Princess第44話

 海藤みなみが、新たに持ち始めた夢である「海の獣医になる」への想いに迷ったり悩んだりした末に、結論づけた話でした。
 その悩みに気づいた天ノ川きららが、「先週の恩返し」とばかりに、海藤みなみを応援しようとする、という流れになります。
 そして、葛藤のため、プリキュアに変身しても本来の力が出せなかった海藤みなみが、最後に新たな夢に進む決断をする、という結末になりました。

 自分的に、今回最も印象に残ったのは、「座間すみれ先生」でした。
 第一話に「30年以上前の作品によく出てきた、『45度メガネにざます言葉』というレトロで高圧的な先生」という設定で登場してきました。
 その時はEDに名前も書かれておらず、使い捨てのチョイ役キャラかと思っていました。
 しかし、その後も何度か出演を果たし、ついに44話目で、名前がつけられました。
 また、彼女が海藤みなみに「子供の頃の夢」について問われた回答もまた興味深い物がありました。
 小学時代はアイドルで、中学時代は警官、高校時代は漫画家と色々変わり、最終的に「教師」にたどり着いた、との事でした。
 プリキュアシリーズでは、中学時代に決めた「将来の夢」を一生持ち続けねばならない、みたいな雰囲気があります。かねがね「そんな事はないのに…」と思っていたのですが、それを直接話すキャラを描いた、というのは興味深いものでした。
 そして、その有意義な話をしたあと、メガネの下の目が描かれた、というのも印象に残りました。

 そして、迷う海藤みなみに、天ノ川きららが、生徒会の会議中に「緊急事態」と称して呼び出し、浜辺のボートで「夢」の話をします。
 「緊急事態」が事実でない事もあり、最初から海藤みなみはやや怒り気味でした。しかし、天ノ川きららの気遣いが伝わり、少しずつ雰囲気が変わっていきました。
 そんな話をしているうちに、シャットが現れて闘いとなります。座間すみれをゼツボーぐ化するのですが、それに至る会話で、シャットの心の不安を見ぬくなど、ここでも彼女は存在感を発揮していました。
 しかし、変身はしたものの、心に迷いがある海藤みなみは、普段の力を出せません。
 その「迷い」を知った春野はるかがふくれて「説教」をするのですが、それを正座して聞く海藤みなみ、という描写がまた印象に残りました。
 そして、新たな夢に進むことを決めた海藤みなみは、得意の水中戦でゼツボーグにダメージを与え、最後はグラン・プランタンで勝利をしました。
 開放された座間すみれに対し、海藤みなみは改めてお礼を行っていました。
 そして、実は既に北風あすかのブログを見て、今何やっているかをチェックしていた事などを明かし、新たな夢に進む決意をこめた笑顔を見せるところで話は終わりました。

 次回は、海藤みなみが新たな夢を両親に伝える、という話です。
 前回の天ノ川きららもそうでしたが、海藤みなみの最後の個人話も、二話かけて描く、というのに、このシリーズならではの構成だと思いました。
 海藤家のあいだで、どのような会話が行われるか楽しみです。また、ノーブル学園のクリスマスパーティの描写もまた期待しています。