SS第32話

 ミズ=シタターレの退場話。今回も得意の変身で篠原先生に化ける、という作戦を使います。しかし、変身にしろ、作戦にしろ、これまでの中で一番面白みのないものでした。まあ、アクダイカーンにプレッシャーをかけられて切羽詰まっているだけに、余裕がなくなっていたせいなのでしょうか。
 その作戦は、篠原先生に化けて「太陽の泉の場所を教えろ」と「宿題」を出す、というもの。しかし、期限はその日の午後4時半ですから「宿題」になっていません。また、正体はすぐに明かすわけですし、「太陽の泉のありかを教えなかったら、緑の郷を沙漠化する」と脅しています。こうなると、「先生に化ける」事の意味が全くもってわかりません。どうせ先生に化けるなら、いつものように、健太にからんで変なことをやってほしかったものでした。
 というわけで、彼女が登場して以来続いていた、咲との「名前を間違えるギャグ」も、咲がやっと正しい名前で呼べたのに軽く流されてしまいました。

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SS第31話

 先週のブライト・ウインディ登場を受け、EDとアイキャッチが変更。OPの画像も一部差し替えになりました。
 その新EDはダンスもの。踊り・絵・歌ともよく、何度か見返してしまいました。気になったのはブルーム・イーグレットとブライト・ウインディの関係。最初と最後に出てくるのはブルームとイーグレットで、途中で満と薫が出てきた後に、ブライトとウインディが出てきます。これが今後の含みと考えるのは、我田引水すぎるでしょうか。また、懐かしのカレハーンも、モエルンバ・ドロドロンとともに登場。死後半年近く経ってのEDデビューというのはかなり珍しいのではないのでしょうか。もしかすると、再生怪人的な登場をする、という伏線なのかもしれませんが。
 新アイキャッチも、フラッピの腹巻きなど、なかなか笑えました。
 本編のほうは、健太が漫才をするために相方をさがす、というもの。木陰で女性陣が心配しながら見ていますが、優子は冗談のフリをして立候補発言をしつつ、相方が見つかる事をあまり願っていない雰囲気。一方、安藤は成り行きで相方候補になってしまった宮迫に、やけに積極的に勧めます。その会話が、二人で製本をしていた、という事もあり、安藤には別の意図があって、健太と宮迫を「コンビ」にしたいのでは、などとアホな事を考えてしまいました。

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プリキュアSS第1巻

 上北ふたごさんの「ふたりはプリキュア・スプラッシュスター」第1巻が発行されました。内容はなかよしおよびラブリー増刊に連載された漫画を、第1話から先月号掲載まで載せています。もちろん、雑誌掲載時にここで毎回書いていたように、各話ともいい話です。しかし、この本の最大の見所は巻末の書き下ろし漫画。はっきり言ってこれだけで400円払う価値があります。
 内容は、舞の家で咲・みのり、そして満・薫が集まってのスケッチ大会というある日の話です。みのりの口車に乗った(?)満が雑誌に載っているモデルのポーズをとります。さらに、舞の服を借りてモデルになります。そして続いて薫も私服でモデルに。そしてみのりの「お願い」を聞いてその姿勢のまま微動だにしません。そして描き終えたみのりに抱きつかれてお礼を言われ、動揺します。
 SSに入って全て「戦い」が入っていたわけですが、この書き下ろしは、無印・MAXの時のような日常生活ものでした。しかも、満・薫が加わり、私服姿あり、お互いの細かい心理描写ありと、まさに「これを待っていた」というような作品でした。

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SS第30話

 今回もアクダイカーン一味の結束の悪さが露呈。ゴーヤーンによるフラッピ・チョッピ誘拐成功をアクダイカーンはミズ=シタターレに嫌味満載で説明。怒り狂ったシタターレは、わざわざ水芸でゴーヤーンの像を造ってそれをたたき壊します。さらに、咲と舞をゴーヤーンの隠れ家に連れて行くなど、怒りのあまり、自分たちの本来の目的を完全に忘れています。このあたり、アクダイカーンの人心掌握力のなさが伝わってきます。
 一方のゴーヤーンは、仲間にも教えていない「秘密の隠れ家」でフラッピとチョッピを拷問していますが、「隠れ家」の外観が自らの石像となっているためにその存在はバレバレ。それにしても、自分の像を家にするとは、かなりのナルシシストです。
 また、その内装は庭に竹林を配し、部屋は畳敷きというもの。名前からすると、もっと南国系かと思うのですが、意外にも純和風の人(?)だったようです。

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SS第29話

 アクダイカーンは早くもミズ=シタターレに見切りをつけたのか、ゴーヤーンに出撃命令を下します。相変らず部下に冷たい首領です。
 それを知らないミズ=シタターレは今日は宅配屋に化けて、舞の家にウザイナーを仕込んだ石けんを届け、ムープとフープをさらう、というやけに凝った計画を立てます。それにしても、実際に「宅配でーす」と言われてドアを開けたとこに立ロールの人が立っていたら、その場でドアを閉めて鍵をかけたくなるほど不気味だと思うのは私だけでしょうか。
 作戦は成功し、ムープとフープを捕らえるまで成功しますが、結局いつも通りプリキュアに変身された上に、「月の力」と「風の力」を使われて敗れ去ります。

