敵味方とも新アイテムが登場した話でした。そのアイテム「」を用いた、五人の協力技「レインボーヒーリング」が披露されました。
話のほうは、次回からの修学旅行準備を主な筋立てとし、それにキャンディの孤立感と、それをフォローした、れいかを中心に描いていました。
冒頭、やよいが絵を描き、それを皆が褒めるところから始まります。描いているのは、修学旅行のしおりでした。それについてキャンディが質問をしたのをきっかけに、皆は修学旅行の話で盛り上がります。
ちなみに、行先は京都・大阪で、移動手段は新幹線とのことでした。
めいめいが、修学旅行で楽しみにしている事を語る中、れいかだけは「修学旅行は学問の一環」「おやつは500円まで」と皆をたしなめていました。
一方、キャンディも皆と一緒に盛り上がっています。しかし、そのキャンディに対し、みゆきは当然であるかのように「お留守番お願いね」と言います。当然ながらキャンディはショックを受けてしまいました。
その晩、みゆきが修学旅行への期待を寝言しながら眠っている中、キャンディは電話デコルでポップに愚痴っていまいした。ポップは使命が大切だと説教しますが、キャンディは泣き出し、そのまま寝てしまっていました。
一方、バッドエンド王国では、三幹部がババ抜きをしており、そこにジョーカーが現れました。ジョーカーは、「青っ鼻」という名前の「キュアデコルを使っていないため、従来より力は弱いが、プリキュアの必殺技が効かないアカンベー」を召喚できるアイテムを渡します。
最初、アカオーニはその価値が分からず否定的でした。しかし、マジョリーナさらにはウルフルンの反応を見て、やっとその意味を理解していました。そして三人は喜び勇みます。その影で、ジョーカーは裏庭で一人佇み、「全ての願いを叶えるミラクルジュエルについて、探るとしますか」とつぶやいていました。
翌日、教室では修学旅行三日目の大阪自由行動について話し合われていました。しかし、皆が好き勝手に発言をしはじめ、話し合いでなくなってしまいます。
ちなみに、各キャラの行きたいところですが、みゆきは「絵本ばかりの本屋」で、やよいは「ちょうどその日に難波で行われるヒーローショー」、なおは「天王寺動物園」でした。
れいかは、皆におしゃべりをやめるよう呼びかけますが、誰も聞く耳を持ちません。すると、みゆきの鞄の中にいた、キャンディが怒り、教壇まで出てきて、「みんな、れいかのいう事を聞くクル!」と叫びました。
皆は驚いて振り向きます。しかし、れいかはちょっと呆気に取られた顔をしたものの、すぐに笑顔で、「というのは冗談ですクル」とごまかし、その一方で教壇の影でキャンディの口を塞いでいました。
この、「教室で妖精が叫び、プリキュアが口真似してごまかす」というのは過去のシリーズでも何度かありました、しかしながら、ここまで慌てずにそれを誤魔化したのは、初めて見ました。れいかならでは、と言ったところでしょう。
その後、班に分かれて自由行動について話し合います。プリキュアたちは五人で班を作りましたが、その話し合いにもキャンディは大声で入り込み、皆を困らせていました。
さらに、放課後に、しおりの編集作業があり、それを、ふしぎ図書館で行います。その際も、キャンディは手伝いたがってカップをひっくり返してしまいました。
皆はそれを見ても怒りません。しかし、キャンディは傷つき、出ていってしまいました。
それにただ一人気づいた、れいかは池の所で佇み、自分の存在意義について悩んでいるキャンディを気遣います。しかし、キャンディはそのなぐさめも聞かず、出ていってしまいました。
そして、屋根の上を走っている時にウルフルンに見つかります。ウルフルンはキャンディをバカにした上で、わざわざ「青っ鼻」の秘密を明かした後、鳥かごに捕まえてしまいました。
その頃、五人は駄菓子屋で修学旅行のおやつを選んでいました。みゆきは、いつものように、「キャンディはどれがいいと思う?」と呼びかけますが、当然ながら反応はありません。不思議に思う、みゆきを見た、れいかがキャンディの事を話そうと声をかけます。
しかし、その時にウルフルンが現れ、「青っ鼻」を使ってガシャポンをアカンベー化してしました。
五人は変身し、アカンベーの鼻の色が違うことに気づきます。そして、みゆきはキャンディにその理由を教えてもらおうとします。その時、先程声をかけそこなった、れいかが再び、声をかけますが、そのまま闘いが始まってしまいました。
