なかよし2014年12月号

 「ハピネスチャージプリキュア」は、愛乃めぐみがイノセントフォームに目覚める話でした。
 冒頭では、氷川いおながイノセントフォームに目覚めた話を、簡単に紹介しています。
 その理由は、「罪悪感をすてた自分を受け入れた上で…。お姉ちゃんを助けたい、世界を守りたいと思ったの…。その思いにドレッサーが答えてくれたみたい」というものでした。
 この「罪悪感をすてた自分を受け入れた」というのが何を指すのか、今ひとつよく分かりませんでした。
 おそらく、上北さんの頭の中には、そのあたりの設定もあったのでしょう。ラブリー増刊があった頃なら、この「氷川いおなのイノセントフォーム」話が掲載されたのに、などと思ったりしました。

 続いて、唯一イノセントフォームに目覚めていない、愛乃めぐみを三人がサポートします。
 白雪ひめはコーディネートを、氷川いおなは勉強を、大森ゆうこは料理を教えます。それによって、愛乃めぐみは段々と自信がついてきました。
 コーディネートにおいては、白雪ひめの言うがままではなく、自分でニット帽を足すなど、工夫を見せます。
 その結果、上はジャージのまま、可愛い服装にすることに成功しました。この「ジャージ」という初期設定をきちんと活かしている、という描写には心底感心させられました。

 続いて、闘いとなります。オレスキーは、これがラストチャンスだと宣言していました。
 イノセントフォームになれない愛乃めぐみは、三人の闘いを後ろから見る形になるのですが、そこに、クイーンミラージュが話しかけてきました。
 ブルーとの和解を勧める愛乃めぐみの話を聞いたミラージュは、「おまえ…ブルーの事が好きなのね」と単刀直入に言います。
 それに対して、愛乃めぐみが現在の心情を率直に答えると、ミラージュは「バカな子。いくら地球の神を好きになっても報われることはないのに」と自らの経験に基づいた指摘をします。
 しかし、それが逆に愛乃めぐみに踏ん切りをつける形になり、はっきりと「わたしはブルーが好き。大好き」と言いました。
 すると愛乃めぐみはイノセントフォームに変身します。このミラージュとの会話がきっかけ、というのは上手いと思いました。

 こうしてイノセントフォームが四人揃い、戦況はプリキュア有利になります。
 するとそこにブルーが現れ、ミラージュを説得しようとします。
 アニメでもそうでしたが、プリキュアの力が影響でミラージュが弱った時に現れ、説得を始めようとする、というのは「ブルーらしい」と思いました。
 しかし、「説得」を聞けば聞くほど、ミラージュの怒りは増します。
 そして、この世界を全て壊すと言い、ブルーが「キミまで破滅してしまう!!」と言っても「なにをしようとわたしの勝手よ!わたしは悪の女王よ!!」と開き直ります。
 この時のミラージュの表情は、彼女の怒りと哀しさが非常によく伝わってくるもので、これまた感心させられました。
 しかし、プリキュアの力が強まり、ミラージュはさらに不利になります。そこで再びブルーの「説得」がはじまりました。それに対し、「アクシアに封印して追放したくせに!」と、この前のアニメではスルーされたブルーの「前科」をきちんと語ったところもいいと思いました。
 そして最後はアニメと同様、ディープミラーのラスボス描写で話が終わりました。

 結果的に、ミラージュが愛乃めぐみのイノセントフォーム覚醒を導いた、というのが興味深く読めました。
 ともにプリキュアでブルーに恋した二人が、残り二話でどう描かれるのか、非常に気になります。
 他にも、ジャージをコーディネートしてお洒落になった愛乃めぐみや、ミラージュの描き方など、今月も「上北プリキュア」を十二分に堪能出来ました。

 ところで、ニュースページに載っていたアニメ放映予定ですが、11月22日がファントム退場で、29日が幻影帝国に突入して三幹部と対決、となっていました。
 例年より1ヶ月早いのですが、2ヶ月間も最終決戦をやるのでしょうか。それとも、いったん幻影帝国で撃退され、日本に帰ってクリスマスを過ごした後に再度最終決戦なのでしょうか。もしや、1ヶ月早く終わるのでしょうか、非常に気になりました。
 あと、12月に無印・MAXの単行本が出ることも発表されました。描きおろしなどもあるのでしょうか。
 そして、あの伝説の名作である「MaxHeart最終回」が一人でも多くの人の目に触れると思うと、改めて嬉しく思いました。

 「さばげぶっ!」は、美煌の「半年ほど出番がなかった」というメタ発言から始まりました。
 元々は準主役だったのですが、うらら・かよと言った強烈なキャラ二人の登場並びに、サバゲをやらなくなった、という漫画の方向性転換により、影が薄くなってしまったので、仕方ない所です。
 今回の話でも、甲冑を来て登場し、オチも担当したものの、そんなに目立ってはいませんでした。
 その一方で、うららやかよは、ちゃっかり自分の見せ場を作っていました。
 それもあって、改めて、「モモカ・うらら・かよが主役トリオで、美煌は麻耶と同じ脇役の一人である」という現状がはっきりしてしまった話になってしまった、と思いました。

 「恋と軍艦」は、町長にフラれた山下が腹いせにまいた全てを晒す怪文書が中心の筋立てでした。,br />
 その怪文書ですが、非常にわかりやすく「これまでのあらすじ」をまとめています。
 そこにまとめられていた、「元外人部隊で戦場を経験し、現在は講談社の青年誌でエロい漫画を連載中。そして長崎の小さな町に住み、そこの町長と同性愛関係」という入市アレクサンドロの設定を改めて読むと、漫画史に残るほどの、非常にぶっ飛びすぎている設定だよな、と思いました。