Smile第20話

 マジョリーナの珍発明シリーズ第3弾でした。今回は、その発明により、みゆきと、あかねが透明人間になる、という話でした。
 これまで、このシリーズにおいては、「キャンディの孤独感」「なおの意外な苦手なものとその克服」などといった、主題がありました。しかしながら、今回は単に発明による騒動のみで、それにからめて各キャラを描くという「日常もの」みたな感じの話でした。

 アイキャッチやEDを見る限り、「あかね話」として位置づけられていたようですが、あかねに関する目立った描写は特にありませんでした。強いて言うなら「膝カックンに関するこだわり」と、「皆がバスケをやっているのを見て、居ても立ってもいられくなった」というところくらいでしょうか。
 また、もう一人の被害者である、みゆきについても、さほど目立った描写はありませんでした。一番印象に残ったのは、バスケを見学していた、あかねが「もう我慢できへん」と言った時のボケでした。あのタイミングおよび勘違いぶりは、みゆきらしさがよく出ていると思いました。

 そういう事もあり、むしろ今回のメインは、透明人間になってしまった二人に対処した、やよい・なお・れいかの三人だったのでは、と思っています。
 特に印象に残ったのは、れいかでした。まだ二人が透明の状態でマジョリーナがバッドエンドを発動します。普段、このような時に変身をうながすのは、みゆきです。また、大阪で、みゆき・やよいとはぐれた時は、あかねが音頭を取っていました。
 それに対し、今回は、れいかが当然のように変身をうながしていました。また、その後、二人が元の姿に戻ったにも関わらず、音頭をとったのは、れいかでした。
 学校での立場などから考えても、確かに「リーダー」に一番適しているのは、れいかです。しかしながら、これまで、その役目を、みゆき(大阪では、あかね)に譲っていました。それが、今回の状況において、ごく自然にリーダーとして振舞っていたのは面白いと思いました。
 もう一つ、透明になったアカンベーの居場所を暴いた場面も面白いと思いました。ビューティーブリザードを空中に放って降雪を発生させるのですが、最初は、味方のプリキュアもミスショットと勘違いします。つまり、この技を空に向けて放つとこうなる、という事は、れいかだけが知っていたわけです。
 「プリキュア道」を極めようとする彼女のことだから、普段も家などで一人で変身し、技を磨いたり応用したりすべく努力しているのだろう、などと思いました。そして、その成果がこのような形で現れたのでしょう。

 また、「透明人間」に対する、やよいと、なおの反応の違いも楽しめました。
 やよいは、最初だけちょっと驚いたものの、あとはひたすら状況を楽しんでいます。
 一方、なおはかなり長い間、怖がっていました。虫や高所を怖がるのに通じる所があるのでしょう。特に、何かあるとすぐ、誰かに抱きつこうとする、という行動は、普段とのギャップが面白く、楽しめました。その一方で、体育の時間に、あかねがバスケに試合に乱入すると、一変してその「反則」に対して正直に怒り出すわけです。
 このあたりの、なおの描き方も、性格がよく出ていて、楽しめました。

 あと、余談的な話ですが、写生の時間に、やよいが二人の顔を描いてごまかそうとする、という所で、やよいが「時間がなくて髪の毛が塗れなかった」と言った場面を見た時は、慢性的な忙しさにさらされている、作り手の心を代弁させたのだろうか、と思いました。
 あと、昼の弁当で「まんが肉」を食べていたのも妙に印象に残りました。一ヶ月ほど前の「聖闘士星矢Ω」でも似たような場面がありましたが、東映アニメーションは主人公に「まんが肉」を食べさせるのが好きなのでしょうか。
 そして、さらに全くもってどうでもいい話を一つ。今回、マジョリーナは自らミエナクナールを使ったわけですが、それを用いた「悪事」はアカンベーの援護と、「公園の砂場で山を壊す」だけでした。後者の場面を見た時は、「県立地球防衛軍」でのメカ盛田登場シーンを即座に思い出してしまいました。

 このように、各キュラの描写は楽しめましたが、主題が「透明人間騒動」だけだった、というのには少々物足りなさがありました。最後が、プリキュアシリーズではかなり珍しい「ループ落ち」になったのも、「今回の話で得たものは特になかった」というのを象徴しているとも思いました。
 まあ、今回は「日常話」として、各キャラ(特に透明人間にならなかった三人)の言動を楽しむ話だったのでしょう。

 次回は、七夕ネタです。皆が、それぞれの星に願いを言う、という話なのでしょうか。メルヘンランドの新キャラも出るなど、前半のクライマックスの前振り、という意味合いもあるのかもしれません。
 もう少しすると、しばらくはハードな話が続きそうです。それだけに、次回は五人の願いなどを、気楽に楽しめる話になることを願っています。

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