今回もディープブルーの叱責から始まります。しかし、タルトはもちろんパイもキッシュのせいで99%勝っていたのが逆転された事は言いません。それどころか、二人でキッシュに果物を持って見舞ったりしています。
一方、青山は「目覚めよ」という奇妙な夢をよく見るようになります。まあ、ディープブルー化の伏線なのでしょう。
さて、主となる話のほうは、ドーム球場の下を掘って陥没させようとするタルトと、偶然ドームに一人で来ていた歩鈴の一対一の戦いになります。地下で戦っているうちに、キメラアニマが暴走して二人は地中の狭い空間に閉じ込められます。
土に埋まり、尻尾だけ出ている歩鈴をタルトは助けます。すると歩鈴はお礼にと飴玉を渡し、「タルタルとは友達なのだ」と言います。意外な行動に驚きつつも、自分は、瞬間移動で逃げるから、お前だけ生き埋めだ、と勝ち誇るタルトに対し、歩鈴はニコニコ笑うだけ。「このまま二人で化石になればいい」などと言います。
どうやら、「自分が死ぬ」という事を分かっていても恐れていない様子です。あの若さながら、かなり達観しているようです。その後、二人で会話をするのですが、そのうちに歩鈴は酸欠で意識がもうろうとなります。その姿を見たタルトは、植物操作能力を使って歩鈴を助け、さらにドーム崩落まで防いでしまいました。
そしてミュウミュウ達に歩鈴を返して、空を飛んで基地に戻ります。その途中、歩鈴に貰った飴玉を見て照れくさそうに微笑んで、話は終わりました。
この話は漫画版にもあります。「ドームを地下空洞化による崩落させる作戦」「歩鈴がタルトに飴玉を挙げ、『タルタルは友達』と言う」「最後にタルトが貰った飴玉を見て微笑む」というあたりは同じなのですが、相違点もかなりあります。
漫画では、五人に一回ずつ「リボンアクアドロップス」をやらせる、という設定があり、この話が「歩鈴の番」でした。そういう事もあり、「『エイリアン』にドーム地下に捕らえられた歩鈴がタルトに飴玉を渡し、その後、ミュウミュウが地下に来て歩鈴を救出。そして、歩鈴がリボンアクアドロップスで崩落を防ぐ」という話になっています。
それぞれ一長一短はあるのですが、やはり、「ミュウミュウが何もできず、全てタルトによって救われる」という話の作りは、ちょっと変なのでは、という気がします。前回の「絶体絶命のところを、錯乱したキッシュが救う(?)」もそうですが、「戦隊ヒロインもの」なのですから、手助けを受けるのは一応理解できても、「相手の錯乱や気まぐれで救われる」というのは、どうかと思うのですが・・・。
まあ、友情ネタや歩鈴の達観など、基本的には興味深い描写が多く、いい話だったと言えると思います。