Suite第47話

 プリキュアに止めを刺そうとするノイズの独白から始まります。続いて、変身が解けた四人がノイズとの闘いについて話していました。そんな中、響は、ノイズが「音のない世界」を完成させた後、どうするのだろうか、疑問を感じていました。
 そこにノイズが現れます。響は、先ほどの疑問をノイズにぶつけました。すると、ノイズは「自分もいずれ消え去る」と淡々と語りました。

 ノイズの意図が理解不能となった響は、「あなた一体何なの?」と尋ねます。すると、ノイズは、人々が自分の声を聞いたり姿を見た時に否定的な反応をすることを批判した後、自分の正体が人間の「悲しみ」を集めたものだ、と語りました。
 それを聞いた響は、「ノイズと闘えない」と言いました。そして、「聞こえる。ノイズは泣いている。ノイズは悲しいんだ。自分の声が醜いと思っている。それを聞きたくないから世界から音を消し去ろうとしている」と言います。
 ノイズはその発言を否定しますが、響は同じ事を繰り返します。
 するとそれを聞いたノイズは、「ならばその私の悲しみとやらをもっと味わってもらおう。私の一部にしてな」と胸の吸収口を開き、響を飲み込もうとしました。
 その時、ハミィが後ろから現れ、自ら吸収されました。すると、ノイズは苦しみ出します。奏とアコが驚いていると、エレンが「ハミィが歌っている」と言います。
 そして、ハミィは歌いながらノイズに「歌を唄えば悲しみを乗り越えられる」と説教(?)を始めます。その声を聞いた四人は「悲しみを乗り越えられる事をノイズに教えなければ」などと会話しながら、変身しました。
 そして、「ごめん、これまで貴方を倒そうとしか考えていなかった。今度こそ貴方を助けてみせる」と言いました。
 それに対し、ノイズは怒って攻撃を仕掛けます。さらに、体内にいるハミィの歌声も止めてしまいました。
 そのノイズの攻撃に四人はまたもやふっ飛ばされます。しかし、フェアリートーンの助力を得て、反撃します。そして、ノイズと一対一になった響は、「悲しみは乗り越えられる!」と言います。続いて、奏・アコも同じような事を言いますが、ノイズは「知ったような事を!」と言い返します。
 すると、エレンは「知っているからよ」と言い、自分が過去に悪事を行なっていたが、皆が過ちに気づかせてくれたから生まれ変わることができた、と回想シーンを交えて言いました。
 続いて、アコが「仮面時代」を回想しながら、「皆がいたからありのままの自分になれた」と言いました。
 さらに、奏が、「響といっぱい喧嘩した」と言い、それを受けて響が「だから前よりずっと仲良くなれた」とこれまた回想を交えて言いました。
 しかし、その想いも通じず、「お前たちとは違う!」と叫び、肩の飾り(?)をサイコミュにして、攻撃をします。それに対し、響と奏は、「貴方は貴方なの。その声も羽も貴方だけの立派な音楽」「皆はつながってこの世界ができている。この世界が一つの組曲なの」「ノイズ、貴方もその一部。だから貴方を消すことなんてできない」と言います。
 題名にもなった「Suite=組曲」をここに持ってきた、という事なのでしょう。その後も、「誰だって必ず笑顔になれる」などと四人の説得(?)は続きます。どうやら、四人の目標は「笑顔と幸せと音楽のあふれる世界にすること」のようです。
 その時、フェアリートーンが覚醒・合体し、二代目クレッシェンドトーンになりました。そして、四人に翼が生え、衣装の色が白くなります。続いて、スイートセッションアンサンブルクレッシェンドフィナーレを放ちます。
 直撃されたノイズは絶叫しますが、その手を響がつかみます。そして「何故」というノイズに対し、「笑顔を守るのがプリキュアの使命。貴方を笑顔にできないとプリキュアの名がすたる」と言って、微笑みかけます。
 すると、ノイズは微笑み返し、「まったく・・・」と呟いて消滅しました。
 そして四人は地上に降り立ち、「終わったね」と安堵します。しかし数秒後、響はハミィがいない事に気づく、という所で話は終わりました。

 いきなり、「ノイズは。人の悲しみが集まったもの」という設定が明かされました。どうやら、人が悲しむとそれがノイズの血肉となる、という意味のようです。
 それに対し、四人は「悲しみは乗り越えられる」などとノイズを説得しながら攻撃する、というのが話の大半を締めていました。
 このあたりは聞いていてかなりの違和感がありました。確かに、普通の人間およびメイジャーランド住人なら、悲しみがあっても、それを音楽などで紛らわせて乗り越える事ができるでしょう。
 しかし、ノイズの場合は「悲しみ」がひっきりなしに押し寄せてくるわけです。地球だけでも62億もの人がおり、日々、何かで悲しんでいるわけです。それが集積されてくるという過酷な状況の相手に対し、その状況を理解しようとせず、自分たちの経験だけをベースに上から目線で説教しているわけです。そのため、彼女たちの言葉よりもノイズの「お前たちとは違う!」のほうに共感を持ってしまいました。
 さらに、あれだけ「貴方を助けたい」「貴方を消すことなんてできない」などと言いながら、いざ消滅したら涙の一つも見せずに「終わったね」と勝利宣言し。さらにハミィを探し始める、というのも別な意味で凄いと思いました。
 これだけ見ると、あの一連の発言は、別にノイズの心を思っての事でなく、勝つためには彼の確固たる信念を崩す必要がある、と考えての口車だったのでは、とすら思えてきてしまいました。
 まあ、さすがに次週では、「ピーちゃん」に戻ったノイズがアコと暮らすくらいの後日談は描かれるとは思うのですが・・・。
 あと話は変わりますが、エレンの回想を聞くと、かつて彼女は、洗脳でなく自らの意志でマイナーランド入りしたようです。それであのような卑劣な作戦をやっていたという事は、歌姫落選の際に、相当性格が歪んだのだな、と思いました。
 ついでに、彼女を「生まれ変わらせた」のは、響と奏ではなく、ハミィおよび「キュアビートになる宿命」だったのでは、とも思いました。
 というわけで、今回もいろいろ残念な話でした。ただ、個々の描写には良かった所もありました。特に、ハミィがノイズの中で唄い始めたのを最初に気づいたのがエレンだった、という描写は巧いと思いました。
 また、先週、期待していた「闘いを今回で終わらせる」が実現したのも嬉しく思いました。
 次回の後日談では、豊富な時間を活かし、予告にもあった「エレンとトリオ・ザ・マイナーの再会」を始め、各キャラの最終エピソードをじっくり描いてほしいものだと思っています。

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