北条家の朝から始まります。目覚ましが鳴っても起きない響に対し、ハミィは「今日は休みだし寝かせておく」みたいな事を言います。ところが、何気なしに音符の残量を見たところ、またもや空になっていました。慌てたハミィは前言撤回して響をたたき起こします。
なお、話の合間で何度も鳥が飛んでおり、いかにも前回唐突に現れた、ノイズの化身と思われる「ピーちゃん」が怪しいかを暗示していました。
そして、皆でラッキースプーンに集まり、対策会議が始まりました。原因不明の現象に、みなの気持ちは萎えます。
しかし、その時、響が「あきらめちゃおしまいだよ!」と言って、先日助っ人で出たサッカーの試合で0対3から逆転した事を話します。
それで皆は元気づきます。そして、音吉にパイプオルガンを弾いてもらい、隠れている音符を集める、という作戦を思いつきます。依頼を受けた音吉は、その音符が奪われる危険性もある事を「諸刃の剣」と指摘します。
その意味がわからず、悩む響に、エレンが辞書片手に教える、というショートコントが行われた後、音吉は、皆の熱意にほだされ、パイプオルガンを弾きました。
そして、皆で出てきた音符を集めます。響と奏、エレンとアコ、という組み合わせで探します。途中、高いところの音符が取れないアコに対し、エレンが「高いところはまかせて」とエレンが言います。すると、アコは「黒ミューズ」の時に使ったブーツを履いて身長を伸ばし、「高いところも大丈夫」とエレンに言いました。それを見た響は、「アコって案外負けず嫌いなんだね」と微笑んでいました。
そして、音符を探しながら、四人は河原に移動します。そこでは、少年たちがサッカーをしていました。そのボールに音符がついているのを見つけますが、響は「試合が終わってからにしよう」と言います。
しかし、そこにトリオ・ザ・マイナーが登場。そのボールについている音符をネガトーン化し、闘いになりました。
ネガトーンのみならず、バスドラとバリトンも攻撃に加わります。途中、バリトンが奏とアコの連続攻撃を受け流して「スローすぎてあくびが出るよ」と言ったあと、百裂拳を放つという「北斗の拳」ネタがありました。これを見たときは、主な視聴層のみならず、その親にも分かるのだろうか、と思いました。
いずれにせよ、バリトンがケンシロウばりに活躍するほど、マイナーランド勢がプリキュアを圧倒します。その危機に四人はスポーツの試合前みたいな感じで手をあわせ、逆転を誓います。
続いて、バスドラとバリトンをうまく誘導して鉢合わせにします。そして、奏が「気合のレシピ見せてあげる」と言ってネガトーンを蹴り、その「パス」を受けた響が「ここで決めなきゃ女がすたる」と言って、オーバーヘッドでネガトーンを蹴り、内輪もめをしていたバスドラとバリトンにぶつけます。
そして、動きが止まった所でスイートセッションアンサンブルクレッシェンドを炸裂させ、止めを刺しました。
敗れたトリオ・ザ・マイナーですが、捨て台詞で「音符は預けておいてやる」と言ったファルセットに対し、バスドラとバリトンが「負け惜しみー」と合唱するなど、相変わらず新体制がギクシャクしたところを見せながらの退場となりました。
闘いが終わり、響の家でフェアリートーン達は、再び音符を奪われないために警報機付きの防災頭巾を装備しました。しかし、その努力は虚しく、「ピーちゃん」の超能力であっさり音符が奪われます。
それに驚く響とハミィを尻目に去っていく「ピーちゃん」の描写で話は終わりました。
前回あまりにも怪しすぎる登場をした「ピーちゃん」がやはりノイズもしくはそれに準ずる存在だった、という事が話の軸でした。また、それによって奪われた音符を取り返そうとしたものの、再度奪われて、結局徒労に終わる、というやや虚しい筋立てでもありました。
しかしながら、話の随所で面白い描写が多々ありました。まず、作戦会議で落ち込む皆を元気づけるために、響が自分が出たサッカーの試合を題材に話した部分です。自分の嬉しかった体験を元に語る響の表情と言い回しがとてもよく描かれていました。これで、止め絵でいいから回想シーンをつけて、響と和音のコンビプレイが描かれていたら、なお良かったのですが・・・。
続いて、音吉が「諸刃の剣」と言った時の、響のボケおよびエレンのフォローでした。ある意味、「お約束」という感じですが、うろたえる響および、即座に辞書を持ちだして解説するエレン、という描き方は楽しめました。
他にも、背の低さを指摘されるや、即座に「黒ミューズブーツ」を取り出して「背伸び」したアコおよびそれに対する周囲の反応や、戦闘シーンにおける奏と響のコンビプレイなど、楽しめる描写が随所にありました。
設定された筋立てが大した事がなくても、キャラを上手く描けば、全体として面白い話になる、という事がよく分かった話でした。
次回は、音吉の身に何かがおきる話のようです。予告ではアコの心境だけを伝える、というかなり変わった描き方をしていました。調辺一族(?)の回想などが中心となるのでしょうか。そのあたりがどのように描かれるか、楽しみです。