Suite第46話

 前回、傷を負って一時退却したノイズの描写から始まりました。ノイズに追いついたファルセットは、ノイズの体調が戻っていないと気付くと、急に初期の頃のギャグキャラのような雰囲気になって心配し始めます。
 それに対し、ノイズは「うるさい」と言い、ファルセットを胸から吸収してしまいます。そして、それにより、前回の傷は回復しました。その効果に喜んだノイズは、今度はプリキュアを吸収しようと考えます。

 一方、王宮では、皆が沈んでいます。しかし、そこで急に響が唄い出しました。そして、封印された音吉とクレッシェンドトーンの言動を挙げ、自分たちも元気になろう、と言います。
 それに皆が賛同して場の雰囲気は明るくなります。しかし、その直後、ノイズが再度襲撃してきました。
 四人は、各自の必殺技を同時に放って迎撃しますが、あっさり防がれます。そしてノイズは、プリキュア達に問答を仕掛けました。
 それは、「幸福のメロディはちょっと並びを変えただけで不幸のメロディとなる。また、音符も凶悪化する。そんなどちらにでも変わるような曖昧な物、ないほうがいい」」という、「音楽の否定」でした。
 それに対し、響は「音楽がないなんて、寂しすぎるよ!」と反論(?)します。しかし、ノイズは石にした人々を示しながら「もはや、寂しさなど感じない」と言います。
 どうやら、彼の主張は「人は、音楽などで余計に感情を動かしている。だから、人も音楽も全て停止させれば感情も止まり、音楽によるデメリットもなくなる」というもののようです。
 ただ、この「不幸のメロディ」や「音符の凶悪化」はあくまでもこの作品独特の設定です。
 それの問題点を敵のラスボスが指摘する、というのはこの作品における「音楽」の設定そのものを批判しているように思えました。
 また、響もどうせ反論するなら、そのような一般論ではなく、「音楽がなくなれば、北条家は路頭に迷ってしまう。特に団は、音楽以外で喰っていけるとは思えない」と、具体論を挙げればいいのに、とも思いました。
 いずれにせよ、お互いの主張は噛み合う事はなく、再び戦闘になります。そして、ノイズは冒頭に宣言した通り、響を吸収しようとします。
 それを救ったのは、突如現れたバスドラとバリトンでした。そして二人は、ノイズになぜファルセットを吸収したか尋ねます。
 回想によると、冒頭のファルセット吸収の場面に二人は偶然通りかかり、一部始終を見ていた、という事になっています。という事は、前話の戦闘の間、彼らはぶらぶらとメイジャーランドを散歩し続けていたのでしょうか。この設定はかなり無理があると思いました。
 それはともかく、ノイズは二人の問いかけに対し、「(ファルセットは)うるさかったからだ」とラスボスらしい冷酷な回答をします。そして、涙を流しながらその冷酷さを糾弾する二人の言葉に耳を貸さず、彼らを吸収してしまいました。
 サイトの予告でこの二人が味方として再登場するような記述を見たときは、かなり期待していました。それだけに、このあっさりとした「最期」には拍子抜けしました。
 二人を吸収したノイズの姿は再度の変貌を遂げ、精悍な顔つきになり、姿も人間風になりました。声優さんはフリーザですが、体質はセルに近いようです。
 そして、再び闘いとなります。プリキュア達は再度、ベルティエ系の技で攻撃します。一瞬、効果があったように見え、四人は「フィナーレ!」まで言い切ります。しかし、実は全然効いておらず、四人ははじき飛ばされ、変身まで解除されてしまいます。
 その様子を見ていたメイジャーランドの住人は恐れおののきます。しかし、アフロディーテは平静さを崩さず、「皆、顔を上げなさい」と言いました。
 そして、ノイズが王宮に乗り込んでくると、皆はアフロディーテの指揮で演奏会をやっていました。ノイズは「何をしている?」と問いかけますが、アフロディーテはそれを無視して、「皆さんと演奏するのは久しぶりですね。私はとっても幸せです」と言いました。
 無視された事に怒ったノイズは、演奏している人々および楽器人間(?)の一部を石にします。しかし、人々は一瞬驚いたものの、すぐに演奏を再開しました。そして、アフロディーテは「ノイズ、貴方がいくら強くても、私たちから音楽を奪えません」と宣言します。
 それを聞いたノイズはぶち切れて、アフロディーテ・演奏していた人々をはじめ、王宮全体を石化してしまいました。
 その一部始終を見た四人は、再び落ち込みます。しかし、そこでフェアリートーンが演奏を始めました。その曲および、フェアリートーンとハミィの励ましを聞いた四人は元気を取り戻し、「絶対に諦めない」と決意を新たにする、というところで話は終わりました。

 ラスボスとの戦闘が続く中、当初からの敵キャラの退場やラスボスが闘う理由が明かされるなどの逸話が加えられるという、典型的な「1月のプリキュア」でした。
 しかしながら、その逸話のほうは、トリオ・ザ・マイナーの最期はいずれも拍子抜けだったうえに、ノイズによる「音楽否定」も、本作品の設定の問題点を指摘しただけ、という感じで伝わるものはありませんでした。
 あと、アフロディーテによる「最後の抵抗」ですが、住民達の演奏は「ノイズは怖いが、女王様の命令だから」という感じで、当初の主題であった「音楽を楽しむ」とはかけ離れたものでした。
 特に目の前の仲間が石化されても、数秒後に演奏を続けたのを見たときは、「北斗の拳」に出てきてラオウに倒された「無抵抗主義の村」にいた「リーダーの命令で笑顔を強制されている少年」を連想してしまいました。
 次回は、プリキュアの二段変身および、ノイズが「闘いの目的を語る」の二つが主題のようです。それだけで一話もたせるのでしょうか。
 次回のうちに闘いの九割を終わらせ、最終話で後日談にあてる時間を増やしてほしいものですが・・・。

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