前回のラストで「なまけ玉」に捕らわれた、あかね・やよい・なお・れいかを、みゆきとキャンディが救い、ロイヤルクロックを用いた新必殺技「ロイヤルレインボーバースト」を習得した話でした。
回想がかなりの割合を占めており、キャラ描写もほとんどありませんでした。前回同様、映画製作のしわ寄せをここにまとめた、という印象を持ちました。
率直に言って、いい意味で印象に残ったのは、みゆきがジョーカーに言った「あなたにメルヘンランドでボロボロにされた時に分かったの」というくだりの台詞だけでした。
みゆき達にとって、それは手も足も出ずに屈辱的な敗戦を喫し、バッドエナジーまで奪われたという、忘れたい過去です。
しかしながら、それを当事者であるジョーカーに対し、「ボロボロにされた」率直な表現で語っていました。そして、あたかも、その惨敗のおかげで成長できたというような含みを持った言い方をしていました。
これまでも三幹部に対し、お好み焼きをタダ食いされたにも関わらず、「美味かった」と言われたら「おおきに」と答えた、あかねや、若返りマジョリーナの美しさに率直に感激し、翌週の「似顔絵対決」でもそれに沿った絵を描いた、やよいなど、バッドエンド王国勢に「敵」でなく「人」として対処する描写はありました。
そのような感覚を、ジョーカーに対しても持っている、というのは興味深いと思いました。
しかしながら、それ以外の描写に、見るべき所はありませんでした。それ以外の、みゆきの台詞は、いわゆる一般論で、なんか小学校の時に見せられた道徳番組を彷彿させられるようなものでした。
あと、「なまけ玉」からの覚醒に関する描写も、かなりの違和感がありました。今回、みゆきが簡単に元に戻り、キャンディが一切影響を受けなかった、というのは、自らの意志でなまけ玉に入った、という事および、キャンディには「免疫」があった、という事でまだ納得できます。
しかし、全く同じ状況で「なまけ玉」に入った前回のキャンディは、食事の描写だけであっさりと目覚めました。ところが、今回の四人は、みゆきやキャンディが何を言ったり目の前で苦しんだりしても、無反応のままです。
諸事情により、四人の声優さんの台詞を減らす必要があったのかもしれません。だとしても、ここまで四人を貶めるような描き方をするのはいかがなものか、と思いました。
このシリーズでは、少なからず、作り手のキャラへの愛情を感じさせられる描写がありました。しかし今回は、それが全くなく、大変残念に思いました。
次回は、ポップの人間変身をメインにした、お笑い回のようです。ここ二週の残念さを吹き飛ばすような話になることを切に願っています。