「アラモード」28話

 有栖川ひまり回でしたが、彼女よりも「スイーツの科学」著者の立花ゆうが目立ちまくっていた、という印象がありました。
 その立花が企画した巨大スポンジケーキ作成企画において、有栖川ひまりが助手として活躍する展開になります。
 そこで、彼女の能力の高さが描かれはしたのですが、今ひとつピンとこない話になっていました。

 これまでの、有栖川ひまり回だと、彼女が思いもよらない困った事態に立ち向かい、これまでと違う成長を見せる、という展開になっており、それに感心させられていました。
 しかし、今回は、立花ゆうに振り回されているだけ、という感じでした。
 見せ場となった巨大スポンジケーキ作成についても、有栖川ひまりにとって、それを作る意義がありません。
 しかも、オーブンなどには、これでもかとばかりに「立花マーク」が刻印されています。
 それだけに、立花のショーが淡々と進み、有栖川ひまりがそれをちょっと手伝っている、という印象しかもてませんでした。
 そのため、残り五人のプリキュアも、キラ星シエルがちょっと解説した以外は、「声援役のモブ」的な扱いしか受けていませんでした。
 こういう話を作るなら、立花は企画兼審査員にして、プリアラチームが、有栖川ひまりを中心に巨大スポンジケーキを作る、という展開にしたほうが、面白くなったのに、ともったいなさを感じてしまいました。

 そういわけで、全体的には残念でした。
 ただ、冒頭で有栖川ひまりがスポンジケーキに成功したとき、宇佐美いちかと立神あおいがハイタッチをした描写は、三人の息の合いかたが非常に巧く描かれていたと思いました。
 また、舞台上でうろたえた有栖川ひまりが、いつも宇佐美いちかにやっているように後ろに隠れようとし、そこにいたのが立花だと気づいてあわてて再度逃げる、という描写も印象に残りました。
 そして、戦闘でも有栖川ひまりが「コーディネート」をしていました。これは、今回限りでなく、今後も色々なパターンで「コーディネート」すれば、面白くなりそうだ、と楽しみにしています。

 さて次回は、「大ピンチ!闇に染まったキュアマカロン!」です。
 前回のような、立神あおいがヤケ酒モードで暴れ、宇佐美いちかの一言でシラフに戻る、というようなシンプルな話ではなさそうです。
 第25話も伏線にした、琴爪ゆかりの複雑な内面が描かれる事になりそうです。
 ハイリスクハイリターンな話になると思われます。
 どんな内容になっても、このシリーズ全体を象徴するような話になりそうです。
 若干の不安もあるのですが、ぜひとも、いい話を届けてほしいものだ、と期待しています。