Max第33話・なぎさの誕生日話

 昨年のなぎさの誕生日話といえば、一番印象に残ったのは「ほのかの変装」でその次に来るのは「支倉の突っ走り」と「冴えない作画」でした。しかし、今年はなぎさと藤村を軸に正面から描いた話でした。しかも作画の質もかなり高く、現シリーズの中でもかなり上位に来る話でした。
 冒頭、なぎさとほのかが二人で歩きながら誕生日の話などをしているのですが、その姿を道路反射鏡に映して表現するなど、凝った絵が目立ちます。そこで偶然、藤村と会いますが、うかない顔をしています。どうも、高等部でのサッカー部がうまく行っていない模様。心配しつつほのかは、なぎさの誕生日の話をしようとして、なぎさに「口止め」されたりしていました。
 一方、洋館ではバルデスが正式復活。ここ2話ほど、意味ありげな動きを見せていましたが、特に意味はなかった模様。ただ、治療(?)中にジャアクキングの復活が近いことを悟ったと言い、それに対してウラガノスがボケをかましたりしていました。
 本題に戻って、なぎさはほのかと来週からの修学旅行に備えて買い物。その帰りに、ほのかは、秋桜のきれいな公園になぎさを誘います。そこにひかりとあわせて三人で行き、秋桜を鑑賞。するとサッカーの球音が聞こえ、行ってみると藤村たちが練習をしていました。しかし、藤村の動きは冴えません。どうやら、それが冒頭のうかない顔の原因のようです。

 休憩時間になって、藤村が三人の前に来ます。その時、ほのかが水汲みを口実に気をきかせ、なぎさと藤村を二人きりにします。実は、秋桜も口実で、この日に、この公園の練習場で藤村たちが練習する事を聞いていたほのかの「仕込み」だったのです。このあたりの、ほのかの気遣いは、第8話のあの場面からの成長ぶりをうまく描いています。
 藤村と二人きりになったなぎさですが、巧く話題が作れず、結局サッカーの話に。そこで藤村の不調の話を聞いたなぎさは、緊張しまくります。しかし、吹っ切れたのか、素の自分を出して自分のラクロスの体験談を元に、身振りつきで気分転換の話をします。それを聞いた藤村もかなり気が晴れた感じに。そして、なぎさはついに「告白」しようとしますが、そこにウラガノスが襲撃しに来ます。
 急な襲撃に怒りつつも、「ちょっと良かったかも」とまだ、踏ん切りがつかない心情もなぎさは吐露します。このあたりは微妙ではありますが、ある程度、本編と戦いの境界線をうまく作れているとも言えます。
 戦いのほうは、まあいつも通りで、ルミナリオで撃退。そして練習再開で藤村は練習場に戻ろうとしますが、やはりなぎさは「告白」できず、「応援しています」としか言えません。それに対し、藤村はなぎさの誕生日を祝います。とりあえず、それを覚えている、という事は藤村のほうでも着実になぎさへの感情が進歩している、という事なのでしょう。
 その後は、ほのかの本のプレゼントがあった後、なぎさは帰宅。実は朝、たたき出されるように外出をうながされたなぎさは、ちょっと気分を害していたのですが、実はそれはなぎさの誕生日祝いの準備のための配慮で、盛大に祝ってもらいます。特に、岳と亮太が二人でケーキを作る、というサービスつき。その家族の愛情に喜ぶなぎさの笑顔も非常によく描けており、久々に作り手のなぎさへの愛を十分に感じる事ができました。

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