツノリをはじめ、クラスメートの皆が、羽衣ララの言動を驚きつつ、何とか馴染んでもらおうと気遣いする、という展開も見ていて嬉しく思いました。
特に、軽部タツノリに注意したり、「ルンちゃん」というニックネームをつけて親しむ事に頑張った、二人のクラスメートの描き方がいいと思いました。今後、レギュラーとして活躍してほしいものです。
あと、星奈ひかるの斜め前に座っていた、女生徒の髪型と眉に、非常に既視感があり、気になりました。いかにもソフトボールをやっていたり、美術部に友達がいるような髪型ですが、今後そのような展開はあるのでしょうか。期待したいところです。
あと、授業の描写として、上皿てんびんで消しゴムの重さを量る、というものを使ったのも面白いと思いました。
当然ながら、日常生活で、このような方法や器具で重さを量ることはありません。
それを考えれば、ある意味、「役に立たない学校の勉強」の典型例と言えるでしょう。
しかし、AI任せで二桁の計算ができない羽衣ララは、それを見て、雷に打たれたような衝撃を受けるわけです。
こういう形で、「学校で学ぶこと」の価値を描いた、というのも印象に残りました。
戦闘においても、カッパードの新技に対し、天宮えれなと香久矢まどかが左右からソレイユシュートとセレーネアローを放って横の防御に集中させたところで、星奈ひかるがスターシュートを使って羽衣ララを上に飛ばし、防御のない頭にミルキーショックを放つ、という絶妙な連携プレーの描写にも感心させられました。
というわけで、最初から最後まで、羽衣ララの頑張りと、プリキュアをはじめとする、周囲の皆の温かさが描かれた、非常にいい話でした。
このシリーズに対する期待がさらに高まりました。
次回は、雨宮えれなの家族話です。このシリーズの特徴として、この天宮家の設定があります。それがどのように描かれるのか、これまた大変楽しみです。