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SS第28話

 OPをはじめ、作品中のちょっとしたところに登場して、いい味付けになっている、江ノ電をモデルにした「海岸を走る緑の電車」を舞台にした話。しかも、「夏の思いで作り」で、その電車の終点まで二人だけで行く、という設定なので、期待していました。
 実際、普通に作ってある部分はいつもの質が保たれていました。電車から見た「大空の樹」や、その普段と違う見え方に驚く二人など、「電車に乗る」という舞台を上手く生かしていました。また、駅での二人の会話や、最後の卵焼きのところなども、「初めてのおでかけ」みたいな微笑ましさがありました。あと、駅の看板が妙にきちんと描きこまれているのも印象に残りました。
 しかしながら、予算の都合か、随所に経費節減の跡が見られ、せっかくの舞台・設定を生かしきれず、ちょっと残念でした。15分くらいですむところを、無理矢理22分にした、という感じです。

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SS第27話

 夏祭り話。二人が出会った「5周年」という事もあり、原点とも言える「二人の友情」を、軸にした話でした。「咲の事を熱心に話す舞」を和也に話させると事により、より一層普段の家での舞の様子が伝わってきました。
 そしてその和也に会う直前に、ミズ=シタターレが咲とぶつかってぬいぐるみを落とし、それが後の伏線になる、という細かいながら凝った描写も印象に残りました。そしてそのぬいぐりみを拾って即興の腹話術をやり、変身せずにムープを救いました。たまに出る咲の「頭脳プレイ」ですが、よくとっさに思いつくものです。試験の成績でははかれない「咲の頭のよさ」なのでしょう。
 一方、ミズ=シタターレは今回も健太にからんでいました。よほど彼が気になるのでしょうか。もっとも、今日は弟子入りを志願されて困惑していましたが。あと、そのヨーヨー釣りを見て、正体を知らずに感心して拍手する咲と舞、というのも笑えました。
 また、夏になって定番となりつつある、優子と健太のラブコメですが、今日は「健太の取れなかった金魚を取って渡す」というネタでした。一歩間違えれば逆に不快にさせかねませんが、そのあたりはもう見切っている、という感じでした。健太の事なら何でもお見通し、といったところでしょうか。
 というわけで、久々に咲の頭脳プレイを見ることもでき、原点の「二人の友情」についての描写も豊富だったという、派手さはないけれど楽しめるいい話でした。

SS第26話

 ソフト部の合宿を舞台にした咲の誕生日話でした。よくある、「本人に隠れてお祝いの準備をし、それを見た本人はちょっと不安になる」という流れでした。というわけでやや定番的な展開が続きましたが、それをミズ=シタターレの襲撃でこれから変身という時に、舞が「せっかくの・・・」と言いかけて、咲に突っ込まれて慌ててごまかす、という形で「日常」と「戦闘」を結びつけていたのは面白いと思いました。
 先週に続き、優子の健太への恋心ネタもありました。使い回しのギャグでみんながしらける中で一人笑ったり、カレーをほめられて顔を赤らめるなど、本当に健気です。その一方で健太は、和也にプレゼントを貰って喜ぶ咲を憮然として見ていたりします。この描写を見ていると、道は険しそうですが、早く優子には幸せになってほしいものです。

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SS第25話

 健太の家族が経営する「海の家・星野屋」を咲・舞さらには優子・仁美で手伝う話でした。
 舞の家で星を見たときに健太の「寒いギャグ」を顔を赤らめながら褒めていた優子が、今度は店の手伝いで大活躍。星野父・母が使おうと思っている食材を頼まれる前に用意するという手早さを見せます。なんか、健太との恋愛を通り越して嫁入りの準備をしているような、なじみぶりでした。
 その優子の活躍もあって当初は盛況だった「星野屋」ですが、咲と舞がフープ・ムープと、満・薫の逸話などを話しているうちに状況が一変。隣に出来たかき氷屋に全ての客を奪われてしまいます。そのライバル店の経営者は先週から登場のミズ=シタターレ。自らが支配する「水の泉」産の氷を使ったかき氷の味は星野父が思わず一気食いするほどの絶品で、おかげで客が流れてしまったのです。
 咲と舞の働いている隣で店を出すのですから、何かの陰謀かと思いきや、ただ単に「水の泉の支配者としての矜持」によるものだったようです。
 先週の初登場時はひたすら偉そうな事を言い続ける存在かと思っていたのですが、意外にもかなり面白い性格をしているようです。人間界で商売をした敵キャラというのは、前シリーズも含め「プリキュア史上初」です。次回以降の人間界での活躍(?)が楽しみになりました。

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SS第24話

 前半部分の舞・咲が満・薫との別れを悲しむ描写で締められています。いろいろ凝った表現をおり、作り手の力が入っている事が伝わってきます。みのりが薫を忘れたのを驚いた咲の描写については、ちょっと演出過剰だったかな、とは思いましたが。
 ただ、それを除けば、非常に上手く「悲しさ」を表現していると思いました。特に、二人がともに夏休みの教室に向かい、満・薫の存在の痕跡が全て消え去ったのを知り、そしてお互いに教室で出会った事により、さらなる悲しみがおしよせる、というあたりは上手いと思いました。教室に二人だけでいながら、それぞれ全然離れた所で涙を流す二人、というのも印象に残りました。
 また、前回・前々回で満と薫に「運命は変えられる」と勇気づけた事を後悔する二人、という描写も面白いと思いました。ある意味、「二人が無事なら、何も味方にならずにアクダイカーンの手下のままで良かった」と言っているわけです。この部分からは悲しさのみならず、自分の言ったことに対する責任感、満・薫に対する強い友情および、守れなかった悔しさがより一層強くつたわってきました。

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