クイーンミラージュに洗脳されたキュアテンダーとプリキュアたちの不毛な戦いが中心となった話でした。
最後は新技「イノセントプリフィケーション」でキュアテンダーの洗脳が解け、その勢いで、ブルーがクイーンミラージュを取り戻しかけます。
しかし、ダークミラーがそれを阻み、ついでに全ての黒幕が彼だった事が明かされた話でもありました。
戦闘の流れは、「洗脳で記憶をなくして戦う→過去の想い出と重なる状況が発生し、それで記憶が戻りかける→ミラージュがネジ巻いて再び戦闘→葛藤」というこの類の設定での定番のあと、最後に新技 「イノセントプリフィケーション」で洗脳を解く、というものでした。
しかしながら、「過去の想い出」は、ファントムに倒された時の回想くらいしか、これまでの話で描かれていませんでした。
そのため、過去の記憶を呼び覚ますきっかけとして、「氷川いおなが光線技を浴びそうになると、それを愛乃めぐみが背中で受け止めてかばう」という、普段の戦闘ではありえないシチュエーションが発生していました。
このような話を描くなら、せめて以前からもっと「氷川姉妹の会話」などの回想を入れ込んでおくべきだったのではないでしょうか。
それこそ、二人でカラオケに行った逸話でも以前に描いておけば、あの「唐突に四人が歌い始める」の場面で、その記憶が呼び起こされ、そのまま記憶回復につながる、みたいな流れも作れたのに、などとも思いました。
それはともかく、「イノセントプリフィケーション」の力は強力で、キュアテンダーのみならず、クイーンミラージュにも及びます。
それを好機と思ったブルーは、ミラージュのもとにワープし、彼女を取り戻そうとします。
その際、「神は平等でならなければならない。特別な存在を作ってはならない。だから本当の気持ちを隠した」という論法で、かつて彼女を振った事を正当化しようとしていました。
プリフィケーションの影響なのか、ミラージュはそれを真に受けかけます。これが普段の状態だったら「じゃあ何で、今のプリキュアにおいて、愛乃めぐみにだけ『ブルー』と呼ばせているの?」と突っ込めたのに、などと思いました。
そのブルーの奇襲も、ディープミラーにより阻まれます。
さらにディープミラーは、心の揺らぎかけたミラージュを洗脳し、元に戻しました。続いて、鏡の向こうの姿を、シルエットで初披露しました。その容姿はブルーとよく似ていました。
要はブルーと対をなす存在なのでしょう。もっとも、あまりにもブルーが邪神過ぎて「対照的」というよりは仲間同士、というように感じました。
実は、二人は同一人物、というオチだったら衝撃的な名作になるのに、などとまで思いました。最も、キュアミラージュとブルーが組んで闘う回想シーンでの敵がディープミラーと似ていたので、それはなさそうですが…。
「洗脳」ネタというのは、非常に簡単に派手なドラマを作れます。それだけに使う方には便利なのでしょう。しかしながら、見る立場として言わせてもらうと、えらく疲れます。
そのことを、強く再認識させられた話となりました。
次回は、アメリカにいる両親の元に行く、という設定による氷川まりあ退場話のようです。まあ、残り3ヶ月で新プリキュアを加える、というのもバランス的に難しいので、仕方ないところでしょう。
最終決戦での復帰の可能性は残っていますが、とりあえずこれが最初で最後の活躍になりそうです。氷川いおなとの家族描写も含め、彼女の良さを描いてほしいものだ、と思っています。