Hapiness第9話

 キュアハニーの初登場会でした。
 冒頭、大使館でのキュアフォーチュン談義から始まります。白雪ひめとリボンは、彼女の対して後ろめたいことがあるようで、懸命にごまかそうとしていました。
 以前の会話からすると、白雪ひめのポカで箱が開いて幻影帝国が復活してしまい、それを知っているフォーチュンはその責任を追求している、というように思われます。
 そのあたりを語れるほどには、まだまだ愛乃めぐみに心を開いてはいない、という事なのだろうか、と思いました。

 一方、ブルーはキュアフォーチュンの事をほとんど知らない、と公言していました。二人に気遣ってすっとぼけているような感じでもありません。
 もし本当に何も知らないのなら、これほど使えない「神様」もいないのではないでしょうか。よく、「全知全能の神」という言葉がありますが、さしずめ彼は「無知無能の神」では、と思いました。

 フォーチュンの事はともかく、実力アップすべき、という事では二人は一致します。
 そこで、まずは河原をランニングします。そこで、毎度の事ながら、偶然に大森ゆうこに出くわします。
 彼女は、初心者の二人に正しいジョギングの方法を教わりますが、「ニワカ」の二人は聞く耳持ちません。その結果、すぐバテて、大森ゆうこがマイペースで走り続ける中、二人して動けなくなってしまいました。

 そこに今度は相良誠司が現れます。この時、リボンが他人の声が聞こえた瞬間に人形のふりをし、彼だと知ってすぐに戻った、というのは描写が細かいと思いました。
 その相良誠司ですが、二人に「強くなるためには?」と尋ねられると、即座に空手を勧めます。
 この明快すぎる回答を見た時は、「人生相談コーナーで、ほとんどの質問に対し、『キミィ、空手をやりなさい!」と回答した空手の達人」を連想してしまいました。
 そして、入門するのですが、相良誠司の通う空手道場の名前は、「氷川流空手道場」といいました。前回占いをやっていた氷川いおなの祖父が師範です。
 そこで、二人は、相良誠司に、防御の基本の形だけを練習させられます。白雪ひめは「攻撃をやりたい」とワガママを言いますが、かなり本気で怒られていました。
 確かに基本は大切ですので、相良誠司の指導方法は筋は通っています。しかしながら、このような「教え方」では、二人が嫌気をさすのも無理もないのでは、と思いました。

 練習が終わると、なぜかそこに大森ゆうこがハニーキャンディーを差し入れに来ます。この毎回続く「偶然の出会い」にさすがに愛乃めぐみも疑問を持ったようでしたが、「配達の際に道場に入る所が見えた」と言ってごまかされていました。
 しかしながら、二人は朝から、相良誠司に会って道場に行っています。
 その直前、大森ゆうこは、二人を追い抜いて走り去っていました。したがって、普通に走っていたら、二人が空手道場に入った事に気づくわけがありません。
 このあたり、さりげない伏線なのだろうか、と思いました。

 その頃、オレスキーは、ナマケルダ・ホッシーワとともに、夕暮れの屋上にいました。三人共、目を合わせていません。
 そこで、オレスキーは、二人を、自分の引き立て役として「優秀」だ、とくさしていました。
 最初にナマケルダ、次にホッシーワに言及します。ここで、ホッシーワをけなした際に、「…な所がいい」と言い回しをしました。
 話の流れからすれば嫌味である事は明白なのにも関わらず、ほんの一瞬ですが、その時、ホッシーワは嬉しそうな顔を見せていました。
 これを見た時は、もしかして、オレスキーに対して何か想うことでもあるのだろうか、と思いました。

 そして後半早々、闘いとなります。
 今回も、襲撃のあと、チョイアークを必殺技やフォームチェンジで蹴散らす、という所に時間を費やされました。
 慣れてくると、ちょっとこの場面が冗長のように感じます。このパターンがこれから一年続くのか、と少々不安にもなりました。
 ただ、その後に、白雪ひめが「フォーチュンがいなくても余裕ですぞ」とナマケルダのモノマネをしたのは楽しめました。本当に奥の深いキャラです。
 今回は、サイアークが一体という事もあり、二人も有利に勧めます。その中では、愛乃めぐみが、本シリーズでは4年ぶりとなる「おしりパンチ」を決める場面もありました。
 この前の映画で、つぼみに教わったのでしょうか。BPOの都合なのか、技名を言えなかったのは残念でした。
 しかしながら、サイアークのパンチと見せかけての回し蹴り、というフェイントに白雪ひめがハマってしまい、それをかばった愛乃めぐみがモロに食らって動けなくなります。
 この時、白雪ひめは「汚い!」と言いましたが、いくらなんでもそれは言いがかりなのでは、と思いました。
 これで形勢は逆転します。白雪ひめの孤軍奮闘となりますが、不利になると攻撃が雑になるという欠点は相変わらずで、軽く避けられてしまいました。

