なかよし2014年8月号

 「ハピネスチャージプリキュア」は、直前に放映さいれたアニメ22話同様の、白雪ひめと氷川いおなの和解話でした。
 ただ、筋立ては大きく異なっており、オレスキーの作戦で二人が異空間に閉じ込められる、という設定になっています。
 そこでも、氷川いおなは、白雪ひめに厳しい態度を取ります。ところが、白雪ひめの頑張りを見て、彼女を認める、という展開でした。
 アニメを見ていて感じた「引っ掛かり」が全て解消された話でした。

 大使館で、白雪ひめ・リボン・ブルーで、アクシア事件について話す所から始まります。
 二人の説得に対し、白雪ひめは「わたしが開けちゃったなんて、絶対に言えないよ!」と断りますが、その言葉を、偶然大使館に遊びに来た、愛乃めぐみ・大森ゆうこ・相良誠司に聞かれてしまいました。
 見方によってはご都合主義的展開とも言えるかもしれません。
 しかしながら、白雪ひめの口から、直接秘密について愛乃めぐみたちが聞けた、という形を作ったというのは良かったと思いました。

 秘密がバレて逃げ出した白雪ひめを、オレスキーが襲撃します。
 その危機に現れたのは氷川いおなでしたが、お礼を言う白雪ひめに対し、アクシア事件について糾弾していました。
 それを見たオレスキーは、二人を異空間に飛ばした上に、足かせで「二人三脚状態」にします。
 そこではプリキュアの力が使えない、という設定になっています。さらに、オレスキーがファンクラブ用サイン色紙を100枚書く間に二人がゴールにたどりつかないと、永遠にこの異空間から出れない、という状況が作られました。
 二人の体格差・パワーの差があり、二人はなかなか進めません。
 白雪ひめは「掛け声出せば、足並みそろわないかな」と提案しますが、氷川いおなは「あなたの事は信用できない!」と拒絶しました。予想通りの答えに、白雪ひめは「だよね」としか言えません。
 その直後に、氷川いおなが転んでしまい、白雪ひめは心のなかで「協力なんてしあえないよね」と溜息をついていました。

 その状態を見たオレスキーは、愛乃めぐみ・大森ゆうこ・氷川まりあの幻影を作って、精神攻撃を始めます。
 そこで氷川まりあの存在を知った白雪ひめに対し、氷川いおなは、改めてファントムとの闘いの事を話し、再び彼女を責めました。
 それに対し、愛乃めぐみと大森ゆうこの幻影は、白雪ひめを慰めます。その様子を見て、「ほら、やっぱりこの子はダメな子。わたしが一人で頑張るしかないのよ!」と思います。
 ところが、その直後に氷川まりあの幻影に「ハンターや幻影帝国のことは忘れて自分の好きなことをしてちょうだい」と言われると、それを本物と思ってしまいます。
 それを見た、白雪ひめは、氷川いおなに頭突きをかまして目を覚ませます。続いて、「幻影(ニセモノ)だよっ。めぐみとゆうこはあんなコト言わない。あなたのお姉さん、強いキュアテンダーだってそうでしょ?」と言いました。これを聞いて、氷川いおなの表情が変わります。
 そして改めて、「アクシアを開けたコト、何度、どうあやまったって許されるコトじゃない…。許してなんて言わない。つぐないができるとも思わないっ…でも…ほんとうにゴメンなさいっ!!」と謝りました。
 さらに、「わたしにできるコトは-幻影帝国と戦うコトしかできない つらい思いをさせてしまったあなたのためにガンバりたい!!」と言いました。

 その直後に岩が飛んできます。すると、氷川いおながそれを蹴りで粉砕し、白雪ひめに「さあ、いくわよ!」と声をかけました。そして、オレスキーの用意した幻影を振り払い、二人は脱出に成功しました。
 大使館に戻った白雪ひめは、改めて愛乃めぐみと大森ゆうこに謝りました。さらに続いて、氷川いおなをキュアフォーチュンだと紹介します。
 それを見ながら「キュアプリンセス…あなたにはこんなにも信頼しあえる仲間ができていたんだ。…それがあなたを成長させたのね…」と心の中で認める、という所で話は終わりました。

 アニメ22話を見た時は、なぜあれだけ氷川いおなを出しておきながら、白雪ひめとの和解の伏線を描かなかったのだろうか、という違和感がありました。
 それに対し、この漫画では、氷川いおなの心の動きが、短いページのなかで非常に上手く描かれていたと感心させられました。
 姉の幻影によって自分の隠し持つ弱さをさらけ出してしまい、その直後に、白雪ひめの説得と謝罪を聞いて、考え方を変える、という流れに巧さを感じました。
 また、認識を改めた時の台詞が、短くて素っ気ないながら、仲間と認めた事がよく解る、「さあ、いくわよ!」だった事にも感心させられました。
 そして、最後の場面で、白雪ひめの成長を認めつつ見せた、照れたような微笑の表現も素晴らしと思いました。
 アニメで無理がある部分に関しては、独自の手法で修正を加えつつ、基本設定はきちんと保っています。10年間、毎月欠かさずプリキュアを描き続けた人ならではの表現力を言えるでしょう。
 四人が揃った来月以降、漫画でどのような人間模様が描かれるのか、大変楽しみです。

 アニメ化記念で「さばげぶっ!」が表紙&巻頭カラーになりました。表紙を飾ったのは、モモカとうららでした。元々の副主人公は美鳳だったわけですが、その強烈な個性により、この座までのぼりつめたわけです。

 本編のほうは、なぜか皆でグリーンランド北部に行く話でした。余談ですが、グリーンランドも南の方は、この時期ならば雪はとけているそうです。
 それはともかく、話のほうは相変わらずのギャグ満載でした。特に、春日野うららのニュータイプ表現と、そのオチの部分については笑えました。
 「さばよん」のほうは七夕ネタでした。また、最後の二本はアニメの番宣でした。

 「Go!Go! なかよし団」は「さばげぶっ!」アニメ宣伝ネタでした。
 そして、今回で最終回で、10月号からは、ハタノヒヨコさんの新連載が始まるとのことでした。
 ここ一年ほどは、最初の頃の強烈なギャグが息を潜め、単なる宣伝マンガとなっていました。それを考えると、いい潮時なのかもしれません。
 ただ、特に初期の頃は、そのギャグの鋭さに本当に感心させられたものでした。そういうわけで、新連載も大いに期待しています。

 「塾セン」は、水野の暗い過去に始まり、実は家庭環境にかなり問題がある事が明かされた紅子の描写で終わる、という鬱展開でした。
 そんな中、合宿での原くんと、すずのツーショットの描写が途中にあり、それを見た時だけは心が安らぎました。
 あまり深刻にならず、原くんと、すずを中心に、皆が明るく勉強を頑張るような漫画になってほしいのですが…。

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