DokiDoki第34話

 アイちゃんに関する伏線設定話でした。
 話の大半は、原因不明のまま泣きまくるアイちゃんと、それに対処するプリキュア達の描写で占められていました。
 それに絡めて、六花とマナが赤ちゃんだった頃の描写などもありました。
 冒頭からずっと「なぜアイちゃんは急に泣きまくるようになったのだろう?」と思いながら見ていたのですが、その理由が結局明かされる事はありませんでした。
 それも含め、見終わった後は、少なからぬ消化不良感があった話でした。

 話の主題は「アイちゃんが不機嫌で泣きまくる。すると、イーラやマーモのジャネジーが増大し、パワーアップする」という設定の紹介でした。
 そして、プリキュアの四人と妖精は、懸命に彼女をあやしますが、徒労に終わる、という描写が繰り返されます。
 しかしながら、なぜ突如、彼女がこんなに不機嫌になったかは謎のままでした。
 確かに、話の中で二回ほど泣き止みはしました。
 しかしながら、最初に泣き止んだ原因は「イーラがジコチューの上で足を滑らしたてずっこけたら、それまで不機嫌だったアイちゃんが笑った」でした。
 そして、二度目は、「闘いにおびえるアイちゃんに、六花が涙を流して元気づけたら落ち着いた」でした。
 前者は、このままでは亜久里が変身できないので、適当な理由をつけて一時的に笑わせた、という感じでした。
 後者については、闘いを恐れて泣き叫ぶなら、これまでの闘いではなぜ泣かなかったのか、という違和感がありました。
 話の最後に、唐突にアン王女が出てきたところを見ると、彼女と関係があるのでしょうか。
 で、そのまま次回への引きになったわけです。というわけで、「アイちゃんの不機嫌の真の理由」は分からずじまいでした。

 また、回想では、六花が幼いころに夜泣きが止まなかった、と母親の亮子が明かす、という逸話がありました。
 これを見た時は、アイちゃんの不機嫌を解決するヒントを六花が知る手がかりなのだろうか、と期待しました。
 しかし、そのような事はありませんでした。それどころか、六花が夜泣きした理由すら明かされませんでした。
 あと、不機嫌なアイちゃんに対する亜久里の態度にも違和感がありました。一時期離れ離れだった時期があったとはいえ、一番アイちゃんとつきあいが長いのは彼女です。
 にも関わらず、過去の経験などは一切語りません。それどころか、アイちゃんをあやそうとする四人および妖精を傍観しているような感じでした。
 このあたりの描写にもかなり違和感がありました。

 さらに、六花とイーラが対峙する描写が何度かありましたが、この前のように、記憶喪失時の交流に通じるものは何もありませんでした。
 また、冒頭でジャネジーが増大した二人に撤退を命じたベールの意図も意味不明でした。
 「オレの許可無く」などと言っていましたが、あの出撃自体がイーラとマーモの独断だったら、その時点で呼び戻せばいいわけです。なぜ、あの絶好機にあのような「利敵行為」をしたのか、という疑問の説明にはなっていませんでした。

 このように、話全体の構成・キャラ描写ともども、非常に粗いと言わざるをえない話でした。
 率直に言って、良かったと思ったのは、新技「ダイヤモンドスワークル」を発動した時の六花の描写が非常に可愛かった事くらいしかありませんでした。
 次回は、アイちゃんの謎解決編みたいな話になりそうです。加えて、「歯医者を怖がる真琴」というのも主題になるようです。
 予告を見た限り、今回のような話になりそうで少々不安です。とりあえず、第5話で見せた「高いプロ意識を持つ剣崎真琴」らしからぬ言動がない事を願っています。