最初は、正面からぶつかりあいます。従来のアカンベーより弱いため、簡単に吹っ飛びますが、ダメージはありません。
すると、みゆきはハッピーシャワーを放ち、命中させます。しかしながら、「青っ鼻」ですので何ら効果がありません。
それを見た、れいかは「みなさん、冷静に」と忠告しますが、あかね・やよい・なおはその声を無視して必殺技を放ち、同じ結果に終わります。
みゆきは、キャンディに対策を訪ねようとしますが、もちろん返事がありません。そして、アカンベーが巨大カプセルを発射し、必殺技で体力を消耗した四人は捕らえられてしまいました。
れいかのみは、闘いを続けますが、いかんせん倒す方法が分かりません。そして、アカンベーの猛攻を受けつつ、ビューティブリザードを放ちます。一見、無駄なように見えましたが、当たる直前に目標を足元に変えるという高等テクニックを使い、その冷気でアカンベーを凍らせて動きを止めました。
「青っ鼻」のアカンベーに対し、これまでの技は浄化はできないが、技の威力を使うことはできる、という事なのでしょうか。
その時、やっと鳥かごから逃げ出したキャンディが現れます。皆は、「青っ鼻」の倒し方を尋ねます。しかしながら、キャンディは何も知りませんでした。
それを見ていたウルフルンは再び哄笑します。それを聞いた、れいかは「お黙りなさい!」と一喝しますます。続いて、四人に対し、キャンディの悩みを語りました。
そして、さらに哄笑するウルフルンに対し、皆、キャンディへの想いを言い、その怒りの力で封じられたカプセルを破りました。
その時、キャンディが「プリキュアの力うになりたいクル」と言います。すると、空から五つのキュアデコルが降って来ました。それをスマイルパクトに装着すると、五人の髪飾りの羽根が冠に変わります。そして、五人の力をあわせた「プリキュアレインボーヒーリング]が発動し、アカンベーを撃退しました。
その様子を上空でジョーカーが見ていました、そして、キャンディの能力を見て、「ミラクルジュエルの手がかりになるか・・・」とつぶやいていました。
闘いが終わり、皆で帰宅します。あかねが「うちらチームワークの勝利やな」と言うと、みゆきは「そうだね。だって私たち、六人でプリキュアだもんね」とキャンディに言います。そして続けて「一緒に修学旅行に行こうね」と言い、キャンディが喜ぶところで話は終わりました。
今回は、れいかの話だったのかと思われます。確かに、れいかの良さが描かれていた場面も少なからずありました。
特に、キャンディの絶叫をあっさりごまかした場面や、キャンディの悩みや敵の新能力にに対する洞察力の描写、さらにはビューティブリザードを応用して足止めするという頭の良さ、そしてウルフルンを一喝する場面など、印象に残った描写は色々とありました。
しかしながら、「れいかの回」と言えるほど、彼女を描けてはいなかった、と思いました。
その理由は、話の構成に「キャンディの悩み」「新型アカンベー」「レインボーヒーリング」など、他の要素を詰め込み過ぎたためかと思われます。
もちろん、シリーズにおいて、このような新アイテム販促回が出てくるのは仕方ないでしょう。しかしながら、ならばそれをメインの話として、れいかの話は別の回でやっても良かったのでは、と思いました。
もう一つ、他の四人の扱いも気になりました。修学旅行の話し合いの時も、新アカンベーの力を見た時も、れいかの言うことを無視していました。
少なくとも、なおくらいは、れいかの声に気づいて、そこで皆を諌めたり、技を止めるくらいの描き方があっても良かったのでは、と思いました。
というわけで、今回の話は、今シリーズで描かれたこれまでの話に比べると完成度が高くなかった、というのが率直な感想でした。
またいつか描かれるであろう「れいか回」においては、彼女の強さ・真面目さ・ちょっとずれた所、およびその周りのキャラの魅力などを存分に描ききった話を見たいものです。
次回は、修学旅行前編です。普段と違う環境において五人がどのように描かれるのでしょうか。あと、みゆきがえらく不運という展開らしいですが、それをどうやって「ウルトラハッピー」に持っていくのでしょうか。そのあたりを含め、色々と楽しみです。