有栖川ひまりの登場回でした。
非常に個性的なキャラで、強く印象に残りました。
それを描くにあたり、細かいところまで丁寧に描いていたのも興味深く見れました。
また、このシリーズ独特の世界観がいろいろと気になった話でもありました。
幼い頃からスイーツ、特にプリンに対し、深い知識と思い入れを持っていたがゆえに、周りから浮いてしまった、という理由で、対人恐怖症かつ自分嫌いになった有栖川ひまりの描き方が強く心に残りました。
ぶつかった宇佐美いちかに話しかけられただけで、いきなりパニックになって逃げ出す、という強烈な「デビュー」を飾ります。
その後、お菓子屋で偶然会うわけですが、最初はまた逃げますが、宇佐美いちかがスイーツ好きだと知ると、対応が変わります。
そして、スイーツ工房でも、最初は、宇佐美いちかの失敗をじっと見ています。しかし、ついに我慢の限界が来て、誤りを指摘すると、それでスイッチが入り、口調も顔つきも一変し、プリンの解説を始めます。
その勢いで妖精たちが居眠りするくらいの長さで解説を続けるのですが、ふと我に帰り、宇佐美いちかが困惑しているのに気づいてしまいます。
そして、幼少時の嫌な思い出が蘇り、再び、元の臆病な人格に戻ってしまいます。
そして、翌朝、図書室で宇佐美いちかを見たら、咄嗟に隠れてしまいます。その一方で、昨日の彼女との楽しい会話を思い出して、自然と足がスイーツ工房に向かいます。
そして再び宇佐美いちかとプリンを作るのですが、今度は昨日の失敗を怖がった事もあり「スイッチ」は入りません。このあたりの描き方も上手いと思いました。
そして、宇佐美いちかが友達になってくれたと知ると、嬉しさのあまり、涙します。その時の描き方で、まず口を描き、続いて涙がたまった目が出てくる、というのが非常に印象に残りました。
変身後したあとも、自分の動きを冷静に分析するなど、科学的な一面がある一方、宇佐美いちかに「お姫様抱っこ」されながら、友達である事を確認できて喜んだあたりも、面白いと思いました。
ここまで個性的なキャラを作り、かつ、それを様々な描写で伝えている事に、心底感心させられました。
また、このシリーズの世界観についても、いろいろ興味深いものがありました。
今回は、風景がかなりデフォルメされています。道路は茶色で描かれており、走ると土埃が舞います。
見ていて、もしかして、この世界には「舗装」がないのだろうか、と気になりました。
あと、プリキュアや異世界についても極めてあけっぴろげで、長老も妖精もそれを容認しています。このあたりも興味深く見ることができました。
次回は立神あおいの登場回です。今回のキャラ描写がすごかっただけに、次回もまた大いに期待です。