魔法学校の学園祭話でした。
メインは、春の「補習組」の五人+花海ことはで、メインイベントの花火を上げる、というものでした。
そこに至る過程が、二重の意味で、上手く描かれていた話でした。
学園祭が始まり、まずは屋台を楽しむというところから始まります。
口の中で動くたこ焼きや、意志を持った輪で行う輪投げなど、魔法界らしさを織り交ぜながらお祭りの楽しさを描いていました。
輪投げでは、ケイのクマに対するこだわりや、十六夜リコの学問への熱意や相変わらずの負けず嫌いっぷり、さらにはそれに対するジュンのツッコミや朝日奈みらいのフォローなど、各キャラの特徴がふんだんに描かれていました。
また、来年は六人で店を出したい、とジュンが言った場面も印象に残りました。
続いて花火の話になります。
このイベントは、学園祭のメインです。それを、春休みに補習を受けた三人が担当するわけです。
半年前までの「落第生」がという、一見、ご都合主義的な展開です。
しかし、実は彼女たちは魔法力が低いわけではなく、ジュンは「ナシマホウカイ」好きで授業をサボっていた・ケイは忘れ物グセで試験に失敗・エミリーは高所恐怖症でホウキが苦手、と当初から設定されていました。
そして、その「弱点」をジュンは図書館で本の場所を覚えるほどの猛勉強で、ケイは事前準備の習慣を身につけることで、エミリーは魔法のじゅうたんの免許を取るほどの努力でそれぞれ苦手を克服し、その地位を得たわけです。
全話の半分しか登場のない三人をこのように描いて、成長ぶりを伝えた事には感心させられました。
また、その成長に対し、十六夜リコが自然に反応していたのも印象に残りました。以前、三人が遊びに来た時、高度な魔法を習っていると聞いた時、彼女はちょっと不安げでした。しかし、その後の、「ナシマホウカイ」での成長とそれによる自信で、それをうらやまずに喜べるようになったのだろうな、と思いました。
そして、花火玉の役割をする「ドンドン花」が急に枯れてしまい、急遽、代替となる野生の「パチパチ花」を探すという展開になります。
ドンドン花の件は、前回のみかんに続く、「異常気象」の伏線なのでしょう。
そして、朝日奈みらい・花海ことは・エミリーが花の探索に行き、十六夜リコ・ジュン・ケイが図書館で情報を集める、という役割分担になります。このチーム分けも面白いと思いました。
そして、魔法界の三人が成長ぶりを見せる一方で、プリキュア三人も、それを支える活躍をします。このキャラバランスも上手いと思いました。
そして、ラブーの襲撃もしのぎ、無事、花火の打ち上げに成功します。そして、喜ぶ六人とモフルンを一人ひとり描いて、話は終わりました。
春の「魔法学校補習シリーズ」の後日談的な話でした。その「補習メンバー」の成長ぶりを丁寧に描いていた話でした。
これまで、プリキュア以外のキャラは「脇役」という印象が強かっただけに、このように描いた事にちょっと驚きもしました。
今後は、津成木第一中学校の面々が目立つ話もあるのでしょうか。楽しみです。
あと、図書館で重要な情報を知った三人が、それを伝書鳩で伝えた、というのも面白いと思いました。これが「ナシマホウカイ」だったら携帯メールで一瞬ですんだわけです。
これまでもありましたが、魔法と科学の一長一短の描き方も面白いと思いました。
あと、先週からEDの絵がちょっと変わりました。もしかして、舞台が魔法界か「ナシマホウカイ」かで分けているのだろうか、と気になっています。
次回は、モフルンが「主役」のシンデレラ話です。映画でプリキュアになるのにあわせての「モフルン推し」なのだろうか、と思いました。
特別編という事で、ドクロクシーの四幹部も復活するようです。これも後半の伏線なのでしょうか。
齋藤彩夏さんがメインに近い形で活躍するプリキュアを見るのは10年ぶりです。当時の作品を懐かしみつつ、今の齋藤彩夏さんの演技を楽しもうと思っています。