 そして絶体絶命となり、白雪ひめは、前回、キュアフォーチュンに言われた事を思い出し、「やっぱり、私には守れないの…ラブリーの事も、この町の事も…」と絶望の一歩手前、というような表情で言います。
 その時、突如屋根の上に、新たなプリキュア・キュアハニーが現れました。
 いきなら、マイクを持って歌を唄い出すのですが、その内容は「ご飯が上手い」という事を繰り返し主張するというものでした。歌詞の中には「夢が大もりてんこ盛り」など、店舗のCMソングとしか言いようがないような文言まで含まれていました。
 その歌を聞くと、フラダンスの時のように、敵も味方も魅了され、合唱しはじめました。
 歌が一段落した時、キュアハニーは、二人に「修行を思い出して、防御、防御」とアドバイスします。それを聞いた二人は、空手の修行での「受けの形」でサイアークの攻撃を防ぎ、ツインミラクルパワーシュートで勝利しました。

 闘いが終わり、二人はキュアハニーにお礼をいいます。すると彼女は唐突に、「パンチやキックも凄いけど、歌はみんながなごむよね」と言い出しました。
 さらに、名前を尋ねれると、「私はキュアハニー。お腹いっぱい、幸せいっぱいがモットーだよと、これまたちょっとズレた自己紹介をして去って行きました。「不思議ちゃん系プリキュア」なのでしょうか。
 その直後、相良誠司が現れます。そして、キュアハニーの事を「お前たちの仲間か?」などと尋ねていました。
 続いて、空手の話になりますが、「空手はまた今度にしようね」「うん、ひまなときに」と言って、継続を断りました。まあ、あんな教え方ではこうなるのも仕方ないでしょう。
 そして、正体はともかく、あの歌は良かった、という事で、三人で、キュアハニーの歌を合唱する、という所で話は終わりました。

 冒頭の、フォーチュンとの因縁を、愛乃めぐみに言えない、白雪ひめとリボン、というのが気になりました。普段はすっかり仲良しですが、まだまだ壁がある、という事なのでしょう。
 今後、その壁がどうやって低くなっていくのかが、これからの主題の一つかも、と思いました。
 その後の空手描写は、今回のゲストキャラも含め、今ひとつ印象には残りませんでした。まあ、氷川いおなの設定紹介が中心、というのもあったのでしょう。
 闘いでは、愛乃めぐみの「おしりパンチ」と、白雪ひめの「ナマケルダのものまね」が特に印象に残りました。
 そして、新キャラのキュアハニーですが、まさかこのように唐突に出てくるとは思いませんでした。
 外見や歌の内容から見れば、大森ゆうこであると考えるのが普通です。いったい、どういう理由があって、このような登場になったのか、またいつからプリキュアになったのかなど、色々気になりました。
 同時に、これまで偶然のように毎回毎回出くわしていましたが、もしかしてあれは、大森ゆうこが計算していたのだろうか、とも思いました。少なくとも、今日の「空手道場に差し入れ」は、あらかじめ二人を尾行していないとできません。
 そのあたりは、次回以降で明かされていくのでしょう。
 一方で、その闘い方には度肝を抜かれました。OPで歌を武器にすることは分かっていはいました。しかしながら、まさかあのような、自分の家業を思いっきり宣伝する歌詞だとは思いませんでした。
 歴代プリキュアにも色々な経営者や自営業者の娘はいました。しかしながら、ここまで、家業に想い入れを持つプリキュは史上初でしょう。
 ちなみに、キュアフォーチュンの出番はありませんでした。もしかして、二人がピンチになるまで物陰で見ていたのでしょうか。
 そして、助けようとしたところを、キュアハニーに横入りされて出る幕がなくなり、無言で去っていったのかも、などと思いました。
 次回は、キュアハニーが本格デビュー話です。また、ホッシーワとの「歌合戦」も行われるようです。
 それは楽しみなのですが、予告で使われていた作画はあまり良くありませんでした。そのあたり、少々、不安でもあります。