Suite第12話

 前回の、キュアミューズデビューシーンの再放送から始まります。その不可解な言動と、仮面をかぶって正体を隠している事について、響と奏は「調べの館」で話していました。仮面の話をする際に、自分の顔を手で覆う、奏の身振りが面白いと思いました。
 ミューズの事はハミィも何も知っていません。その事を突っ込んでいる時に、音吉が現れました。響と奏は場をごまかそうと、孫の話を振りますが、無視されます。しかし、その後、響が「ミューズ」の意味を尋ねたところ、ぶっきらぼうに「音楽の神じゃ」という回答がありました。

 一方、ハミィはミューズについて、アフロディテに訪ねていました。しかし、わざわざ手製の割り箸人形を使って熱演したにも関わらず、アフロディテはまともに聞いていません。しかも、ハッタリをかました挙句、話をそらしてごまかしました。
 第1話以来の登場となったわけですが、その時も「正義の女王」らしからぬ言動が見受けられました。今回の投げやりな反応とあわせると、何か裏があると考えて間違いなさそうです。
 あと、前回の「また見てね」にも使われた、ハミィの割り箸人形ですが、見ていてふと、これを劇団イヌカレーさんが作っていたらどうなっただろう、などとも思いました。
 アフロディテから情報を得られなかったハミィは、今度はセイレーンに尋ねようと、猫の集会所へ行きました。セイレーンともども、加音町の猫社会にも参加していたのには驚きました。しかし、セイレーンは最近は来ていないとのことです。
 また、年寄り猫がハミィはセイレーンと仲が悪いと指摘し、それをハミィが否定するという会話がありました。という事は、猫社会において、セイレーンはハミィ以外の猫とはうまくやっている、という事なのでしょうか。猫たちとセイレーンが普段どんな会話をしているのだろうか、などと気になりました。
 一方、時計塔では、バスドラがメフィストにキュアミューズの報告をし、正体をセイレーンだと決めつけていました。他の二人は賛成しませんが、メフィストは、連れてきて尋問すると言います。
 信頼度の高さに喜んだバスドラは、勢いに乗って「次の歌い手」への立候補も表明しますが、それについては一蹴されました。なお、ここでメフィストはペロペロキャンディーを持ちながら指示していました。これにはアフロディテ同様の奇妙さを感じました。
 一方、学校で響と奏は、それぞれ、和音・聖歌がミューズなのでは、と思い、二人の行動を注視し、半ば無理矢理にミューズとの共通点を見つけ(?)ました。とはいえ、直接尋ねる事はさすがにできませんでした。
 ところで、今回のスポーツはバレーボールで、和音の背番号は、サッカー・野球と同じで「7」でした。この「7」へのこだわりに何か理由はあるのだろうか、と思いました。ちなみに、響は「13」で、サッカーでは「14」、野球では「1」と種目によって異なります。もしこれが実は彼女が七人目のプリキュア、という事だったら壮大過ぎる伏線だと思いますが、さすがにそれはなさそうです。
 一方、学校で響・奏に「候補」について教えてもらえなかったハミィは少々へこんでいます。さらに、「ドドリー」の事を何も分かっていなかった事を、他のフェアリートーンたちにからかわれ、さらに沈みます。そこで、実は自分がプリキュアチームのリーダーだと思っていた事が判明しました。
 そこに、バスドラの横暴ぶりに業を煮やして愚痴るバリトンとファルセットと会い、一瞬話があったりもしました。
 しかし、そこで音符が見つかり、「戦闘モード」となります。また、そこ現れたバスドラとファルセットで手柄の奪い合いになり、ついにトリオ・ザ・マイナーの対立が顕在化しました。
 いざこざはあったものの、最後はバスドラが車を使ったネガトーンを召喚します。また、バスドラは、車の能力を用いて高速で走る子がトーンを、ママチャリに乗って追いかけながら指令を下す、という仕事熱心ぶりを見せていました。リーダー風を吹かせさえしなければ、真面目ないい人、といった感じです。典型的な、「有能だが人の上には立てないタイプ」なのでしょう。
 一方、響と奏は変身し、モノレールの軌道をうまく使って動きを封じ、二人でのミュージックロンドを放ちます。しかしながら、あっさりと跳ね返されてしまいました。
 そこに、キュアミューズが現れ、工事用の柵を使ってネガトーンの動きを止めます。さらに、二人に対し、ベルティエにもう一つの「口」がある事を指摘します。そのヒントを聞いた二人は、ベルティエを二つに分け、もう一つの口にドリーとレリーを召喚します。
 そして、響はミラクルハートアルペディオを、奏はファンタスティックビアチェーレをそれぞれ放ち、ネガトーンを撃退しました。なお、最後の決めは、これまで同様、「三拍子、1,2,3」でした。バージョンアップするのだから、四拍子になるのか、と思っていただけに、少々意外でした。
 闘いが終わり、二人はミューズに礼を言い、正体を尋ねますが、ミューズは答えず、「私はまだ仲間になれない」と言います。そして、バスドラに「セイレーン!」と呼ばれると振り向きました。そして、去っていくミューズの後ろ姿を敵味方がともに見る、というところで話は終わりました。

 今回は、キャラクターとしてはハミィとバスドラという「リーダー」二人を中心に描いていた感じでした。ハミィについては、猫社会とのやりとりや、割り箸人形劇を使って説明したり、それを見ながら独りごちるところなどが面白いと思いました。
 一方のバスドラは、リーダーになったとたんに、これまでの仲間を見下す小人ぶりが中心に描かれていました。見ていて気持ちいいものではありませんが、実際にこのような人は社会にはいくらでもいます。そういう意味で、ちょっと悲哀みたいなものも感じました。
 ただ、肝心の響と奏については、完全にキュアミューズの引き立て役、という感じでした。戦闘時は仕方ないものの、日常時でも特に面白い描写はありませんでした。特に、それぞれ「ミューズ候補」を思いつきながらも、お互いにそれを言わない、というのは「らしくなさ」を感じました。
 ミューズを盛りたてるのはいいのですが、主題である「二人の友情」はきちんと描いてほしいものだ、と思いました。もっとも、この話の主題の一つは、「バスドラ出世により、これまでの人間関係が維持できなくなった、トリオ・ザ・マイナー三人の揺れ動く友情」だったとも言えます。そう考えれば、主題の「友情」に沿っていた事になりますが・・・。
 次回は、ハミィとセイレーンの過去が明かされる話とのことです。それがどういうものなのか、および、それを踏まえてセイレーンの心がどのように描かれるかが気になっています。

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