Smile第21話

 いよいよ、前半の山場に入る、という話でした。それだけに回想や流用、設定説明台詞も多く、プチ総集編みたいな要素もあったのかと思いました。
 したがって、日常的な描写はほとんどありませんでしたが、そんな中にも、印象に残る場面がいくつかありました。

 冒頭で、みゆきがポップの「直撃」をされる所から始まります。そこで、折角、ポップを歓迎する意思を見せながらも、顔面に直撃を食らった時に、みゆきが言った「ウルトラハップップー」は、彼女が持つ二つの決め台詞を面白い形で組み合わせつつ、彼女の心境を上手く表現していると思いました。
 また、みゆき・やよい・キャンディがポップが変化したペガサスに乗ろうとし、「重いでござる」と言われた時、やよい一人が照れた、という描写は「お子様組」の中での微妙な違いが面白く描かれていると思いました。
 そして、皆が短冊に書いた願いを披露し合った時において、「正しき道を行く、れいか」と言い、「道」とただ一言書かれた短冊を見せた、という場面も毎度ながら巧いと思いました。
 特に、直前の描写では、メルヘンランドの復興について、普通の短冊を書いているわけです。つまり、当然ではありますが、普通に短冊を書く方法は分かっているわけです。にも関わらず、自分の「道」については、たとえ周りや風習と違っても、独特の方式を貫く、というあたりに、彼女らしさがよく出ていました。
 さらに、夜の公園で皆が寝っ転がって星を見ている時も、一人だけ、正座を崩しません。もちろん、服装の関係もあるのでしょうが、そのあたりにも、キャラ描写の良さがあると思いました。

 あと、戦闘においても、吹き飛ばされそうになった、みゆきに、あかね・やよいが手を差し伸べ、さらに、その二人の手を、なお・れいかが繋ぎます。プリキュアシリーズにおいて、しばしば重要な意味合いを持つ「手をつなぐ」という描写をこの重要な闘いの入り口で出す、というのは印象に残りました。
 また、みゆきのハッピーシャワーを援護する、という形で、四人がそれぞれ、自分の必殺技を出し、初の「全必殺技合体攻撃」が実現した、というのも、このシリーズらしいと思いました。

 そのような面白い描写はありましたが、その一方で。説明設定台詞などの多様により、全体的には薄めの話でもありました。
 そのあたりは少々残念でしたが、「前半の決戦が始まる」という話の位置づけ上、仕方がないところもあったのでしょう。

 次回は、今回の引きで、攫われたキャンディを取り返すために、ジョーカーと闘う話になるようです。予告の絵では、ジョーカーとの圧倒的な実力差のために、恐怖と絶望の表情を見せた、プリキュア達が印象に残りました。
 そして、予告の中で、れいかが言った「ちゃんと考える時が来たのかもしれません。私達が何のためにプリキュアになるのか」という台詞も気になりました。
 かなり重苦しい話になりそうです。ただ、単に現状のプリキュアとジョーカーの差を描くだけの「プリンセスフォーム」前座話だけにならない事を願っています。

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