上条の病室を見舞う、さやかから始まります。幼なじみでありながら、部屋に入るときに緊張したり、同じイヤホンで曲を聞くことになり、急接近した事に驚く、さやかの描写が印象に残りました。
その後、また「見学ツアー」になり、そこで、まどかはマミに願い事を何の気なしに尋ねます。答えにくそうにしていた、マミですが、「事故死する寸前にキュウベエに会った事」を明かし、同時に二人には、自分と違って選択できるから、慎重に、と注意します。
さらに、上条の事を願い事にできるか、と尋ねた、さやかに対し、あえて厳しいことを言い、重ねて、慌てて契約しないよう、釘を刺します。
一見、二人に慎重な選択を求めているようですが、その後の、ほむらとの会話では、「二人はキュウべえに選ばれたのだから」と魔法少女にする気が満々である事を明かします。
キュウべえほど悪質ではないとはいえ、彼女にも、「自分に勧められたから魔法少女になった」と二人に言われるのを避けたかった心境があったのでしょう。もっとも、「命がけの闘い」の向こうに存在する恐怖を知らなかった彼女には、「二人をだます」という意図は一切なかったと思います。
その後、キュウべえは、まどかの部屋で、彼女の魔法少女としての潜在能力の高さを語ります。確かにこれは事実なわけですが、その一方で、「助言はルール違反」だのと、あくまでも中立的な立場であるふりをしているあたり、彼の腹黒さを感じました。
一方そのころ、ほむらとマミは公園で出会います。ほむらが、まどかを魔法少女にさせたくない真意を理解出来ない、マミは決定的な対立を宣言して去って行きました。マミも、彼女なりに、まどかへ好意を持ったゆえに事を進めているのは理解できます。それだけに、この対立には物哀しさがありました。
もっとも。ほむらにとっては、いくつかの選択肢の中で、これが、まどかにとって最善だと思って、そのような言動を取っているわけです。その「完全な孤立」を選んだ理由がどこにあったのかも気になりました。
翌日、上条が入院している病院で、まどかとさやかはグリーフシードを発見しました。それを見た、さやかが、上条への心配もあり、自分がここに残って見張るから、その間にマミを呼ぶよう、まどかに言います。それを聞いたキュウべえは、自分も一緒に残ると言います。
その真意は、さやかを危機にさらして契約させるためなのでしょう。もちろん、露骨には言いませんが、随所でそれを匂わせていました。
一方、まどかがマミを連れてきた時は、既に結界はできていました。そこに二人が入っていこうとすると、ほむら現れ、自分が魔女を倒して。さやかとキュウべえも助けると言います。
もちろん、マミは信頼せず、不意打ちで、ほむらの動きを拘束してしまいます。マミ・さやかとは、ほむらに対する考え方が違う、まどかですが、ここはマミに反論できません。一方、ほむらも、ここではあまり、まどかの事を心配していませんでした。マミに最悪の結果が訪れても、その後どうなるか、予測できていた、という事なのでしょうか。
一方、まどかとマミは歩きながら、願い事の話をします。まどかは改めて、マミへの憧れを語り、「魔法少女になれれば願い事はかなう」と言います。それに対し、マミの反応は意外にも「憧れるほどのものじゃないわよ、私」というものでした。
そして、自分の孤独さと不安を語り、それを聞いても一緒に闘うと宣言する、まどかに涙ぐんで喜びを伝えます。このあたりのマミの描き方が本当に巧く、同時に、その後の彼女の運命が運命なだけに、物哀しさがありました。
まどかの決意を聞いて喜んでいるマミは、普段以上の動きで、使い魔たちを倒します。そして、魔女が現れますが、これがこれまでと違い、可愛らしい姿をしていました。
その外見もあり、あっさり倒せた、とマミも皆も思います。しかし、その直後、魔女は口から「本体」を吐き出します。そして、勝ったと思って油断していたマミの頭部を食いちぎってしまいました。
ここまで、「やや影があるが、基本は明るく楽しい魔法少女アニメ」のように見せていたのを、一瞬にしてひっくり返したわけです。リアルで見ていた人の衝撃は凄かっただろうと思いました。
それを見て、恐怖におののく、まどかとさやかに対し、キュウべえは冷静に契約を迫ります。しかし、そこに、ほむらが登場し、瞬間移動みたいな技で、魔女を翻弄し、あっさりと爆死させました。
元の空間に戻り、まどかと、さやかは泣き崩れますが、ほむら、そしてキュウべえは平然としています。
そして、グリーフシードを持って去ろうとする、ほむらに対し、さやかは「返せよ。それはマミさんの物だ!」と言います。しかし、ほむらは冷徹に「これは魔法少女のためのもの、あなた達には触る資格がない」と言って去りました。
結果的には、この一言は、さやかが魔法少女となる決意を固める要因の一つになったと思いました。まあ、ほむらとて万能でないから、仕方ない「ミス」なのかもしれませんが・・・。
話が終わった後、第3話にして初となるエンディングが流れます。曲自体は、1・2話でも、「魔女登場時のテーマ」として使われていました。このハードな展開のあと、初めてそれがエンディングである、という事を明らかにする、というのも巧いと思いました。
流れる映像は、「光る影絵」みたいな感じです。暗闇のような所を、まどかが歩き、さやか・杏子・マミの前を通り過ぎます。続いて、ほむらが現れ、まどかに追いすがるように手を出しますが、まどかは無視します。
その後、髪をほどいた、まどかは歩を早め、ついには走り出します。そして、最後は、光の中でで再び元の髪型に戻って丸まります。それがズームアウトされ、まどかが禍々しい表情の人物の「瞳」である事が明かされて終了、という映像でした。
後半部はいろいろと謎があります。また、あの髪を解いたまどかと、OPに出てきた謎の女性の関係も気になります。そのあたりは、第11・12話で明かされるのでしょう。