愛乃めぐみとクイーンミラージュの最終決戦話でした。
作画・演出などが非常に凝っており、視覚的に楽しめた話でした。
クイーンミラージュの間に愛乃めぐみ・ブルー・妖精たちが入ると、まずミラージュはブルーを拘束して動きを封じ、それから愛乃めぐみと1対1の闘いとなりました。
戦闘に入る前に、クイーンミラージュの「泣きぼくろ」から水が滴り落ち、一面が池のようになります。
あの「泣きぼくろ」がミラージュがブルーに捨てられた時の涙が元、というのはOPで描かれています。それだけに、この描写は印象に残りました。
さらに、壁には、赤いリボンで拘束されているミラージュの絵が掲げられていました。その描き方は、プリキュアの墓場で捕えられているプリキュア達と同じでした。この演出も、彼女の位置づけを旨く描いていると思いました。
闘いにおいても、ミラージュは分身の術を使うなど、その名前を活かした先述を駆使して、愛乃めぐみを圧倒します。
背景の、「拘束されているミラージュの絵」も随所に効果的に使われていました。
さらに、技を食らって倒れた愛乃めぐみの所に、ミラージュは自分の涙で出来た池を小舟に乗ってやってきます。この、ちょっと不思議な描き方も、彼女の悲しみの深さを上手く表していると思いました。
また、室内だというのに雨も降り始めました。これは、ミラージュの「涙雨」なのだな、と思いました。
この、圧倒的なミラージュの力と、その辛い心の中をこのような形で描いた事には感心させられました。
ただ、その後は、愛乃めぐみの言葉にミラージュがうろたえ、遅れてきた三人が到着する、という形で形勢は逆転します。
その際、先々週のファントムのように、ディープミラーがミラージュにテコ入れをするのですが、その際、「憎め!憎め!」と煽ったのを見たときは、「聖闘士星矢」に出てくる「一輝の師(別名・憎め先生)」を思い出しました。
そして、イノセントプリフィケーションでミラージュは元の巫女に戻りました。
この形勢逆転し、攻撃を受けたミラージュの描写も都度変わります。それらの今回限りである姿もの描写にも力が入っていると思いました。
そして最後に、ディープミラーの服装や髪形などが明らかになったところで、話は終わりました。
このように、視覚的には大変楽しめた話でした。
一方、闘いと同時に繰り広げられていた二人の会話はかなり無理があると思いました。
ミラージュはブルーに300年前にこっぴどく振られました。そしてアクシアに封印され、復活したら大量のプリキュアを増産して、自分に敵対させているわけで、現に今も、そのプリキュアが自分の家まで押しかけ、闘いを挑んできているわけです。
それに対し、たかだか1年弱の付き合いの愛乃めぐみが、いくらブルーを誉めたところで、何らミラージュの胸に伝わる物はないでしょう。なにしろ、そのような「ブルーとの幸せな思い出」は、彼女自身が300年前に経験しているのですから…。
また、しかも、ブルーが実はミラージュの事を心配している、という「証言」が「アクシアを見て寂しい表情を浮かべている」というだけなのも説得力がないよな、と思いました。
さらに、元に戻ったミラージュをブルーが抱きしめて、「愛している」と言ったときは、「なら最初から告白してそういう関係になっておけばよかったのに…」と思いました。まあ、当時のミラージュは人間だったのに対し、300年を経た今の彼女は既に神の眷属になっているから違う、という理由づけなのでしょうが…。
というわけで、次回は束の間の休息のあと、ディープミラーとの最終決戦、という事になるようです。
「なかよし」の予告では、年内最後の話で相楽誠司が「悪堕ち」するようなタイトルが書かれていました。
ブルーがミラージュとくっついた以上、相楽誠司の恋の悩みは解消されたはずなのですが、それをどうやって持っていくのでしょうか。気になる所です。