DokiDoki第33話

 久々に帰宅した、ありすの父親に出会った事がきっかけで、マナ・六花と、ありすが出会った頃を回想する、という話でした。
 セバスチャンの、ありすへの忠誠心の深さ、並びに「漢」っぷりに感心させられた話でした。
 また、四葉家の、からくり屋敷ぶり、ならびに、ちょっとデータを見ただけで、そのからくりを完全に頭に入れてしまった六花の天才少女ぶりに驚かされた話でもありました。

 冒頭、四葉家に五人が揃っての「お泊り会」から始まりました。
 いきなり、マナが「告白タイム」と言って、皆の「好きな人」を聞き出そうとします。そして、まず、ありすを指名しました。
 ところが、その時に、ありすの父親である星児が帰宅し、「告白タイム」は一旦中断となります。
 で、そのままなしくずしに、ありすが、マナ・六花と出会った時の回想となりました。

 回想は、体が弱く、敷地内から出ることを禁じられていた、ありすが、マナと出会った所から始まります。
 そして、外に出て、六花と三人で色々と遊んでいる回想が描かれました。その中で、一番印象に残ったのは、カエルを見て目を輝かせている六花と、それを不思議そうに見ている、ありすでした。
 また、その「思い出の一コマ」の中には、さりげなく様子を見守っているセバスチャンの姿がありました。
 当初、「なぜあれだけ管理が行き届いている四葉家の敷地に、マナが入れたんだ?」と疑問に思っていました。しかし、その回想を見た時、「ありすを心配するセバスチャンが、あえてマナが入れるようにしたのだろうな」と気づきました。
 そして、ありすが体調を崩し、それを怒った星児が、ありすを海外留学させてマナ・六花から引き離そうとした時には、「だんなさま」である星児に逆らいました。
 短絡的な星児に対し、さまざまな観点から、ありすにとって何が最善かを考え、立場上非常にリスクのある「星児への反逆」まで行った、セバスチャンの「漢っぷり」の描き方には心底感心させられました。

 そこからは、「からくり屋敷」としか言い様がないほど、色々な抜け道・仕掛けが設置されている、四葉家での「追いかけっこ」になります。
 ここでは、六花の天才少女ぶりが目立っていました。一度見ただけで屋敷の図面(?)を把握し、その「からくり仕掛け」と「隠し通路」を自在に使って、四葉家の家臣軍団から逃げおおせます。
 6歳でこんな事ができるのですから、神童としか言いようがありません。「追いかけっこ」自体はややドタバタ的で冗長でしたが、その天才描写は楽しめました。
 結局、星児は留学を撤回します。そして、マナになぜそこまで、ありすの為に頑張るのか、と尋ねました。すると、マナは「友達が困っている時、助けようと思うのが、普通じゃないですか」と、OPで使われている言葉を語りました。

 ここで回想が終わって、「お泊り会」に戻ります。回想において、マナは続けてある台詞を言った事を、ありすは話そうとするのですが、その時にジコチューが出現し、話は中断されてしまいました。
 戦闘シーンは、ありすがメインでした。まず、星児が乗っているヘリコプターにドアを壊して入り、救出します。
 星児が気づいて声をかけられると、「キュアロゼッタですわ」と自己紹介しました。
 続いてジコチューと一対一になり、ロゼッタリフレクションを様々な形で応用して攻防に使います。
 その動きの描き方も丁寧に描かれており、非常に楽しめました。
 また、その一方で、先ほど言いかけていた、かつてマナが言った台詞を、ありすが語る場面がありました。
 それは、「誰かの喜ぶ顔を見ると、こっちも嬉しくなるから」でした。それを聞いた当時の、ありすは、「私も、マナちゃんのようになりたい」と思い、それは今も変わらない、という事を独白していました。
 この回想の入れ方、ありすの「想い」の描写も絶妙で、戦闘を引き立たせていました。
 ここまでやるなら、新技「ロゼッタバルーン」だけでなく、とどめの「ラブリーストレートフラシュ」もロゼッタバージョンで出して欲しかったものだ、と思ったくらいでした。

 闘いが終わり、星児は再びヘリで旅立ちます。その直前、ありすに「伝言を頼む。他人の笑顔を守るのもいいが、あまり危険な真似はしないようにね」と言いました。
 そして、ありすが「それは、どなたに」と返すと、「もちろん、キュアロゼッタくんにだよ」と言いました。
 あの救出場面で、「キュアロゼッタ」の正体に気づいたようです。プリキュア初の「親バレ」となったわけです。
 「フレッシュ」でも「父と変身した娘の会話」がありましたが、その時は、父親たちは娘であることを考えすらしませんでした。それに対し、今回星児が気づいたのは、救出時におけるセバスチャンの態度があったのからでは、と思いました。
 そして、回想で描かれた「三人の秘密基地」が完成した記念写真の描写で、話は終わりました。

 ありす・セバスチャン・星児を軸に、非常に上手く描かれた話だと思いました。
 そのあたりは期待通りだったのですが、一方で、「お泊り会」が何度も中断された挙句、特に実りのある会話が出なかったのは残念でした。
 せっかくですから、前後編にして、次回は「お泊り会の続き」をやればいいのに、と思ったほどでした。
 一方、敵のほうですが、マーモが「ベールの奴」と言っていました。当然ではありますが、前回の件でこれまでとは違う敵意を彼に持ったのでしょう。このあたりが今後どうなるかも気になりました。
 次回は、アイちゃん話のようです。シリーズ後半から終盤の設定に関わる話が含まれていそうな感じです。
 予告を見る限り、皆でアイちゃんをあやす描写が多いような感じでした。ただ、そんな中、六花の回想ならびに、夜に困った顔をしてアイちゃんを抱きしめる六花の描写が気になりました。そのあたりが、どのように描かれるのか、楽しみです。