話が淡々と進み、最終的にモジューレのト音記号が敵の手に渡った、という話でした。
各キャラクターの個性が描かれる事はなく、「正義の味方」「悪の帝王」「実は善人だが悪に操られていた人々」が、テンプレートのような言動を繰り広げた、という感じの話でした。
したがって、面白かった描写は特にありませんでした。
話をざっと追うと、
- ファルセットがアフロディーテを欺いて人質にし、それをプリキュア達に通告。
- プリキュアとメフィストでマイナーランドへ行く。事前にエレンは「モジューレを渡すという選択肢もある」と言ったが、音吉は「モジューレは渡すな」と厳命。
- モジューレを巡るかけひき。ファルセット+ノイズがモジューレを得てもアフロディーテを殺すつもりと明かす。
- プリキュア対ファルセット+ノイズ、メフィスト対再度洗脳されたバスドラ・バリトンという闘いに。
- プリキュア4人の必殺技同時攻撃も通用せず。響が何故か一人で肉弾戦を挑むが、当然完敗。その後、ファルセット+ノイズが取り出した枝分かれする鞭の攻撃により、四人は完全に動きが封じられる。
- メフィストは、闘いの中で、かつて自分がメイジャーランドの三銃士だった三人を洗脳したと明かす。その責任を取り、自らを犠牲に二人の悪の心を吸収し、元に戻す。なお、メフィストは死にも再度の悪堕ちもせず、倒れただけ。
- ファルセット、アフロディーテを攻撃。それをバスドラとバリトンが防ごうとするが、鞭の前に歯が立たない。それを見た響たちは、彼等も助けるため、モジューレを渡す。
- 楽譜を完成させたノイズが高笑いして終了。
冒頭に書いたとおり、見るべき所は特にありませんでした。
それどころか突っ込みどころすら、「覆面しているファルセットをあっさり玉座の前に通す」というメイジャーランドの警備体制の杜撰さ・ベルティエを使った四人同時攻撃をあっさり防がれた響が、いきなり一人でファルセット+ノイズに殴りかかったという無謀さ・メフィストが「これはお前(アフロディーテ)にも初めて言う」などと言いながら、メイジャーランド住人なら誰でも知っているような「トリオ・ザ・マイナー誕生秘話」を語った、というくらいしかありませんでした。
そういう事も含め、凝った設定ばかり作りすぎた結果、それにキャラが振り回され、肝心の為人の描写がおざなりになる、という本作の問題点を象徴する話だったと言えるでしょう。
次回は、モジューレを失った四人がクリスマスの奇跡で変身する、という話のようです。かつて、同じような「音符集め合戦」をやっていた「おねがいマイメロディ」で、クリスマスに、これまでの展開と関係なくいきなり現れたサンタの力で奇跡が発現、という話がありました。それと同じノリになるのでしょうか。
クリスマス云々はともかく、例年のパターンですと、一般キャラが活躍できる最後の話になるわけです。その彼女・彼等が描かれる作品になることを願っています。