六花が競技かるたに熱中する、という話でした。
その新たな趣味によって成績を落とすなどした事もあり、マナが六花を色々と気遣います。そのあたりの描写が楽しめた話でした。
しかしながら、話の主軸ともいうべき点に、大きな問題点が二つあり、その部分が強く引っかかった話でもありました。
冒頭、六花が学年一位から滑り落ちる所から始まります。それを呆然と見る六花の描写は月並みでしたが、当の六花以上に驚くマナの描き方は面白いと思いました。
また、六花が隠れて競技かるたを行ったため、あらぬ誤解を受けます。それに対する、マナのうろたえぶりも印象に残りました。
第1話から様々な形で、マナは人助けをしていました。その高い問題解決能力は常に鮮やかかつ明快でした。
ところが、今回のマナは、心配が先行してしまい、普段の「人助け」からは想像できないような行動を取りました。
これまで、六花がマナを助けた描写は多々ありましたが、その逆はありませんでした。それが、このように描かれるとは思っておらず、驚きかつ感心させられました。
他にも、戦闘中に、マナの声援で、六花がジコチューに競り勝つところや、戦闘後に、六花の母・亮子に対し、マナがまっ先に言い訳(?)するところなども、いい描写で、楽しめました。
というように、初めて描かれた、マナの六花に対する心配・応援は、とても良かったと思います。
しかしながら、極めて違和感がある描写が二つほどあり、話全体で見ると、今ひとつ、というのが率直な感想でした。
まず不可解に思ったのは、なぜ六花が競技かるたを始めた事を、マナ達や母親に隠したのか、という事でした。
仮に、六花の医者になるという目標が、親に強制されてのものであれば、確かにこの新たな趣味を隠す、というのも分かります。しかし、これは六花が自ら宣言した目標であり、親はむしろ無理しないように、と気遣っているほどです。
したがって、六花が親に隠す必要性はありません。ましてや、最大の親友であるマナに隠すというのは、不自然きわまりない事です。
仮に六花が同人誌にハマって即売会に通いまくっている、というのなら確かに隠す気も分かります。しかしながら、競技かるにはそのようなイメージはありません。
にも関わらず、それを六花が隠す必要性が、話のどこにも描かれいませんでした。にも関わらず、前半はその「隠すこと」がきっかけで話が進むわけです。これには強い違和感がありました。
一方、後半にもかなり気になった描写がありました。それは、今回のジコチューの素になった「競技かるたのクイーン」の扱いでした。
仮にも、その道を極めた人なわけです。それに対して、あの扱いはリスペクトがなさすぎると思いました。
特に、かるたと全く関係のない理由で心に闇が生じる描写については、架空の人物とはいえ、競技かるたのプロに対し、かなり失礼なのでは、と思いました。
ここしばらく、プリキュア達に関わりを持った人間が、ジコチュー化される描写が続いています。しかしながら、いずれも、そのゲストキャラの描き方はかなり雑です。
特に、そこに力を入れていた「ハートキャッチプリキュア」と比べると、かなり差が目立ちます。ちゃんと描けないのでしたら、放送初期の頃のように、通りすがりの人をジコチュー化させる仕様に戻したほうがいいのでは、と思いました。
冒頭と最後に出てきた菱川家の描写も上手く描かれていたと思います。
それだけに、話の軸になる部分における、この不自然な設定と描写は大変残念でした。
次回は久々に真琴がアイドル活動をする話です。マナ達との交流を経験した真琴が、どのような変化を見せるのでしょうか。久々に描かれる、ダビィの辣腕マネージャーぶりとあわせ、楽しみにしています。